魚がとれた

安眠妨害水族館の中の人。 ヴィジュアル系とゲームとミステリー。

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咲花-サカナ。- 2024 【1st ALBUM】 2024.4.1 ¥2,200-(Tax in) さよならまでのあまやどり さくらの花、咲くころ カゼハレ(風が強く、良く晴れた日) 忘れ物 黒猫と花火 夏草の丘 枯花-カレバナ。- 野良犬に鎖 ゆめわずらい。 オナジソラノシタ 魔法が解ける、その日まで うさぎ のち あめ あめあがり 【OTHER】 2024.4.1 「さよならまでのあまやどり」OZ WORKS ONLINE SHOP 限定

    • 【アルバム解説】さよならまでのあまやどり⑦ ~枯花-カレバナ。-~

      咲花-サカナ。-のフルアルバム「さよならまでのあまやどり」。 ようやく上半期が終了、折り返しとなる「枯花-カレバナ。-」です。 特典CDに収録していた逆セルフタイトルナンバー 「咲花-サカナ。-」と対を成す、「枯花-カレバナ。-」というタイトル。 それなりに重要そうなのに、どうして特典CDのカップリング曲にしたのか、というのは結構色々な人から言われまして。(もったいないという意味で) その背景を語っていくのですが、楽曲解説そのものは特典CDのときにも語っているので、併せて

      • 【ミステリーレビュー】イデアの再臨/五条紀夫(2024)

        イデアの再臨/五条紀夫 「クローズドサスペンスヘブン」の奇才・五条紀夫による"メタ"学園ミステリー。 内容紹介 解説/感想(ネタバレなし) 前作「クローズドサスペンスヘブン」を読んだ際に、コミカルなキャラクターを上手く料理する作家だな、という感想を持ったのだが、更に振り切ってきた印象。 ドタバタコメディタッチの学園ミステリーとなっている。 設定が特殊であるのも、前作同様。 小説の世界から言葉や現象を奪っているのは誰か、というテーマで小説内の主人公と相棒が駆けずり回る

        • 【ADVゲームレビュー】G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.4、Vol.5/Nintendo Switch(2021)

          G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚Vol.4「白鷺に紅の羽」 G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚Vol.5「昏い匣の上」 「探偵・癸生川凌介事件譚」シリーズをNintendo Switchに再現したシリーズの第四弾、第五弾。 内容紹介 解説/感想(ネタバレなし) フィーチャーフォンアプリゲームを忠実に復刻するプロジェクト、「G-MODEアーカイブス」。 安価で「探偵・癸生川凌介事件譚」シリーズが楽しめるということで、第4弾、第5弾もプ

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        • 【アルバム解説】さよならまでのあまやどり⑦ ~枯花-カレバナ。-~

        • 【ミステリーレビュー】イデアの再臨/五条紀夫(2024)

        • 【ADVゲームレビュー】G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.4、Vol.5/Nintendo Switch(2021)

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          【アルバム解説】さよならまでのあまやどり⑥ ~夏草の丘~

          咲花-サカナ。-のフルアルバム「さよならまでのあまやどり」。 5曲目に収録されている「夏草の丘」の解説です。 咲花-サカナ。-における"丘"ソング。 ヴィジュアル系を志すからには、"丘"ソングは作っておきたいところ。 もともと、「8月20日、夏草の丘にて」というタイトルを予定していたのだけれど、シンプルに「夏草の丘」だけにしてしまいました。 "僕"と"君"の待ち合わせ。 手紙なり、メールなりで誘ったときのタイトルっぽくしたかったのだけれど、こんなタイトルだったら果たし状だ

          【アルバム解説】さよならまでのあまやどり⑥ ~夏草の丘~

          【ミステリーレビュー】黄土館の殺人/阿津川辰海(2024)

          黄土館の殺人/阿津川辰海 館四重奏シリーズの第三弾となる阿津川辰海の長編ミステリー。 内容紹介 解説/感想(ネタバレなし) シリーズ名は、"館四重奏"となったようで、"地水火風"の4元素と"春夏秋冬"を組み合わせて、クローズドサークル環境下での館モノを描くとのこと。 夏の山火事をモチーフにした「紅蓮館の殺人」、秋の水害をモチーフにした「蒼海館の殺人」に続いて、冬の地震がテーマとなる「黄土館の殺人」。 最終巻は春の風害となるはずだが、どのように締めくくるのか気になるとこ

          【ミステリーレビュー】黄土館の殺人/阿津川辰海(2024)

          【ライブレポ】カラビンカ ワンマン公演「狂い咲きオレンジロード」2024.5.10

          ワンマンには必ず行こう、と決めているバンドがいくつかあって、そのうちひとつがカラビンカである。 もっとも、最後に開催されたワンマンが2014年の「きまぐれサンダーロード」。 実に10年ぶりの開催となった「狂い咲きオレンジロード」は、サポートにBa.松島 ティル、Dr.悠介を迎えた現体制での初ワンマンとなる。 フルアルバム「晩年」を引っ提げて、ようやくと言うべきか、満を持してと言うべきか、遂にその時が来てしまったのだ。 会場となる池袋手刀は、ほぼ満員と言って差し支えないだろう

          【ライブレポ】カラビンカ ワンマン公演「狂い咲きオレンジロード」2024.5.10

          【ミステリーレビュー】准教授・高槻彰良の推察8 呪いの向こう側/澤村御影(2022)

          准教授・高槻彰良の推察8 呪いの向こう側/澤村御影 澤村御影による民俗学ミステリーシリーズ第八弾。 内容紹介 解説/感想(ネタバレなし) 童謡「かごめかごめ」にまつわる都市伝説が転じて、実際に怪異の目撃者が複数発生した小学校。 その発端は「かごめかごめ」を歌うと"モンモン"が来るという、後に不登校になった生徒の発言だった。 正体不明の"モンモン"の謎を探る「押し入れに棲むモノ」、死んだ旧友と仲が良かったグループのメンバーが次々に不幸に見舞われる「四人ミサキ」、"幸運の

          【ミステリーレビュー】准教授・高槻彰良の推察8 呪いの向こう側/澤村御影(2022)

          【ADVゲームレビュー】G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.1~3/Nintendo Switch(2021)

          G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚Vol.1「仮面幻想殺人事件」 G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚Vol.2「海楼館殺人事件」 G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚Vol.3「死者の楽園」 2004年にフィーチャーフォンアプリゲームとして配信されていた「探偵・癸生川凌介事件譚」シリーズをNintendo Switchに再現した第一弾~第三弾。 内容紹介 解説/感想(ネタバレなし) かつてのフィーチャーフォンアプリゲー

          【ADVゲームレビュー】G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.1~3/Nintendo Switch(2021)

          【アルバム解説】さよならまでのあまやどり⑤ ~黒猫と花火~

          咲花-サカナ。-のフルアルバム「さよならまでのあまやどり」。 4曲目は、先行シングルとして配信されていた「黒猫と花火」です。 小動物三部作の完結編として先行リリースしていた楽曲 デジタルリリースした3曲のうち、最初に登場するのは「黒猫と花火」。 視点になるのがそれぞれ野良犬、(雪)うさぎ、黒猫なので、さすがに"僕"と"君"の物語と完全にリンクさせるのは難しかったのですが、この曲については「忘れ物」の歌詞に出てくる"また同じ夢"の内容を示唆する役割となっています。 楽曲単体

          【アルバム解説】さよならまでのあまやどり⑤ ~黒猫と花火~

          【ミステリーレビュー】六人の超音波科学者/森博嗣(2001)

          六人の超音波科学者/森博嗣 瀬在丸紅子と阿漕荘の面々による森博嗣の"V"シリーズ第七弾。 内容紹介 解説/感想(ネタバレなし) 森博嗣にしては、捻りのない主題だなと思ったものの、英語タイトルは「Six Supersonic Scientists」。 しっかり"S"で揃えてきている。 橋が爆破され、クローズドサークルとなった館。 無響室に閉じ込められる紅子や錬無。 仮面の博士と、頭と手首がない死体。 本格ミステリー的な様式美が詰め込まれているうえ、天才科学者たちとの対

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          【ADVゲームレビュー】帰ってきた 名探偵ピカチュウ/Nintendo Switch(2023)

          帰ってきた 名探偵ピカチュウ/Nintendo Switch 2019年にニンテンドー3DSソフトとしてリリースされた「名探偵ピカチュウ」の続きを描いた完結編。 内容紹介 解説/感想(ネタバレなし) 前作「名探偵ピカチュウ」は未プレイだが、映画版は視聴済。 ポケモンが日常生活に溶け込んでいる世界観や、謎解きモノだという前評判への興味から、続編からではあるが手を出してみた。 結論としては、前作に出てきた設定については説明不足も多く、ある程度流れは掴んでおいたほうが良さそ

          【ADVゲームレビュー】帰ってきた 名探偵ピカチュウ/Nintendo Switch(2023)

          【アルバム解説】さよならまでのあまやどり④ ~忘れ物~

          咲花-サカナ。-のフルアルバム「さよならまでのあまやどり」。 3曲目となる「忘れ物」について、思いつくままに解説していきます。 「忘れ物」と書いて「アンブレラ」と読む 歌詞カードを見ていただくと、ルビで小さく"アンブレラ"と書いています。 完成ギリギリまで、普通に"わすれもの"と読ませるつもりで、楽曲データも"wasuremono"になっているのですが、歌詞カードのデザインを入稿する際に思い付きで読み方を振ってみました。 雨が降るのを知っていたのに、傘を忘れた。 もとも

          【アルバム解説】さよならまでのあまやどり④ ~忘れ物~

          【ミステリーレビュー】名探偵のままでいて/小西マサテル(2023)

          名探偵のままでいて/小西マサテル 放送作家として知られる小西マサテルの小説家としてのデビュー作。 内容紹介 解説/感想(ネタバレなし) 深夜ラジオのファンからすれば、"作家の小西さん"として長年親しまれてきた著者・小西マサテル氏。 この本を知ったのも、「ナインティナインのオールナイトニッポン」だった。 まさか、"(ミステリー)作家の小西さん"になってしまうとは。 もっとも、言葉だけで人の心に寄りそうという点では、ラジオも小説も近いところにあるのだろう。 語りかけるよ

          【ミステリーレビュー】名探偵のままでいて/小西マサテル(2023)

          【アルバム解説】さよならまでのあまやどり③ ~カゼハレ(風が強く、良く晴れた日)~

          フルアルバム「さよならまでのあまやどり」。 2曲目となる「カゼハレ(風が強く、良く晴れた日)」についても解説していきます。 時系列的には物語のはじまりとなる1曲 「さよならまでのあまやどり」は曲順と時系列が異なるのですが、時系列順に並べたときに、最初の1曲になるのが「カゼハレ(風が強く、良く晴れた日)」です。 ラストシーンで離れ離れになることを暗示してしまったからには、ふたりのはじまりのシーンも必要だよね、ということで作詞しました。 5月なので日差しはそこまで強くないけれ

          【アルバム解説】さよならまでのあまやどり③ ~カゼハレ(風が強く、良く晴れた日)~

          【ミステリーレビュー】リピート/乾くるみ(2004)

          リピート/乾くるみ タイムリープ+ミステリーの代表作とも言える、乾くるみによる青春ミステリー。 内容紹介 解説/感想(ネタバレなし) 大学生・毛利圭介は、風間と名乗る男から予言の電話を受ける。 彼は、未来からタイムリープしてきたと言い、実際に地震の発生を言い当ててしまった。 そして、毛利にも10ヵ月前の世界に"リピート"する権利を与えようと提案してくるのだ。 明らかに胡散臭いが、魅力的でもある誘い。 前半は、同じように集められた9人とともに、"リピート"の真偽につい

          【ミステリーレビュー】リピート/乾くるみ(2004)