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デザインあたまの訓練

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即効性はないけど長く考えたいたいなあと思うデザインのことを集める
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慣れるUIをつくる 事例編

慣れるUIをつくる 事例編

前回のおさらい「慣れを生むデザイン」は難易度が高いですが、慣れによる体験を無視することは出来ません。

ユーザーが触るものを作るデザイナーであれば、慣れるUIを作ることやそのためのデザイン方針について考えを巡らせる必要があります。

前回は、このUIに慣れてもらうためのデザイン方針の1つとして、「寛容さ」を提案しました。

目次 4. 世界で最も使われているカラシニコフの話5. カラシニコフの教

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【加筆あり】 マツモトキヨシのロゴデザイナーが言った『UXの本質』と、IT業界の根本的なズレが致命的になるについて

【加筆あり】 マツモトキヨシのロゴデザイナーが言った『UXの本質』と、IT業界の根本的なズレが致命的になるについて

今も「UI/UX」の議論が増えていますが、日本人が好きな表面的な手法論から、そもそもの深い部分の議論になっているのは、すごい良いと思っています。

特にIT業界が「UI/UX」が盛んに見えますが、そもそもの議論が「アプリ」「WEB」に限定されており、狭義の議論になっているので、本質的な話をしないとこの問題は解決できないと思っています。

私自身も以前はカスタマージャーニーなどもやっておりま

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デザイナーこそブログを書くべき3つのメリットと苦手克服法

デザイナーこそブログを書くべき3つのメリットと苦手克服法

嫌になるほど苦手だったブログ執筆は、
デザイン制作に欠かせないスキル向上の宝庫だった会社の技術ブログ執筆に誘われたことがきっかけです。
「ブログ執筆を習慣化すればデザイナーは一石二鳥だ!」と感じたデザイナーにとっての3つのメリットについて。そして、ブログ執筆の苦手意識をどのように克服したかについてお話します。

先日SketchとAdobe XDの比較についての記事を会社ブログに書きました。

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UX改善による本質的グロースハックのプロセス

UX改善による本質的グロースハックのプロセス

グロースハック(※)が必要なのは分かっているが、実際にどうやれば良いか分からないという相談を頻繁に受ける。

というよりは相談の99%がそれだ。

多くのスタートアップがサービス成長の指針を描けていないという状況は日本のスタートアップ環境全体として憂うべき状況なので、グロースハックを具体的にどういったプロセスで行っていけば良いかを本記事でまとめて公開することにした。

タイトルの釣りっぽい「継続率

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ユーザーインタビューの結果をチームに浸透させる良い方法

ユーザーインタビューの結果をチームに浸透させる良い方法

ユーザーインタビュー、実施していますか?

そうですか、実施していますか。
そういう会社さんも、最近は増えてきましたね。

では、行ったユーザーインタビュー、チームに浸透していますか?

ユーザーインタビュー、実は終わった後がいちばん大事。ユーザーインタビューを行うことには大きな意義がありますが、インタビューを行ったメンバーの中に情報を眠らせておいては、その効果は半減してしまいます。

ユーザーや

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オーストラリア政府がデザインシステムを発表したので調べてみた

オーストラリア政府がデザインシステムを発表したので調べてみた

2018年4月23日、オーストラリア政府が新しいサイトと2つのデジタルサービスを発表しました。

Digital Transformation Agency は政府が提供している公共サービスのデジタル化を助けるガイドの役割を担っています。記事中で「再設計された」と書かれていますが、どうやらこれまで https://www.dta.gov.au/ だったのを、試験的に https://beta.dt

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プロダクトデザインの訓練に、ホワイトボードチャレンジをしてみよう!

プロダクトデザインの訓練に、ホワイトボードチャレンジをしてみよう!

こんにちは、灰色ハイジ @haiji505 です。
現在サンフランシスコにあるプロダクトデザイナー養成所「Tradecraft」に在籍しています。

※ この記事は自分のブログからの転載です。

座学だけでなく手を動かして問題解決に挑むカリキュラムがたくさんあります。そのうちの1つがこの「ホワイトボードチャレンジ」です。

ホワイトボードチャレンジって?ホワイトボードチャレンジは、選ばれたお題に

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言語切替のUIデザインについて考えてみる。

言語切替のUIデザインについて考えてみる。

いま、自分のポートフォリオを英語/日本語どちらにも対応しようと思っていて、どのように切り替えるべきか、リサーチのためにいろんなサイトを見て回った。その時にこれは良い、これは避けたほうが良さそう、と気付いたことがある。

国旗を使うことによる問題

デザイン上のスペースの節約からか、あるいはグラフィカルに補助したいという理由からか、言語切替のUIで国旗を見かけることがある。

日本にいると「日本=日

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見えない時間を見せるデザイン その2

見えない時間を見せるデザイン その2

前回の記事では「期限」および「記憶」の時間の見せ方について述べた。
今回は「所要時間」について考えてみようと思う。

例えば、GoogleMapGoogleMapでは、出発(到着)時刻or終電を設定すると、距離・運賃・時間を合わせて、ルートをいくつか提案される。

人はなぜ所要時間を知りたいのだろうかそれは以下を知りたいためだ。

- 自分が何時に家を出ればいいか
- そのためには、あと何分で手持

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見えない時間を見せるデザイン

見えない時間を見せるデザイン

アプリケーションにおける時間の表現はさまざまであり、人間の欲求と、置かれている状況を常に意識してデザインすることが求められる。

DBに入っているからと言って日付をそのままYYYY/MM/DDで出すということは、冷蔵庫に入っているトマトを洗わずに食卓にのせるようなものだ。

時間は目に見えない時間というのは、人間が勝手に決めた決まりごとである。人類が平和に暮らすために明示的にした、ただの共通認識だ

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