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浅草の尾張屋。天ぷらそばもやはりよい

浅草で昼。今日は尾張屋で天ぷらそばを食べることにする。

町はにぎやか、インターナショナル。
雷門を中心に人が溢れてまっすぐ歩くのに難儀するほど。
雷門近くの支店の前は行列でした。
そこからかなり歩いたところの本店は、どこにでもある町場のそば屋の風情もあって、ひっそり静かでありがたい。
タナカくんとふたりで一番たくさん食べた天ぷらそばはここのそば。
上もあるけどいつも並。

それで十分エビは大きく丼からはみ出すほどに豪勢でウットリします。
揚がったばかりの熱々で、汁がバチバチ爆ぜるよう。

エビの天ぷら以外は三つ葉、それに柚子皮。
潔い。
天ぷらの下に箸をいれ、そばをたぐって持ち上げる。
いつもながらに角がキリッと立った男前のそば。七味をパラッとかけてスルンとたぐる。ザクッと歯切れてちらかるおいしさ。

天ぷらの衣は厚め。花咲くようにチリチリ揚がってザクッと壊れる。
それも徐々に汁を吸い込み膨らんでやわらかになる。それでも揚がった直後の余韻はそのままで、汁に油の香りや風味がうつってコクがでる。
「天ぷらとそば」じゃなく「天ぷらそば」とはこういうことさ…、と思ってにっこり。天ぷらそばを味わう醍醐味。

ひと口目からエビが前歯に当たります。軽く伸ばしているけれど太くて長く、しかもむっちりたくましい。衣まみれの着ぶくれ天ぷらじゃないことは、尻尾の大きさが証明してる。

汁は甘めでうま味ふくよか。最後に酸味がキリッと後味ひきしめる。
おいしいなぁ…、食べはじめると箸が止まらぬオゴチソウ。
汗かきながら一気に味わい、尻尾バリバリ、汁も一滴残さずお腹におさめます。


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