田舎へ移住する事で発生する 目に見えないコスト

みなさんは住む物件を探す時に、何を基準に決定されますか?

自分の仕事場等よく行く場所への交通の便がよく、家からスーパーや病院が近い
駅やバス停が近い等、みなさんそれぞれの都合によって条件は変わってくると思います。

そして個人的な条件は置いといて、よくある公共交通とか買い物とかについては、好条件の場所の家賃は 高く 不便であったりして人気がなければ家賃は 安く と割と 家賃 をみれば、その地域 もしくは その賃貸はどうなのか というのを判断できると思います。

私が都市中心部に住んでいる頃に、一見好条件なのに、なぜか家賃が安い という物件については、例えば その地域の治安が悪かったり、その物件の近隣に みんなが逃げていくような人物が住んでいたり とやはり何かの コスト が家賃に反映されている事が多いですよね

しかし、みなさん田舎は例外なのです

田舎に住むことにより発生する ”目に見えないコスト” が存在し、都市部では家賃で表されているような感じでわかりやすく目に見えるように数字で表されていたりはしません。

田舎の賃貸の家賃は、築何年とか路線価とか非常に安易な基準により決定されています。
人気も不人気も、競争がないのでただ 建物的に妥当な家賃が決められているだけです。

実は田舎へ移住する最大の障壁の原因がこれです。

例えば、近隣住民に老害がいて、移住者が次々とみんな逃げていく 
時間や金銭面で移住者が理不尽な思いをさせられる
結局、地元に血縁のない移住者はつまはじきにされる

私が今までここに書いてきたような内容については、家賃にはほぼ反映されておらず、
それを事前に知る事は不可能に近い状態なのです。 

そこに追い打ちをかけるのが 地方自治体の転入増政策です。

地域の人口減少対策として 移住して5年間は家賃が無料 とか 子供の医療費無料 とか
転入、特に子育て世代の移住者を増やす為に様々な インセンティブ を移住者に対して与える地方自治体が結構あります。

実はあれは、その地域に移住することによってかかる 目に見えないコスト を増大させてしまうのです。

いい話には裏がある とはよく言いますが、それは今回にも当てはまります
人がどんどん逃げていく 減っていく地域には、きちんと理由があるのです

移住者を増やしたい地方自治体は、その 目に見えないコスト を目に見えるように表記したりはしません。
ただインセンティブをもらう条件に、その目に見えないコストが移住者に判明しても、
自分達 地方自治体に責任が及ばないように免責事項を沢山くっつけているだけです。
目に見えないコストを見ようと思ったら、そのインセンティブを受ける条件であったり、地方自治体の免責事項をよく読むと コストが見えてくるかもしれません。

なので、移住してきた若者が なんか思ったのと違う 自治体から受けた説明にはなかった 聞いた話と違う という事案が発生するのです。

不動産の表記として 近隣にクソ野郎が住んでいてやたらと訳のわからない事で文句を言われたり通報されたりする とかそんな事を表記しなければならない という法律はありません。
これらも 目に見えないコスト です。

これら表記されていない 手間 や 時間 や 金銭 精神的負担 のかかる 目に見えないコスト が田舎に住むと多大にあるのです

一方 都市部では、賃貸物件自体が多いので、ここはダメだ メンタル的にきつい と思ったらすぐにみんな逃げていきます。
都市部に代わりの物件はいくらでもあります。選択肢が多いのです。

そしてみんなが逃げていくような物件には必ず 安い 賃貸料がつき、いわゆる ”訳あり物件”となり、そこへ移住する事で発生するコストが目に見えるようになるのです。

しかし田舎では目に見えないコストを増やすかのように 移住者を増やしたい地方自治体 がインセンティブを見せ、さらに見えなくしてしまいます。
また、先に書いたように 地方自治体は耳障りの良い事を言って移住者を増やそうとしますが、
いざ移住して、特に土着民から受ける困り事があったとして、それを自治体に訴えたとしてもほぼ対応してはくれません。

なぜなら、地方自治体にとって一番大事なのは移住者ではありません。
土着民なのです。
土着民も地方自治体も移住者を軽視しています。

変わりはいくらでもいる労働力 金 社会保険料や税金を払ってくれる、くらいにしか思っていません。

何をするにも金がかかる都市の生活にうんざりし、自然の大切さが身に染みるようになったとしても、安易な田舎への移住は逆に生きていくのが苦しくなったりします。

ですので、田舎への移住を考えている方は 目に見えないコスト に気を付け
よく目を凝らして移住するその地域を見定めてくださいね
私のように犠牲 被害者にならないように気を付けましょう

今回も最後までお読みいただき大変ありがとうございました。

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