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ステーキ屋さんがとんかつ屋さんになっちゃった。

四ツ谷のホテル京阪の地下に「とんかつ&焼鳥An」ができた。

ひとつ隣の赤坂見附に一号店があってその支店。一階にサルバトーレがあってその系列の「ステーキファースト」ってステーキ屋さんがあった場所。あまり流行っていたように思えなかったからリニューアルでリブランドということなのでしょう。

ステーキがブームになった頃に作ったステーキファースト。その座をとんかつに明け渡したというのが興味深くてやってきてみた。
お店はほとんどステーキファースト時代と同じ。バルっぽい作りだったハイテーブルと椅子が4人がけのテーブルに交換されてレストランっぽくはなっていた。

赤坂見附の店で好きだったロースカツカレーをたのんでみました。
メニューの写真にもある通り焼いた陶板にカレーを流し揚げたばかりのとんかつを置くという熱々が持続する提供方法が斬新で好きだった。
ご飯の代わりにそばが選べるというのも普通のとんかつ屋さんにはない工夫。
ワクワクしながら料理を待った。
…のに。

やってきたのはそばにお椀に入ったカレー、そしてとんかつ。
こんなものをたのんだ覚えがございません!
器が調達できなかったのかしら…、それともそもそも赤坂見附のお店の商品がそれほど人気がなかったのか。理由はどうかわからないけど写真は変えてほしかったなぁってちょっと思った。

カツの状態は悪くないんです。赤坂のプルーデンシャルタワーの一階にあった伝説のとんかつ専門店「フリッツ」の流儀で作られたとんかつですから。衣は色白、サクサクで肉はつややか、断面は盛り上がって肉汁滲んでしっとりしてる。脂は甘く肉はさっくり歯切れて見事な仕上がり。
最近、フリッツプロデュースのお店が増えているけれど、どこも安定していて見事と思う。

そばはそこそこ。汁もそこそこ。ただカレーはどっしりとしたうま味と辛みのバランスがよくそばもカツもそれにつけて食べるとおいしい。

食べるに従いそばがまとった汁でカレーが薄くなり最後はゴクゴク飲めてしまえる味に濃度になっていくのもいい感じ。この提供方法でもたしかにいいんだって思って食べる。悪くない。


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