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ピーカンパイに甘露なコーヒー

ケーキを買いに北に向かってちょっと歩いた。
住所は新井。
中野ブロードウェイの北口を出て7分近く歩いたかなぁ…、マンションビルの一階の店。
「カイルズ・グッド・ファインズ」に来た。

アメリカ菓子のお店です。
お店に入った瞬間、そこはアメリカでした。
アメリカのモールに必ず一軒はあるベーカリーショップのまさに造りで、ショーケースの中にはキャロットケーキやブラウニー、チーズケーキにパイとアメリカ的なるケーキが並ぶ。
ピーカンパイを一個買う。
箱に詰めてもらって、お供のコーヒーを探して歩く。
タナカくんとよく歩いた薬師アイロードっていう商店街を歩いていたら「アオゾラコーヒー」ってコーヒースタンドがありました。

昔、直売製麺所があった場所の隣の店で、その製麺所は本当によくきた。お店の前にメニューがあって見てたらお店の人と目が合った。それで思わずお店に入る。

気持ちのいい店。パイのお供はここにする。ハンドドリップで丁寧に時間をかけて作ったコーヒー。
右手に持ってぶらりぶらりと歩いて中野セントラルパークでお茶にすることにした。

中野の町が大好きだったタナカくん。一緒に住むことにしたときにいっそ中野に引っ越そうかと思ったこともあったほど。
もし越してたらさっきのお店でケーキを買って、ここで一緒に食べながらのんびりしたに違いない…、って思いながらパッケージをとく。

絵に描いたようなピーカンパイです。
ピーカンナッツがギッシリ貼り付き、それを支えるフィリング、それから薄いパイ生地。しっかり甘い、そして香り豊かでピーカンナッツの塩味、焦げた風味が混じり合う。
生地が硬くでボロボロ崩れる感じもおいしく、お供に買ったコーヒーのフルーティーで軽い酸味がぴったりあった。

公園を走り回る男の子たちをみながら、タナカくんの子供の頃ってどんな子だったんだろう…、ってちょっと思った。今日もひたすらなつかしい。


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