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歩いて分割日本一周 Part 5-2 東京〜京都(東海道)2/3

2024年のGWを利用して東海道を歩きました。9泊10日と非常に長いため、記事を3つに分けています。こちらの記事は中編で、4~6日目を紹介していきます!

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4日目 2024/04/30 富士〜藤枝

71.28 km, 13:19, 84,832歩

今回初めての70 km超えコース!

70 km歩く時には、5:00起き6:00出発が基本となります。時速5 kmで歩くと14時間かかりますので、20:00に着くスケジュールですね。お風呂と夕飯を2時間で済ませて眠りにつくと、翌朝5時までで7時間眠れます。これが1日70 kmループシステムです。

富士駅を越えて東海道に戻ります。
商店街を抜け……
東海道に合流する交差点へ
少し西に進むと柚木駅が見えてきます。

さらに西へ進むと、富士川が現れます!

渡船場の紹介
今では立派な橋が架かっています。

元々川とか橋とか好きなんですけど、東海道では川って結構一大スポットで、一層楽しかったです。この後も沢山出てくるのでお楽しみに。

富士川!デカイ!!

今日は曇りだったのがちょっと残念ですね。

川を渡って少し進むと、一里塚がありました。
このあたりは、道路にもこんな感じの道標が貼り付けられており、歩きやすかったです。

この辺りの道では、通学する子供たちが印象的でしたね。今日はGWの中日で平日だもんね。ちなみに、ずっと歩いてると学校帰りの子供たちも目にすることになり、あ、この子たちが授業を受けている間、ずっと歩いてたんだな~と感慨深い気持ちになります。

少し南寄りに進んでいくと、富士市を越えて静岡市へと入ります。

曲がり角が市境になっててなんか面白い感じの標識だった。右奥が富士市の標識。
またまた一里塚を発見。祠になっていました。

この辺りからは蒲原宿に入ります。どうでもいいんですけど、沼津を出てから原→吉原→蒲原と、「原」が連続するのが面白いですね。五十三次を覚えるのにも役立ちそう。

道標。このタイプのやつを最近良く見かけるな〜。

新蒲原駅の近く、めちゃくちゃデカイ配管が現れて仰天してました。

こういうのたまに見かけるけど、過去一でデカイ。

配管の上を通るために橋も架かっており、中々珍しい光景だなと思いました。

さて、蒲原宿の周りは、結構当時の雰囲気を感じることができます。

江戸的な建物でよく見るこちらの白格子の壁、なまこ壁というようで、瓦を並べた目地に漆喰を塗って、耐久性を高めた壁らしいです。
こちらも歴史を感じさせる建物。側面はリフォームしたのでしょうか?

蒲原やその隣の由比は、桜えびの名産地でもあります。

橋には桜と桜えびの装飾が施されていました。

更に進んで8:00頃、蒲原駅の隣を通過します。

すると今度は由比宿に突入。

この辺りから、見附(宿場町の入口)のことを色んな名前で呼ぶようになります。ここでは枡型、鍵の手に折れ曲がった形を表しているようです。

由比宿も、蒲原に引き続いて当時の面影が残っている様子。交流館なんかもありました。

祝日明けの火曜なので休館……。

その前には、馬が飲むための水場が残っていました。

亀がいっぱい!あまりに動かないから置物かと思ったけど生きてた。
旅人のオブジェもありました。
雰囲気のある橋。
由比駅が近づいてくると、再び桜えびが。
アーケードの門も桜えびだよ〜

そんなこんなで、9:00頃に由比駅に到着です!

蒲原駅と形が似てるな〜

さて、由比駅を過ぎると東海道2つ目の峠である薩埵峠が現れます。

案内板

こちらも前に来たことがありますが、その時は深夜だったので真っ暗でした。昼の様子がどんな感じか、楽しみですね。

いい感じの橋
街並みも雰囲気がありますね。

由比駅から20分ほど歩いたところで、本格的に峠が始まります!

めっちゃ急!

息を切らしながら元気に進んでいきますよ〜。

緑も深くなってきた。

登り坂はやっぱりキツくはあるんですけど、箱根峠と比べれば……って感じで乗り切れましたね。

次は興津宿か〜

昼間に来られたのはいいんですけど、めちゃくちゃ曇ってて富士山とか見えませんでした。悔しい……。

どんより

気を取り直して進んでいきます。もう少しだけ登り坂が続く様子。

苔むしてる階段、ガチでいいな〜。

今回からスマホを機種変してOPPO Reno 9Aにしたのですが、こういう鬱蒼とした景色が魅力的に撮影できるな、と感じています。

明け方に雨が降ったようで、結構ぐちゃぐちゃ。
開けた場所に出ました。てっぺんは近い!
ウォー!!

さっきのビューポイントよりは晴れ間があって、明るい景色を楽しむことができました!でも向こうの方はやっぱり曇ってるな〜。

今度は下り。

湿った落ち葉で足を取られないように気をつけます。

大体下りきったくらいのところに、武将っぽい人がいました。

ちなみに、薩埵峠の展望台は現在崩落のため行けません。100 km歩いた時もそうだったな〜。迂回路が用意されているので、そちらを通りました。

さて、薩埵峠を越えて40分ほど歩くと、今度は興津宿が見えてきます。

公園になってた。

さらに1時間ほどで今度は江尻宿へ。結構近いなこの2つ。

左は桜だけど右はなんだろうな〜。
何らかの追分

追分って街道と街道の分かれ目(逆から見たら合流地点)なんですけど、なんか調べても何街道との追分なのか分かりませんでした。

どんどん西へ進み、静岡駅の方を目指します。

一里塚のとなりにデッッッカイたぬきが

13:40頃、すき家を見つけたのでお昼ご飯を食べることにしました。

糖質制限用のメニュー。

牛丼は普通に米が入ってるので、糖質制限をしてる僕は食べられません。しかし、すき家のサイドメニューにはたんぱく質や脂質が豊富なメニューがたくさんあります!他の飲食店と比べて提供時間も早いため、ウォーキング中の食事にはかなりオススメのお店です。

エネルギーチャージして再出発!お昼ご飯を食べると力が湧いてきますね。そんなに早く消化吸収が始まる訳ないので、多分精神的なやつでしょう。

線路をくぐって進みますよ〜。

この辺は国道1号線が近くを走っており、それに沿う形で色んな商業施設とかがありました。一本外れた東海道は、閑静な雰囲気です。

なんかクイズとかもあってワイワイしてる。

さらに30分ほど歩くと、静岡駅が近づいてきます。

飛脚のタイルとかもあった
駅の近くに府中宿の本陣跡が

この辺りから、宿場町の近くで「伝馬町」という地名を見かけるようになりました。お城の近くに通信とか用の馬を待機させとく?みたいなイメージですね。

府中宿は商店街になってるタイプの宿場町でした。

本陣跡から30分ほど歩くと、安倍川に突き当たります。

近くには安倍川餅のお店がいっぱい出てました。
安倍川橋を渡るよ〜。
安倍川も中々大きいですね。

川を渡ったら国道1号線を逸れ、丸子宿に突入します!

丸子宿も、度々話題に上がる100 kmウォークの思い出の場所です。友達と2人で歩いてたんですけど、中々風情のある街並みだったので印象に残ってます。

立派な建物ですね
高札場跡

高札場は、幕府の法度や掟書を掲げておく場所ですね。

復元された高札が展示されていました。

歴史を感じさせる街並みに加え、川や山などの自然も感じられる宿場町です。

なんか目の前に山見えてきた

国道1号線と再び合流します。

歩道橋からの一枚。
近くには川が流れていました。丸子川。
ガチで山に囲まれてる、って感じがしてきた。
またまた歩道橋を渡ります。

旧東海道、結構今の国道に遮られてしまっているところが多く、このように歩道橋を行ったり来たりすることが何度かありました。

さて、山に囲まれてしまったということは、これを越えなくてはいけません。また峠が始まります……。

宇津ノ谷峠。反対側は岡部宿です。

ちなみに、さっきの歩道橋の近くからトンネルが始まっており、普通のウォーキングであればそっちを通ることができます。今回は東海道を歩くことが目的なので、峠を越えるよ~って感じですね。出発してから軽く12時間ほど経過したところでの峠、結構大変だった……。

少しずつ上り始めます。
やがて本格的な階段が……。

この辺も、結構歴史を感じさせる街並みが残っていました。

鬱蒼とした林の中に案内板が。
むちゃくちゃ竹生えてる!
階段やめて~
ダム?の跡でしょうか。光の加減も相まって神秘的。
10分ほどで頂上っぽいところに到着。
ここからは下りですよ~。

こちらも峠としては結構短かったので助かりました。なんだかんだ言って、山の中を進むのって楽しいし、精神的にはいい刺激になります。体力は持ってかれるけど。

峠を下りて30分ほど歩くと、岡部宿に到着します。こちらも、かなり宿場町を盛り上げている感じでした。

大旅籠柏屋。博物館になっているようです。
公園にも岡部宿の名前が刻まれていました。

この辺りから日が沈んでいきます。

丁度暗くなってきたあたりで、綺麗な商店が。

本日の宿がある藤枝を目指して、南西に向かって進んでいきます。

大きい松!東海道の名残かもな~。

暗くなっても精神的ダメージを負わなくなったものの、やはり景色が楽しみ辛いという面はありますね。次の写真は1時間後のもの。スクランブル交差点の信号を5分くらい待ってたんですけど、なんと押しボタン式でした……。

スクランブルなんだから押しボタンはないだろ……と油断していました。

上の写真でも結構奥の方がワイワイしていますが、この辺は上伝馬商店街となっています。

藤枝宿の文字が!
本陣跡の表示は地面に貼られていました。これまであんまり見なかったタイプだ。

さらに歩みをすすめ、瀬戸川を渡ります。

勝草橋。綺麗にライトアップされていました。
左手にも橋が。こちらも綺麗な紫色にライトアップされていました。

東海道は落ち着いた雰囲気に、最近できたっぽい橋は近代的に、という感じでライトアップされていて、景観に対する心遣いが感じられます。……勝手に感じているだけかもしれないけど。

橋からさらに30分ほど歩き、時刻としては21時頃……ついに本日の宿に到着です!

長かった~~。

今日は70 km近い距離に加えて峠も2つ越えるというハードコースでしたが、結構元気に終わることができた気がします。本文中でも少し触れましたが、峠による景色の変化が楽しかったのも結構大きいかも。さらに、平地を歩くと痛くなる部分と、坂道を歩いて痛くなる部分って違うので、そこでダメージを分散できる点にも助けられました。

この日もご飯はコンビニ……。時間が無いってのと糖質制限のことを考えると最適解ではあるんですけど、旅に来て食事を楽しめないのは少し残念だな~。

5日目 2024/05/01 藤枝~浜松

引き続き静岡県を横切っていきます!

66.42 km, 12:09, 78,274歩

昨日と比べれば短めのコース……とは言っても65 km超え。まだまだ油断はできない状況です。

朝はしっかりと6:00頃にスタート。まずはいつも通り東海道へ合流です。

今日は曇のち雨。
途中、旧街道と古街道の追分がありました。東海道よりも前の時代の街道もあるなんて、盲点でした。

JR沿いを西へ進んでいきます。

恐らく、街道の名残と思われる松。
この辺は結構のどかな景色が広がっていました。
弥次喜多と思われるイラストも。

1時間ほど歩くと島田市に突入します。

空がどんよりしてるよ〜。

そこからさらに30分ほど進み続けると、島田宿の見附に辿り着きます。

島田宿の見附は「升形」と呼ばれてるみたいですね。敵の侵入を防ぐための工夫です。

島田宿もかなり宿場町としての盛り上がりを見せておりました。

当時の再現図の案内板。
街並みも結構保存されてる感じ。

島田宿は大井川を挟んで江戸側の宿場町です。昔の人は大井川を越えるのに苦労したようで、水位の上昇があるとここで足止めになってしまいます。川を越えるための川越人足と呼ばれる人達の詰所とかもあったりして、かなり活気づいていた様子……。

暖簾もかかっててかなり雰囲気ある。

中も自由に見学することができました。先述した川越人足用の草履とかも展示されていて、興味深かったです。

茶屋もいい感じに残ってる。
川越人足の像。

東海道のことを調べてる時に川越人足のことは出てきたのですが、実際にどんな感じで川を越えるのかまでは調べていませんでした。現地で「こんな感じで運ぶんだ〜」っていうのを知れて、ラッキーですね。

さて、本題の大井川。今ではしっかりと橋が架かっています。

大井川橋。

余談ですが、現代の橋は必ずしも東海道に架かっている訳ではありません。今回の大井川橋も、東海道から少し外れたところに架かっていますので、少し回り道、という形になります。川越人足に頼む訳にもいかないしね。

オレンジが実際に通ったルート。川に突き当たったところで、橋を通るためにやや北西へ、橋を渡ったら今度は南東へ進んで東海道に復帰、という形です。
大井川!流石にデカい!!

天気があんまり良くないのが残念ですね〜。

川の反対側も、島田と同じように川越し場となっています。こちらは金谷宿ですね。

案内板もしっかり出てます。
これはいい感じの川。
さらに10分進んだところの川。大量の鯉のぼり!!

大井川を渡りきって15分ほど歩くと、金谷宿の中心に辿り着きます。そろそろ着くな〜と思っていたら……

なんと、仲の良い友達が突然現れました。

へいろうさん。

この付近を旅行していたらしいのですが、僕のTwitterを観察して到着時刻を予想し、僕を驚かせるためにわざわざ待ち伏せしてくれていたようです。怖。アニメのTシャツも、驚かせるために直前に着替えたとのこと。どういうこと?

本当に全くなんの連絡も無く現れたので、めちゃくちゃびっくりして文字通り膝から崩れ落ちてしまいました……。近くの金谷駅まで一緒に歩きます。

金谷宿の本陣跡。
金谷駅に到着。
近くにゆるキャンのタペストリーを見つけ、友達に写真を撮ってもらいました。

今回の旅ももう5日目。正直、1人で歩いてると人との関わりが本当に希薄になってしまいます。そんな中で突然現れた友達。喋ったのは少しの間でしたが、かなり元気が出ました。ありがとう。

再び1人で歩き始めます!金谷駅のそばから、石畳の峠が始まるようです……。

石畳って文字見てただけで発狂する。
まずはしっかりと坂道を登っていきます。
石畳入口には立派な看板が。
石畳キターーー!!!
マジで綺麗で嬉しい。

綺麗なのは嬉しいけど、この上を歩くのは本当に大変です。足くじいたら即終了なので、一歩一歩集中して進んでいきます。

30分ほど登ると、間の宿である菊川が見えてきます。このように、宿場と宿場の間に難所があったり、距離が長い場合には、間の宿というチェックポイントが設けられていたようです。

工場に伴い迂回。
まだまだ登るよ〜。

峠入口から50分ほど登ると、視界が開けます。

一面に広がる茶畑!
気持ちいい〜

どこを見渡しても、山の斜面に茶畑が連なっていて壮観でした。

この辺から下り始めます。気づいたら掛川市に入っていました。

注意書きで現在の市を知る。
森の奥へ吸い込まれそうな下り坂。
晴れもいいけど、こういう道はちょっとじめっとしてても雰囲気でますね。

お次は日坂宿です!

案内板もあってかなり気合が入ってる様子。
本陣跡も立派です。
高札場もめちゃくちゃ大きく保存されていました。すげ~。

なんか静岡入ってから、景観を保存してる宿場町が増えた気がするな〜。

日坂宿を後にして、国道1号線を横切り、JR掛川駅の方へ進んでいきます。1時間半ほどすると、掛川宿が見えてきます。

七曲り。升形と同様に、敵の侵入を防ぐ役割ですね。

掛川はお城があるのですが、城の周りはこのようにカクカクした道が敷かれていることが多いです。

実際に歩いた道。

掛川の本陣跡は見つけられませんでしたが、なんか飲み屋街みたいになってる本陣通りなるものがありました。

ワイワイ過ぎる。

掛川宿を抜けてさらに西へ。1時間ほど進むと、松並木が見えてきました。

両サイドにしっかりと松並木が。嬉しいな〜。

ちなみに、この辺から雨が降り始めています。

少し歩くと袋井市に突入!

国道1号線を通って原野谷川を渡ると、いい感じの休憩スポットがありました。

雨も強くなってきたし、ここで小休憩して体勢を立て直します。

一休み。

時間としては出発から8時間ほど。雨もあいまって結構疲れてきましたが、進まないと辿り着かない!再出発します。

綺麗に残った一里塚を見ると嬉しくなる。

この辺りから袋井宿が姿を現し始めます。袋井は27番目の宿場町ということで、五十三次のちょうど真ん中にあたります。折り返しだー!

小学校にもど真ん中って書いてある。
どこにでもど真ん中って書いてある。
本当に、色んなところにど真ん中って書いてある。

写真だと伝わりにくいのですが、この辺からガチで雨が強くなってきて、本当に大変なことになってきました。

雨宿りできそうな場所発見!

屋根が無いと、雨で濡れてスマホが使えないとか、そういうレベルです。しっかりとこのあとのルートを頭に入れ、再出発。

そこから30分ほど、なんとすき家を発見!!ありがとう。即入店。

雨で冷えた体に味噌汁が染み渡ります。

ちなみに生卵は味噌汁に入れるといい感じになります。たまごってマジで身体にいいから積極的に摂りたいんですけど、生卵だと何と組み合わせるかってところが結構難しいんですよね。味噌汁はかなり良い選択肢だと思います。

よし!エネルギーチャージも済んだところで歩みを進めていきます。

またまた一里塚。

雨でスマホが操作しづらいので写真を撮るのも一苦労ですが、やっぱりこういう史跡はちゃんと撮っておきたいな、という気持ちがあります。

一里塚から20分ほど、おもしろスポットに到着です。この辺りは色んな時代の街道が入り乱れています。

ここを進むと鎌倉時代の古道。
こちらは明治の道。
僕が進むのはもちろん江戸の東海道です。
案内板も出ていました。

さらに30分、お次は見付宿に到着します。

見付宿の見附は木戸と呼んでいるみたいですね。
川一面の鯉のぼりキターーー!!
こちらは本陣。
脇本陣の門。雨が凌げそうだったので、マップを確認。

1時間半ほど、あめに耐えながら歩いて、天竜川辿り着きます。

橋、なげ〜〜。

時刻は18:30くらい、雨に打たれながら長時間歩いてると、気が狂ってきますな。

浜松市に入る!今日の宿があるところ!!

も〜〜この辺はシンプルに修行でした。レインコートは何故かこのタイミングで撥水性を失っており、全身びしょびしょです。手もかじかんできて、スマホ操作なんてできたものではありません。5月でも手袋って必要なんだな〜。 

まあでも僕って結局、苦しいのも含めて歩くのが好きなので、なんだかんだでこの状況を楽しんでいました。普通に生活してたら、雨の中何時間も歩くなんてこと発生しないし、貴重な経験なんだよね。

奥の方にビルが見えて来た!!

今日の宿は浜松駅の近くに取ってあるので、ゴールまでもう少しです!

ハァ……ハァ……
着いた〜〜!!

着いたのは20:00過ぎ。まあね、長距離歩くのに慣れてるとはいえ、66 kmってめちゃくちゃ長いんですよ。それに加えてかなりの雨、かなり大変な1日でしたね〜。

ちなみに、雨でスマホが操作できない時の対策としては、Googleマップの音声案内をイヤホンで聞く、という作戦があります。でも、東海道を歩くってルートは指定が非常に面倒なので、今回この作戦は使えませんでした……。

この日も当然コンビニご飯です。コンビニ、本当にありがとう。

6日目 2024/05/02 浜松〜豊川

いよいよ静岡県を越えます!!

60.38 km, 11:05, 70,160歩

この日は60 kmとかなり優しめのコース。……いや、僕もこの旅が始まる前までは「1日50 kmくらいがちょうどよくて、60 kmいくとちょっと長すぎだよな~」って思ってたんですけど、なんか今回70とか65とかが連続したせいで感覚狂わされています。

ちょっと余談で解説しておくと、計画段階では1日に50 km進むくらいの予定だったんです。ただこの計画が甘くて、1日に過剰な距離を歩くことになり、時間が足りなくなり、あんまり旅行っぽいことができなくなってしまいました……。

計画を立てる時には、Googleマップで出てくる最短ルートを参考にしました。東海道とは少し道が違うけど、まあそんなに変わらんだろう、と。しかし、ここまで読んでくれるとなんとなく分かるかもしれませんが、東海道ってめちゃくちゃ回り道が多い!さらに、川や国道を渡るために、橋とか歩道橋とか横断歩道とかまで迂回しないといけないこともある……。こうしたことの積み重ねで、1日あたり10~15 km程度、歩行距離が増加している、という訳です。余談終了。

今日は時間に余裕があるということで、朝は少しゆっくりして、7:30頃に出発しました。

浜松駅近くの様子。都会です。
アクト通り。水路とか緑地が整備されていて、歩いていて楽しい感じの道。今回は横切るのみ。

浜松駅付近も、アニメの聖地巡礼のために訪れたことがある、思い出の地です。密かに楽しみにしていました。

駅の割と近くがそのまま浜松宿になっています。痕跡は少な目。
でも並木とかは良い感じだな~。東海道とは関係ないかもだけど。
六角形のカバーが付いた信号機。初めて見た。

出発から1時間半ほど西へ進むと、今度は舞阪宿に着きます。

松並木だ~!
並木の合間に十二支のオブジェがありました。卯。
舞阪の案内図。
一里塚。今日は空が青くて嬉しい!!
さらに歩くと本陣跡もありました。
脇本陣の茗荷屋。資料館のような感じになっていました。
中に入ることもできます。靴を脱ぎ履きするのが大変なので、今回はスルー……。

この辺りまでくると、弁天島までもうすぐです!

弁天橋を渡ります。
鳥居!!

本当に今日天気よくて良かったな~。空と海が青くて気持ちいいです。

そのまま西へ進むと弁天島駅が見えてきます。

折角なので、ここで東海道を外れて少し南へ。海浜公園を見て回りたいと思います。この公園は、様々なアニメの聖地となっており、パネルとかもいっぱい置いてあってめちゃくちゃ楽しいです。

ゆるキャン△
ガヴリールドロップアウト
夢見る男子は現実主義者

ここも実は1度訪れたことがある場所です。その時も、あまりのパネルの多さにびっくりしたもんな~。3つのアニメが集結することって中々無いし。

海浜公園を堪能したところで、東海道に戻ります。少し進むと、湖西市に突入!

近くには新居町駅もありました。
浜名橋。昔の趣があって良い感じです。

湖西市に入ると、度々「関所の街」というキャッチフレーズを見かけますが、その関所はこの辺りにあります。

黒くてかっこいい。
付近には高札場もありました。

また、新居宿もこの辺りになっています。

本陣跡。

この後は閑静な住宅街をひたすら進んでいました。

曲がり方が複雑なところには案内板が出ています。

住宅街ゾーンを抜けると、今度はめちゃくちゃのどかな風景が広がります。

田んぼ!!
なんか謎の広場。点々と配置されたブロックや木が、不思議な空間を演出しています。
今日の鯉のぼり。
新居と白須賀の間の立場(休憩スポット)

そんなこんなで13:00頃、白須賀宿の入り口に到着しました!!

本陣跡まではもう少しあります。30分ほど歩くと坂道に突入……。

光に照らされた緑が生き生きとしている。
潮見坂という名前がついていました。
登りきった先には資料館のような建物がありました。
さらに10分ほど歩いて本陣跡を発見。

これで静岡県の宿場町は終了!!20分ほど歩くと……

愛知県に突入だ~!!

マジで、静岡を越えるのに4日かかった。本当にデカイな~。

愛知に入ると、一層のどかな風景が迎えてくれました。

畑。
畑。
畑。
川。

東海道、あんまり今までこういう風景をがっつり楽しめる機会が無かったので、この辺は歩いててかなり楽しかったですね。

愛知に入って1時間、二川宿が見えてきました。

このブログは全ての行程が終了した後に書いているのですが、ここ二川宿は東海道の中でもかなりお気に入りの宿場町です。歴史を感じさせる街並みと落ち着いた雰囲気、時間がゆっくり流れている空気に、とても癒されました。平日に来られたのも良かったかも。

中を見学することもできます。
二川宿の本陣は資料館になっていました。現在休館中とのこと……。

夕方に来られたのも、かなり趣がプラスされて良かったな~。

二川の街並みに後ろ髪を引かれながら、西へと歩みを進めます。やがて、二川駅が見えてきました。

この辺りから、方角としてはやや北よりへ。JRの線路からは逸れ、どちらかというと国道一号線の近くを歩くことになります。

国一との合流地点の歩道橋。路面電車だ!

歩道橋を下りると何やら立派な門が保存されています。

吉田城が近くにあるので、その門のようですね。

ということで、吉田宿の付近まで来ています。

お城の周りということで道がカクカクしていますが、しっかりと案内が出されていました。
こちらが本陣跡。

豊川を渡って、さらに北の方へ進んでいきます。

夕日が綺麗だなあ。
18:00過ぎ、本日の宿がある豊川市に到着です!

国道一号線の隣が旧東海道になっています。こちらをひたすら北上。

佐奈川にて。

今回の旅を経て成長し、日没による「暗いよ~怖いよ~寂しいよ~」みたいなダメージを受けなくなったので、純粋に夕暮れの景色とかを楽しめるようになりました。嬉しい。

佐奈川から30分ほど歩いて、本日の東海道は終了です。宿は東海道から少し外れたところにあるので、さらに30分ほど歩きます。途中のとんかつ屋さんで夕飯にしようと思っていたのですが、営業終了間際となってしまったため、断念してコンビニへ……。

本日の宿。
19:45 到着。

7:30に出たのに20:00前に着くの、本当に素晴らしいな。

今日は昨日とは打って変わって超いい天気でした!海とか空とか畑とか川とか、自然も楽しみつつ、二川宿みたいなめちゃくちゃ良い町も通ることができて、非常に充実した一日だったと思います。

ちなみに、お昼ご飯を食べた描写がありませんが、途中コンビニでホットスナックなどを食べています。定期的に摂るプロテインとも合わせ、一応エネルギーを確保できていそうな感じ。年始の三重和歌山ウォーキングでは6日目の道中で低血糖を起こしてしまいましたが、今回はそのようなこともありません。多分糖質制限によるケトーシスのおかげです。本当に歩きやすくて助かる。この辺りのことも一度どこかでまとめたいと思います。

中編終了。後編はコチラ。

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