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2024年のVFX、1956年の空想特撮

映画の配信サービスという便利なものができてから映画の見方がすっかり変わった。
ながら見が基本になったんです。
当然、最初からながら見をするわけじゃない。
最初は画面に集中します。
映画館でもオープニングからしばらくは、どう映画の世界に入り込もうかと構えてみるのと同じで10分ほどは他に何をすることもなく映画に集中するのです。
その10分で、ながら見するかそれともじっくり観るかを判断するのネ。
ながら見でいいやと思うと、パソコン開いて書き物しながら見ることにする。

そう言えば、配信サービス用に作られた映画やドラマは最初の15分に命がけになる…、って言われます。
サブスクだからつまらないと思うと見るのをやめてしまうから、最初の15分で気持ちをつかめるように作る。
ボクみたいな人がたくさんいるということなんでしょう。

ながら見しないですむのは一級品。
ながら見でずっとみ続けることができる作品は合格品です。
中にはつまらなくって二倍速でながら見するものもあって、それらは二級品。
二倍速でも退屈、あるいはイライラさせられ早送りしながら見なくちゃいけないものもあって、それらは駄作。
そして最近、Amazonプライムビデオで配信がはじまった「ゴジラ -1.0」が申し分なき駄作で20分ちょっとで見終えた。
駄作というとこの映画に熱狂した人たちに申し訳ないから「ボクにまるでささらなかった」と言うのが適切。
ささらなかったというより、ボクの気持ちを逆撫でしたといったほうがなお正確。

随分話題を呼んだ作品。
アカデミー賞で視覚効果賞も獲得したって、まるで鬼の首を取ったような報道が連日されてた作品がこれか…、って思うとなんだか日本の映画界って劣化の一途を辿っているのかもって思ってそれで書いてみる。


逃げる主人公、安っぽい勝利

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