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😴「まきちゃん編」

ちょっと1人になりたくて ロッカールームに逃げ込む 暗がりの中しょげていると メガネ男子2人が入ってきた 「わっ!」と言って驚かれ 「ごめんごめん」と返すと 彼らは必要な物を取り出し出ていった その後1人の男性がドアを開け入ってくる サングラスをかけ デニムセットアップで決めた 一郎さんである 一郎さん 「あ。あのSNSで見たロッカーの人じゃーん」 と話しかけられたので ボ 「そ……そうなんです」 と返す 私のロッカーの中は一郎さんの写真でいっぱいで SNSに

    • 母のこと。

      母のこと。 81歳の母は要介護1がついて今 週3でデイサービスに通っている 最初の気付きは 食器棚に乾いた食器を戻す時だったと思う あった場所に置けない 奥からお皿を出しては 毎回パズルのようにバラバラに入れるようになった 何回か伝えてもやはり次の日には ぐちゃぐちゃになる 引越しをして母は 出歩いた場所から家に帰れなくなった 何度皆で一緒に歩いて 近隣の地図を書いてもダメだった 近くの公園に散歩に行った帰り 家に帰れなくなり 真夏に隣駅まで2時間かけて歩き 隣

      • 山形

        父方の田舎が山形 お爺ちゃんは竹とんぼ職人で 竹とんぼや竹細工のおもちゃを作る為に 自ら庭にプレハブ小屋を建てた 山形に帰省して 小屋のドアを開けると 竹の柔らかな香りがして おじいちゃんはいつもそこに座って カンナや小刀で製作をしていた 巨大な凧や 竹細工 缶缶の遊具がたくさん そして壁には私が小学生の頃描いた 象の絵と 運動会の絵が飾ってあったっけ そろばん教室のオセロ大会で いつも優勝していた私は 山形に帰るといつもお爺ちゃんと勝負した 勝負の先行きが怪し

        • 😴「噛み付く編」

          仕事を終えた帰り道 遮断機近くにある広い公園に寄って 空を何気なく眺めると 一際高いビルに 何か画像が次々と映っていて よくよく見るとそれは 渋谷PARCOに大きな垂れ幕がかかったあの 虎蛇コーヒーコラボ 黄色いBAGを肩にぽさっとかけて 振り返った一郎さんである (あれ?何故に今? …あ、そうか。一際かわいいからか…) と思い納得しスマホで写真を撮ろうと構えると 画像がどんどん切り替わり 現在様々な場所で行われている turnのライブ映像と客席の写真が流れていく

        😴「まきちゃん編」

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          2本

        記事

          限りある時間の中で

          仕事から帰ってピンポーンすると 子供達が我先にとドアを開けに駆け寄ってきてくれる 「おかえり!」と言って 重い仕事のリュックを持ち 手荷物を運んでくれる お風呂に入っていた時は お風呂の窓から覗き込んで変顔してくれる(やめなさい) 専業主婦がシングルマザーになり 社員となり仕事して帰る 玄関を開けておかえりが降ってくる インコを握って連れてくる その声を聞きながら時々 (この日々は永遠じゃないんだよな)と、ふと思う 幼かった子供達は大きくなり それぞれの道を歩ん

          限りある時間の中で

          はじまりの、朝。

          おはよう、はじまりの朝。 昨日は子供達2人の入学式 隣には元旦那。 2人の子供達に変わりはないし 子供達にとっては「お父さん」な事も この先もずっ変わりはないのだから 声をかけ、隣に座り、共に祝った 一郎さんからあだ名を貰った通称空地君は この度入学した調理学校の副校長先生に 「制服いいね〜」と言われ 「ワクワクします!」と答えたそうで その会話を先生は舞台上で紹介してくれて 息子はとても喜んでいました。 雨の初登校。 言った通りのワクワクした顔をして息子は 無事に

          はじまりの、朝。

          それぞれの、事情と、春。

          離婚してからも子供達の卒業式やら入学式を 元旦那と共に祝い訪れた式典たち 子供達が中学と高校にあがるから 迷ったんだけど 先に子供達に聞いたんだ 「お父さんを入学式に呼ぶかい?」 その答えは 「どっちでも良いよ〜」だった それは私に対する遠慮もあるだろう …と同時に嫌でないのであれば 誘ってやろうじゃないか。 …私は嫌だけど😂 (誘わなくったっていいじゃないか 私が育てているんだから 顔を合わす必要はないじゃないか 何年経っても様々な記憶が 私を震えさせるんだから

          それぞれの、事情と、春。

          😴「緑のトラクター編」

          ディズニーランドに何故か若槻千夏と出向く ディズニーランド内には入らないけど 手前の土産屋に行くと言うので 何故に目の前の夢の国に入らないのかと思いながらも ついていくと 目の前でガラガラガラと 土産屋のシャッターが開く ディズニーランドなのにガラガラガラと 下から持ち上げ方式である ディズニーランドの土産屋なのに 白いプラスチックのカゴに どんどんお土産を入れていく若槻千夏 カチューシャやキーホルダーを放り込んでいたかと思ったら 私の娘っ子に 「あの冷凍庫前のケ

          😴「緑のトラクター編」

          BLUE NOTE PLACE

          2024/02/29 BLUE NOTE PLACE シンガーソングライター世武さんと サカナクションドラマー江島さんの BLUE NOTE PLACEで行われる ピアノの弾き語りとドラムのセッショライブ こ…これは…行くしかない… 目の前でお2人のセッションを見れるなんて しかもBLUE NOTE PLACE なんて… ただ…何を…着ていこう… 朝起きーの 息子のカウンセリング行きーの 銀行行きーの 子供達の今宵のおでん仕込みーの 昼寝しーの 目覚ましで起きーの 電

          BLUE NOTE PLACE

          ふと、思い立って。

          お久しぶりです ボキチです 皆さんお元気してますか 私はそこそこ元気です 年始にインフルエンザB型にかかり そのあと自身のママブラスバンドコンサートがあったり 娘がインフルエンザA型になったり 息子が受験に合格したりして そこそこ元気です 今日は少々遠出の出張でした 懐かしい電車に乗り 懐かしい駅を通り過ぎる そんな場所でした 疲れているんだから 仕事が終わったら すぐ来た電車に乗り また 懐かしい電車に乗り 懐かしい駅を通り過ぎればいいのに ふと、学生時代を過ご

          ふと、思い立って。

          蜃気楼ツアーファイナル

          蜃気楼 山口一郎とゆう1人のミュージシャンが 療養期間を経て 再びステージに立ち歌う姿を どうしても見たい その勇姿に精一杯の拍手を送って その背中を応援したいと 初日の小樽 そして千秋楽の東京 参加することが出来ました この旅を終えた今だからこそ ここにやっと記せる気がします 初めての遠征 思い切って1人で飛んだ小樽 一郎さんの地元 小樽での初日の公演は その緊張の吐息までもが ひしひしと伝わってくるくらい 手に汗握る時間でした 客席で自身の手をずっと強く握っ

          蜃気楼ツアーファイナル

          定番クリスマス🎄

          ここのクリスマスには 毎年足を運んでいる ある時は友達と またある時は当時付き合っていた人と ある時はその人が旦那になり そしてある時は元旦那になり 今はこうして子供達と来ているのだ 小さかった子供達も まるまるひとつ、食べられるようになり 重い荷物は持ってくれて やめろと言うのに橋を揺らす笑 クリスマスイルミネーションを見に… と言うより ここの湖畔を眺めて 様々な出店ものを食べられるのが幸せなのである みたらし団子 じゃがバター きりたんぽ鍋 モツ煮 スモ

          定番クリスマス🎄

          😴「揺れるスカート編」

          一郎さんの部屋の全体的な引越しがあると聞いて 手伝いにいく 植物を運び照明を置いて だいたいの配置が終わった んじゃ俺らの部屋をやろうかと 一郎さんが振り返る 私の運んだ荷物が多すぎて ベランダまで溢れかえっている 一郎さんが「うわ〜嫌だなぁ」と苦笑する 「ほんじゃどんどん捨てていこうよ。 また必要なもの出たら買っていけばいいし」 と私が言うと嬉しそうに 「おっ いいの?じゃやってこうか」 と言って皆で容赦なく捨てていく 狭い部屋を囲むように 作業机が並んでいく

          😴「揺れるスカート編」

          😴「スモーキーグリーン編」

          ものすごい勢いで自転車を漕ぐ 坂道を下り登り坂を登り ハアハア息をきらしながら兎に角漕ぐ ガソリンスタンドを通り越して 途中息子に出会うと息子も漕ぐ漕ぐ 小学校に着いた 校門を抜けて 道の先の靴箱に目をやると 黒いTシャツ黒いパンツで ポケットに手を突っ込んで歩く 一郎さんの背中が見えた いちろうさんがいたあああああ と即座にツイートするわたし 会議室に急ぐ 折りたたみ式の長テーブルに お偉いさんが並び ちょっと奥の方にサングラスを🕶️した 一郎さんが見え

          😴「スモーキーグリーン編」

          😴「じゅんれん編」

          ファンの集いがあり お座敷型のテーブルで 目の前に一郎さん 私の右隣に紅子さん 目の前に一郎殿がいらっしゃるものだから 顔をあげる事が出来ないわたし 紅子さんが殿に「写真撮りましょ!」と言うと 一郎さん 「おう。いいよ。 じゃ君これじゅんれん系にして」と言われ (じゅ…じゅんれん…? あ、純練の事かな?リリコさんの旦那の?…え?アプリのフィルターがあるって事?よし探そ) 一郎さんのスマホでアプリを探していると 一郎さんが徐に 私の頬の近くに右手を差し出しては引っ込

          😴「じゅんれん編」

          😴「大型トラック編」

          空港近くに サカナクションが移動の為にやってくると聞いて 近くのカフェの窓際で 皆とご飯を食べていると もんのすごく長い真っ黒の大型トラックが 目の前の駐車場に停めようと右往左往しているので 運転手を見ると サングラス🕶️をかけた一郎さんである バックをしながら窓から顔を出している 左横にいた魚民さんが 「最近一郎さん 大型トラックの運転免許取ったから自身で運転して、 サニーさんに一度また送って貰って もう一台も運転してくるらしいよ」と教えられ、 (ミュージシャ

          😴「大型トラック編」