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淡路島にえびす様

 淡路島から岡山へと引っ越しをする前、淡路島で渦潮のツアー開発をしていた。淡路島と言えば「渦潮」ということで、渦潮を潜り始めると「えびす様」に行き着き、どんどん私はえびす様に夢中になって行った時期があった。

 えびす様は古事記のはじまり、イザナギとイザナミがはじめに産んだ子で蛭子とされている。このえびす様と渦潮の共通項を見出すことで、面白いツアーが開発出来ないかと頭をぐるぐるさせていた。

龍野のご縁で絵の拝借は許して貰おう。

 そんな時、県民局が主催で鯛の商品開発を始めると言うので、えびす様と言えば鯛!ということで、ツアーの際に出す商品開発をと参加していた。鯛のことを調べると鳴門の鯛は背骨にコブが出来る特徴があり、渦潮に揉まれるからこそ出来るコブは正に天然の証、そして天皇陛下に奉納し続けている献上鯛ブランドが南あわじにはあり、献上鯛の商品開発をと考えていた。県民局の会が4回ぐらい開催された時、淡路島ブランドとして淡路島の天然鯛を「淡路島えびす鯛」と名付けることが多数決で決定した。

丸山漁協さんの献上鯛 

 えびす様のサポートを受けているかのように、後から企画内容に肉付けされ、渦潮と鯛とえびす様が重なって来た時、淡路人形座が清川あさみ氏をプロデューサーに迎え、新たな演目づくりを行うことがスタートしていた。すると脚本に、いとうせいこう氏が加わることになり、なんと戎舞を新しく生まれ変わらせることが決定した。

現代アートと伝統芸能が見事に融合されていた稀な作品

 このチラシの1日目、3月20日の初御披露目の戎舞+は、即完売で私も入れなかったのですが、仕事場も目の前だったので、初演目が始まる15時頃に外を眺めていると、あれよあれよと雲行きが変わり嵐となって、渦潮へ向かった船が一年に一度あるかないかの途中で船が引き返すという異例の出来事が起きた。その嵐を連れた雲が人形座へと向かって行くのを私は眺めながら「えびす様来たよー!来てるよー!おーい!!」と心の中で騒いでいた。その後、鳴門大橋を渡ってきた方が「あんなに荒れている渦潮見た時ない」と興奮気味に話されていた。

 清川あさみさんは、その舞台で晴れてよかったと、晴れ女としてSNSを上げていた、それほど快晴でした、えびす様が来るまでは、、。

 ということで、今の淡路島ブレイクは戎様のお力が働いていることと、私は勝手に思っている。この話しから淡路人形座とえびす様の関係も面白いので興味持たれれば探って頂き鯛のである。 

 ちなみに日本では渦潮というのは観光資源だが、フランスではタラソテラピー・カントン水という医療資源となる。この医療としての叡智・教えがイザナギ・イザナミが蛭子を海へと流す行為として描写したのであり、決して蛭子を海にポイと捨てた訳ではないんだと言いたい、海には再生の力があることを当然知っていたのであります、神様だから。

#淡路島 #えびす様#鯛#めでたい#渦潮#古事記

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