歩いて分割日本一周 Part 5-2 東京〜京都(東海道)2/3
2024年のGWを利用して東海道を歩きました。9泊10日と非常に長いため、記事を3つに分けています。こちらの記事は中編で、4~6日目を紹介していきます!
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4日目 2024/04/30 富士〜藤枝
今回初めての70 km超えコース!
70 km歩く時には、5:00起き6:00出発が基本となります。時速5 kmで歩くと14時間かかりますので、20:00に着くスケジュールですね。お風呂と夕飯を2時間で済ませて眠りにつくと、翌朝5時までで7時間眠れます。これが1日70 kmループシステムです。
さらに西へ進むと、富士川が現れます!
元々川とか橋とか好きなんですけど、東海道では川って結構一大スポットで、一層楽しかったです。この後も沢山出てくるのでお楽しみに。
今日は曇りだったのがちょっと残念ですね。
この辺りの道では、通学する子供たちが印象的でしたね。今日はGWの中日で平日だもんね。ちなみに、ずっと歩いてると学校帰りの子供たちも目にすることになり、あ、この子たちが授業を受けている間、ずっと歩いてたんだな~と感慨深い気持ちになります。
少し南寄りに進んでいくと、富士市を越えて静岡市へと入ります。
この辺りからは蒲原宿に入ります。どうでもいいんですけど、沼津を出てから原→吉原→蒲原と、「原」が連続するのが面白いですね。五十三次を覚えるのにも役立ちそう。
新蒲原駅の近く、めちゃくちゃデカイ配管が現れて仰天してました。
配管の上を通るために橋も架かっており、中々珍しい光景だなと思いました。
さて、蒲原宿の周りは、結構当時の雰囲気を感じることができます。
蒲原やその隣の由比は、桜えびの名産地でもあります。
更に進んで8:00頃、蒲原駅の隣を通過します。
すると今度は由比宿に突入。
由比宿も、蒲原に引き続いて当時の面影が残っている様子。交流館なんかもありました。
その前には、馬が飲むための水場が残っていました。
そんなこんなで、9:00頃に由比駅に到着です!
さて、由比駅を過ぎると東海道2つ目の峠である薩埵峠が現れます。
こちらも前に来たことがありますが、その時は深夜だったので真っ暗でした。昼の様子がどんな感じか、楽しみですね。
由比駅から20分ほど歩いたところで、本格的に峠が始まります!
息を切らしながら元気に進んでいきますよ〜。
登り坂はやっぱりキツくはあるんですけど、箱根峠と比べれば……って感じで乗り切れましたね。
昼間に来られたのはいいんですけど、めちゃくちゃ曇ってて富士山とか見えませんでした。悔しい……。
気を取り直して進んでいきます。もう少しだけ登り坂が続く様子。
今回からスマホを機種変してOPPO Reno 9Aにしたのですが、こういう鬱蒼とした景色が魅力的に撮影できるな、と感じています。
さっきのビューポイントよりは晴れ間があって、明るい景色を楽しむことができました!でも向こうの方はやっぱり曇ってるな〜。
湿った落ち葉で足を取られないように気をつけます。
ちなみに、薩埵峠の展望台は現在崩落のため行けません。100 km歩いた時もそうだったな〜。迂回路が用意されているので、そちらを通りました。
さて、薩埵峠を越えて40分ほど歩くと、今度は興津宿が見えてきます。
さらに1時間ほどで今度は江尻宿へ。結構近いなこの2つ。
追分って街道と街道の分かれ目(逆から見たら合流地点)なんですけど、なんか調べても何街道との追分なのか分かりませんでした。
どんどん西へ進み、静岡駅の方を目指します。
13:40頃、すき家を見つけたのでお昼ご飯を食べることにしました。
牛丼は普通に米が入ってるので、糖質制限をしてる僕は食べられません。しかし、すき家のサイドメニューにはたんぱく質や脂質が豊富なメニューがたくさんあります!他の飲食店と比べて提供時間も早いため、ウォーキング中の食事にはかなりオススメのお店です。
エネルギーチャージして再出発!お昼ご飯を食べると力が湧いてきますね。そんなに早く消化吸収が始まる訳ないので、多分精神的なやつでしょう。
この辺は国道1号線が近くを走っており、それに沿う形で色んな商業施設とかがありました。一本外れた東海道は、閑静な雰囲気です。
さらに30分ほど歩くと、静岡駅が近づいてきます。
この辺りから、宿場町の近くで「伝馬町」という地名を見かけるようになりました。お城の近くに通信とか用の馬を待機させとく?みたいなイメージですね。
本陣跡から30分ほど歩くと、安倍川に突き当たります。
川を渡ったら国道1号線を逸れ、丸子宿に突入します!
丸子宿も、度々話題に上がる100 kmウォークの思い出の場所です。友達と2人で歩いてたんですけど、中々風情のある街並みだったので印象に残ってます。
高札場は、幕府の法度や掟書を掲げておく場所ですね。
歴史を感じさせる街並みに加え、川や山などの自然も感じられる宿場町です。
国道1号線と再び合流します。
旧東海道、結構今の国道に遮られてしまっているところが多く、このように歩道橋を行ったり来たりすることが何度かありました。
さて、山に囲まれてしまったということは、これを越えなくてはいけません。また峠が始まります……。
ちなみに、さっきの歩道橋の近くからトンネルが始まっており、普通のウォーキングであればそっちを通ることができます。今回は東海道を歩くことが目的なので、峠を越えるよ~って感じですね。出発してから軽く12時間ほど経過したところでの峠、結構大変だった……。
この辺も、結構歴史を感じさせる街並みが残っていました。
こちらも峠としては結構短かったので助かりました。なんだかんだ言って、山の中を進むのって楽しいし、精神的にはいい刺激になります。体力は持ってかれるけど。
峠を下りて30分ほど歩くと、岡部宿に到着します。こちらも、かなり宿場町を盛り上げている感じでした。
この辺りから日が沈んでいきます。
本日の宿がある藤枝を目指して、南西に向かって進んでいきます。
暗くなっても精神的ダメージを負わなくなったものの、やはり景色が楽しみ辛いという面はありますね。次の写真は1時間後のもの。スクランブル交差点の信号を5分くらい待ってたんですけど、なんと押しボタン式でした……。
上の写真でも結構奥の方がワイワイしていますが、この辺は上伝馬商店街となっています。
さらに歩みをすすめ、瀬戸川を渡ります。
東海道は落ち着いた雰囲気に、最近できたっぽい橋は近代的に、という感じでライトアップされていて、景観に対する心遣いが感じられます。……勝手に感じているだけかもしれないけど。
橋からさらに30分ほど歩き、時刻としては21時頃……ついに本日の宿に到着です!
今日は70 km近い距離に加えて峠も2つ越えるというハードコースでしたが、結構元気に終わることができた気がします。本文中でも少し触れましたが、峠による景色の変化が楽しかったのも結構大きいかも。さらに、平地を歩くと痛くなる部分と、坂道を歩いて痛くなる部分って違うので、そこでダメージを分散できる点にも助けられました。
この日もご飯はコンビニ……。時間が無いってのと糖質制限のことを考えると最適解ではあるんですけど、旅に来て食事を楽しめないのは少し残念だな~。
5日目 2024/05/01 藤枝~浜松
引き続き静岡県を横切っていきます!
昨日と比べれば短めのコース……とは言っても65 km超え。まだまだ油断はできない状況です。
朝はしっかりと6:00頃にスタート。まずはいつも通り東海道へ合流です。
JR沿いを西へ進んでいきます。
1時間ほど歩くと島田市に突入します。
そこからさらに30分ほど進み続けると、島田宿の見附に辿り着きます。
島田宿もかなり宿場町としての盛り上がりを見せておりました。
島田宿は大井川を挟んで江戸側の宿場町です。昔の人は大井川を越えるのに苦労したようで、水位の上昇があるとここで足止めになってしまいます。川を越えるための川越人足と呼ばれる人達の詰所とかもあったりして、かなり活気づいていた様子……。
中も自由に見学することができました。先述した川越人足用の草履とかも展示されていて、興味深かったです。
東海道のことを調べてる時に川越人足のことは出てきたのですが、実際にどんな感じで川を越えるのかまでは調べていませんでした。現地で「こんな感じで運ぶんだ〜」っていうのを知れて、ラッキーですね。
さて、本題の大井川。今ではしっかりと橋が架かっています。
余談ですが、現代の橋は必ずしも東海道に架かっている訳ではありません。今回の大井川橋も、東海道から少し外れたところに架かっていますので、少し回り道、という形になります。川越人足に頼む訳にもいかないしね。
天気があんまり良くないのが残念ですね〜。
川の反対側も、島田と同じように川越し場となっています。こちらは金谷宿ですね。
大井川を渡りきって15分ほど歩くと、金谷宿の中心に辿り着きます。そろそろ着くな〜と思っていたら……
なんと、仲の良い友達が突然現れました。
この付近を旅行していたらしいのですが、僕のTwitterを観察して到着時刻を予想し、僕を驚かせるためにわざわざ待ち伏せしてくれていたようです。怖。アニメのTシャツも、驚かせるために直前に着替えたとのこと。どういうこと?
本当に全くなんの連絡も無く現れたので、めちゃくちゃびっくりして文字通り膝から崩れ落ちてしまいました……。近くの金谷駅まで一緒に歩きます。
今回の旅ももう5日目。正直、1人で歩いてると人との関わりが本当に希薄になってしまいます。そんな中で突然現れた友達。喋ったのは少しの間でしたが、かなり元気が出ました。ありがとう。
再び1人で歩き始めます!金谷駅のそばから、石畳の峠が始まるようです……。
綺麗なのは嬉しいけど、この上を歩くのは本当に大変です。足くじいたら即終了なので、一歩一歩集中して進んでいきます。
30分ほど登ると、間の宿である菊川が見えてきます。このように、宿場と宿場の間に難所があったり、距離が長い場合には、間の宿というチェックポイントが設けられていたようです。
峠入口から50分ほど登ると、視界が開けます。
どこを見渡しても、山の斜面に茶畑が連なっていて壮観でした。
この辺から下り始めます。気づいたら掛川市に入っていました。
お次は日坂宿です!
なんか静岡入ってから、景観を保存してる宿場町が増えた気がするな〜。
日坂宿を後にして、国道1号線を横切り、JR掛川駅の方へ進んでいきます。1時間半ほどすると、掛川宿が見えてきます。
掛川はお城があるのですが、城の周りはこのようにカクカクした道が敷かれていることが多いです。
掛川の本陣跡は見つけられませんでしたが、なんか飲み屋街みたいになってる本陣通りなるものがありました。
掛川宿を抜けてさらに西へ。1時間ほど進むと、松並木が見えてきました。
ちなみに、この辺から雨が降り始めています。
国道1号線を通って原野谷川を渡ると、いい感じの休憩スポットがありました。
雨も強くなってきたし、ここで小休憩して体勢を立て直します。
時間としては出発から8時間ほど。雨もあいまって結構疲れてきましたが、進まないと辿り着かない!再出発します。
この辺りから袋井宿が姿を現し始めます。袋井は27番目の宿場町ということで、五十三次のちょうど真ん中にあたります。折り返しだー!
写真だと伝わりにくいのですが、この辺からガチで雨が強くなってきて、本当に大変なことになってきました。
屋根が無いと、雨で濡れてスマホが使えないとか、そういうレベルです。しっかりとこのあとのルートを頭に入れ、再出発。
そこから30分ほど、なんとすき家を発見!!ありがとう。即入店。
ちなみに生卵は味噌汁に入れるといい感じになります。たまごってマジで身体にいいから積極的に摂りたいんですけど、生卵だと何と組み合わせるかってところが結構難しいんですよね。味噌汁はかなり良い選択肢だと思います。
よし!エネルギーチャージも済んだところで歩みを進めていきます。
雨でスマホが操作しづらいので写真を撮るのも一苦労ですが、やっぱりこういう史跡はちゃんと撮っておきたいな、という気持ちがあります。
一里塚から20分ほど、おもしろスポットに到着です。この辺りは色んな時代の街道が入り乱れています。
さらに30分、お次は見付宿に到着します。
1時間半ほど、あめに耐えながら歩いて、天竜川辿り着きます。
時刻は18:30くらい、雨に打たれながら長時間歩いてると、気が狂ってきますな。
も〜〜この辺はシンプルに修行でした。レインコートは何故かこのタイミングで撥水性を失っており、全身びしょびしょです。手もかじかんできて、スマホ操作なんてできたものではありません。5月でも手袋って必要なんだな〜。
まあでも僕って結局、苦しいのも含めて歩くのが好きなので、なんだかんだでこの状況を楽しんでいました。普通に生活してたら、雨の中何時間も歩くなんてこと発生しないし、貴重な経験なんだよね。
今日の宿は浜松駅の近くに取ってあるので、ゴールまでもう少しです!
着いたのは20:00過ぎ。まあね、長距離歩くのに慣れてるとはいえ、66 kmってめちゃくちゃ長いんですよ。それに加えてかなりの雨、かなり大変な1日でしたね〜。
ちなみに、雨でスマホが操作できない時の対策としては、Googleマップの音声案内をイヤホンで聞く、という作戦があります。でも、東海道を歩くってルートは指定が非常に面倒なので、今回この作戦は使えませんでした……。
この日も当然コンビニご飯です。コンビニ、本当にありがとう。
6日目 2024/05/02 浜松〜豊川
いよいよ静岡県を越えます!!
この日は60 kmとかなり優しめのコース。……いや、僕もこの旅が始まる前までは「1日50 kmくらいがちょうどよくて、60 kmいくとちょっと長すぎだよな~」って思ってたんですけど、なんか今回70とか65とかが連続したせいで感覚狂わされています。
ちょっと余談で解説しておくと、計画段階では1日に50 km進むくらいの予定だったんです。ただこの計画が甘くて、1日に過剰な距離を歩くことになり、時間が足りなくなり、あんまり旅行っぽいことができなくなってしまいました……。
計画を立てる時には、Googleマップで出てくる最短ルートを参考にしました。東海道とは少し道が違うけど、まあそんなに変わらんだろう、と。しかし、ここまで読んでくれるとなんとなく分かるかもしれませんが、東海道ってめちゃくちゃ回り道が多い!さらに、川や国道を渡るために、橋とか歩道橋とか横断歩道とかまで迂回しないといけないこともある……。こうしたことの積み重ねで、1日あたり10~15 km程度、歩行距離が増加している、という訳です。余談終了。
今日は時間に余裕があるということで、朝は少しゆっくりして、7:30頃に出発しました。
浜松駅付近も、アニメの聖地巡礼のために訪れたことがある、思い出の地です。密かに楽しみにしていました。
出発から1時間半ほど西へ進むと、今度は舞阪宿に着きます。
この辺りまでくると、弁天島までもうすぐです!
本当に今日天気よくて良かったな~。空と海が青くて気持ちいいです。
折角なので、ここで東海道を外れて少し南へ。海浜公園を見て回りたいと思います。この公園は、様々なアニメの聖地となっており、パネルとかもいっぱい置いてあってめちゃくちゃ楽しいです。
ここも実は1度訪れたことがある場所です。その時も、あまりのパネルの多さにびっくりしたもんな~。3つのアニメが集結することって中々無いし。
海浜公園を堪能したところで、東海道に戻ります。少し進むと、湖西市に突入!
湖西市に入ると、度々「関所の街」というキャッチフレーズを見かけますが、その関所はこの辺りにあります。
また、新居宿もこの辺りになっています。
この後は閑静な住宅街をひたすら進んでいました。
住宅街ゾーンを抜けると、今度はめちゃくちゃのどかな風景が広がります。
そんなこんなで13:00頃、白須賀宿の入り口に到着しました!!
本陣跡まではもう少しあります。30分ほど歩くと坂道に突入……。
これで静岡県の宿場町は終了!!20分ほど歩くと……
マジで、静岡を越えるのに4日かかった。本当にデカイな~。
愛知に入ると、一層のどかな風景が迎えてくれました。
東海道、あんまり今までこういう風景をがっつり楽しめる機会が無かったので、この辺は歩いててかなり楽しかったですね。
愛知に入って1時間、二川宿が見えてきました。
このブログは全ての行程が終了した後に書いているのですが、ここ二川宿は東海道の中でもかなりお気に入りの宿場町です。歴史を感じさせる街並みと落ち着いた雰囲気、時間がゆっくり流れている空気に、とても癒されました。平日に来られたのも良かったかも。
夕方に来られたのも、かなり趣がプラスされて良かったな~。
二川の街並みに後ろ髪を引かれながら、西へと歩みを進めます。やがて、二川駅が見えてきました。
この辺りから、方角としてはやや北よりへ。JRの線路からは逸れ、どちらかというと国道一号線の近くを歩くことになります。
歩道橋を下りると何やら立派な門が保存されています。
ということで、吉田宿の付近まで来ています。
豊川を渡って、さらに北の方へ進んでいきます。
国道一号線の隣が旧東海道になっています。こちらをひたすら北上。
今回の旅を経て成長し、日没による「暗いよ~怖いよ~寂しいよ~」みたいなダメージを受けなくなったので、純粋に夕暮れの景色とかを楽しめるようになりました。嬉しい。
佐奈川から30分ほど歩いて、本日の東海道は終了です。宿は東海道から少し外れたところにあるので、さらに30分ほど歩きます。途中のとんかつ屋さんで夕飯にしようと思っていたのですが、営業終了間際となってしまったため、断念してコンビニへ……。
7:30に出たのに20:00前に着くの、本当に素晴らしいな。
今日は昨日とは打って変わって超いい天気でした!海とか空とか畑とか川とか、自然も楽しみつつ、二川宿みたいなめちゃくちゃ良い町も通ることができて、非常に充実した一日だったと思います。
ちなみに、お昼ご飯を食べた描写がありませんが、途中コンビニでホットスナックなどを食べています。定期的に摂るプロテインとも合わせ、一応エネルギーを確保できていそうな感じ。年始の三重和歌山ウォーキングでは6日目の道中で低血糖を起こしてしまいましたが、今回はそのようなこともありません。多分糖質制限によるケトーシスのおかげです。本当に歩きやすくて助かる。この辺りのことも一度どこかでまとめたいと思います。
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