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貴族な朝のロールパンにアイスクリーム

税理士さんと打ち合わせがあって「珈琲貴族エジンバラ」。

ボクの会社の経理を手伝ってくれていたタナカくんもいつも同席していて、だから今でもなつかしい。
ビルの2階で目的喫煙店だからホール半分は喫煙席。
壁もないから匂いがどうしても漂ってきて、しばらくいるとタバコの匂いが洋服につく。
タバコの匂いって仕事した…、って感じがするよね。ボクが会社勤めしていたときはみんなタバコを吸っていたから、煙の匂いは仕事の匂い…、って服を嗅いで喜んでいたのを思い出す。

エレベーターが何度かに一度は閉まりかけても開くんです。センサーが過敏でそういうことが起こるのだろうけど、今日も開いた。タナカくんが遅れて乗ってきたみたいな感じがしました。そういえばタナカくんと最後に食べたパフェはここのパフェだった。

朝11時まではモーニングセットがあって、コーヒー一杯の値段よりちょっとお値打ち。
しかも11時半までコーヒーおかわり自由になるからいつも早めにやってきて、ふたりで朝ごはんを食べていた。

今日も食べます。トーストセット、ロールパンセット、雑炊セットと3種類用意されてて、お気に入りのロールパンセットを選んでコーヒー。
まずコーヒーカップが運ばれてきて、後からコーヒーを落としたサンフォンのフラスコを持ってお店の人がやってくる。

そして目の前でコーヒーを注いでくれるのだけど、それを見ながらお澄まし顔で背筋を伸ばしてしまうのはなぜ(笑)。
熱々のコーヒーをふうふうしながらちょっと待ち、メインのお皿がやってくる。

ロールパン2個にベーコンエッグにサラダがついてひとそろえ。卵やよく焼きでとお願いしました。
サラダを全部まず食べて、ロールパンでサンドイッチを作ることにする。

ベーコンエッグをロールパンの切れ目に押し込む。
小さなロールパンですから卵はいささか窮屈そうで、けれど見た目がなかなかゴージャス。

ケチャップをフォークでぬぐって卵にまとわせ口を大きくあけてバクッ。
ロールパンも軽く焼かれて切り目にたっぷりバターが塗られてしみこんでいる。
白身がプルンと唇なでる。
パンがさっくり歯切れて口に飛び込んでくる。
バターがジュワーっと滲み出して、卵を焼いた油も一緒に口の中をひんやりさせる。
おいしいなぁ…、口の中がおいしいものでいっぱいになる感じがおいしい。卵にベーコン、バターにパンの持ち味が混じり合ってとろけて消える。

ロールパンのひとつにはあらかじめきゅうりとハムが挟まっている。
どちらも薄切り。
なのに食べると存在感があってハムとキューリのサンドイッチの味がするのがなんだか不思議。オモシロイ。

朝食セットにはデザートがつく。バニラアイスクリームにココアパウダーをかけたもの。新幹線のアイスクリームくらいカチンカチンに凍ってて、スプーンが入る状態になるまでコーヒーを飲みつつ見守る。
途中で一度おかわりをしてそれからやおらスプーンを入れてペロリと食べる。
苦くて酸味がさわやかで何杯飲んでもお腹や胸を重たくしないコーヒーだからこそ、おかわり自由がありがたい。
税理士さんがそろそろやってくる時間。テーブルの上をととのえて、今まで朝食をとっていた痕跡を消すのがこれまたたのしくてタナカくんとわちゃわちゃしたのを思い出す。


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