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小さめのシャリ、上等な寿司

新宿西口の電気街で用事があって、ついでに昼食。
「立ち寿司横丁」にやってくる。

塚田農場をメインコンセプトに居酒屋を手広く展開している会社の寿司業態。
中野、高円寺、吉祥寺、そして新宿と中央線の沿線に4店舗という展開で、どこも同じ横丁スタイル。
お店の中に寿司の屋台のようなカウンターがいくつも置かれ、立ち食い席に椅子席が混在している不思議な造り。
どちらの席も寿司は同じメニューで同じ値段。立ち食い席を選ぶとアルコール類が安くなるというシステムで、飲ませることが得意な会社ならではだなぁ…、って思う。
ボクは椅子席。のんびり食べる。
一つのカウンターが8席程度。それが5島あるから全部で40名ほどで満席の店。職人が1人に対して最大8名の寿司を握るというのがほどよい。

握るタイミングがよくてパクパク、いいスピードで食べられるのがありがたい。
まずは季節のおすすめの「光り物3貫」を握ってもらう。

アジ。サバ。コハダ。
アジは生でサバとコハダは酢〆になってる。
アジは夏痩せしちゃったのかなぁ…、脂ののりがあまりよくなく切り身の薄め。あっという間にシャリだけ口に残っちゃう。
ただここのしゃりは赤酢のしゃりでボク好み。
サバは分厚く脂がのっててコハダはむっちり。酢〆の状態も見事なもので後口スッキリ。シャリのサイズが小さくて、舌の上にストンとのっかる心地よさ。

貝を食べます。今日のおすすめを聞いてみると、白ツブ貝にアワビに赤貝。ホッキは入荷がなくてホタテも小粒だという。おすすめ3つを握ってもらった。

ツブはバリバリ、奥歯のところでこわれる感じがおもしろく、アワビがゴリッと砕けてゆっくりとろけてねばる。赤貝はミネラル分を感じる香りとクニュっと潰れる食感がよい。貝の世界は多様で多彩。オキニイリ。
マグロの赤身の漬けをたのんだ。ひんやりとしてピトッと口に張り付くような食感に軽い酸味がオゴチソウ。

炙った穴子に煮たはまぐりの軍艦巻きで〆にしました。満ちました。


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