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裏庭

裏庭

坂本

午後の畔で群がるの
カーテン開いても日が入るだけ
キッチンの換気扇、騒音が耳心地
チンして温めて食す季節、飲み込むものか
ガードレール途切れ途切れの雲掴むよ
リュックサックは肩に食い込み
あたしの姿勢を直すから
途中までの稲植え景色も
薄れる案内標識も
見かけに依らずキレイだねって
慰めてくれるの、あたし見て

ショートカットにはまだ早い
そう思っていたのはあたしだけ
誰も見ていない、誰も望んでいない
バスは立つ程度、乗車率ボチボチ
変わらない景色和むけど、窮屈で
いつか、水の波紋となるの

夏の横顔冷たいの
広義に捉え、厳選されるから
ワイヤレスから聴こえる音、鼓動と合わせて
相殺したいあたしのメロディー、聴かせないから
点数稼ぎに走るあたしも悪いものか
ポールに捕まること忘れて
クールなふりしてつっけんどん
汗かき氷ひんやり麦茶も
蛇口の水に付ける瞬間も
いつか飲めなくなるのだろうか
捻り、一貫して支援する

紛らわしいから離れよう
音符に乗せるのはあたしだけ
弁当の紐縛る姿ぎこちなくて
孤独とパーカッション、遠目からだね
動かぬ鍵盤さえも押し潰されそう
校内放送へ開会宣言
宣誓するよ

背景を持ちながら知ったよ
木陰の後ろにまたの名よ木陰
等間隔の距離保つため喩えるの
今、取り戻すことを目指されるから
椅子座りづらい認知を正確に
彩る、途切れ途切れの日差し

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