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おむすびはなぜおいしいんだろう?

おむすび人気がとまりません。
専門店が次々できる。
大塚の行列店の系列を謳えば開業した瞬間にどこからともなく人がやってきて行列になる。
パンケーキ、タピオカミルクと行列ができるものはたいてい海外からやってくるものを扱う店だった。
なのにおむすび。
誰もが一度は食べたことがある料理に並ぶ。
食べたことがあるけれど、食べたことがないおいしさ…、という特徴が好奇心をくすぐるのでしょう。
評価もしやすくソーシャルメディアで取り上げやすい。

食べたことがないものを食べても、それが果たして本物なのか判断することはむつかしい。
調子にのって「これおいしい」って大騒ぎすると後で恥をかくこともある。
おむすびなら誰でも評論家になれるというのが今の時代にぴったりなのでもありましょう。

実は今から20年以上前に、とある外食会社の「おむすび専門店参入プロジェクト」を受注したことありました。
これが思った以上にむつかしくって結局、参入をあきらめることになったのだけど、なぜだったのか…。
シンプルなのに複雑で、不思議をはらんだ日常的なオゴチソウの話です。


おむすびの多様な世界

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