見出し画像

ひやあつうどんに茄子天、ゲソ天、揚げた餅

ひさしぶりに「うどんや大門」。

中野ブロードウェイの地下一階のうどん屋さん。
厨房の前にカウンター、そこに6席。屋台みたいな設えで、人気があっていつも行列。開店前に来たんだけれどすでに行列。数えてみるとボクの前でもう6人。二巡目だなぁ…、と思って待ちます。

食品売り場のフロアーで生魚の匂いがときおり漂ってきて、市場で待ってるみたいな感じが面白い。
開店してから10分くらいでボクの番。待ってる間に「ひやあつの小、茄子天、ゲソ天、揚げ餅で」と注文してた。
だから座ったときにはボクのうどんの最終仕上げがはじまっていた。
茹でたうどんをザブザブ冷水で洗ってしめて、それを手にとりおりたたむようにしながら丼に収めていきます。仕事が流麗、手つきやさしくうどんをいとおしむような姿にウットリ。
夫婦ふたりでやってらっしゃる。
ご主人がうどんを作り、それにあわせて奥さんが天ぷら揚げる。

まもなくうどんが完成というタイミングで天ぷら登場。
ひと口大に切られた茄子、ぶつ切りのゲソ、拍子木の餅とどれもがほどよい大きさに整えられて、うどんのお供によい姿。
冷たいうどんに熱々の汁を注いで「ひやあつ」完成。

うどんはひやで汁があつ…、それでひやあつ。
麺のコシと汁の風味が一番いい状態で食べられるのがボクは好き。
うどんは手切り。太さはバラバラ、一反木綿のような麺が混じって揺れる。
まずは汁。イリコの香りと酸味が口に広がっていく。力強いけど荒々しくはなく最初に感じた酸味もサッと引いて旨みがうねるようにやってくる。いい汁です。
麺をすすればとぅるんとなめらか。コシはあるけど硬くはなくて、汁をたっぷり引き上げ口を潤すおいしさ。口のすみずみを撫で回しながらお腹になだれこむさまなんとも肉感的でウットリします。

生姜をのせるとイリコの酸味が甘みに変わる。茄子天と揚げ餅を移して汁に沈めておいしい汁を吸わせる。
茄子の天ぷらというものは汁を吸い込ませてビタビタにして食べるようにできているんだ…、ってしみじみ思う。衣も茄子もとろとろになり、舌の上で崩れてうま味を吐き出し消える。
そしてうどんをズルンとたぐる。甘露でござる。

揚げ餅には手をつけず茄子天だけを全部食べ、代わりにゲソ天を半分のせる。そのまま食べるゲソ天はサクサクしていて香ばしく、汁につけるとゲソ独特の風味や味が際立ってくる。
そして揚げ餅。たまらぬおいしさ。ねっとりもっちり、汁と一緒に粘ってとろける。うどんとはまるで違った食感にウットリしながらズルズルハフハフ。

汁まできれいに飲み干して気持ちもお腹もしっかり満ちる。オキニイリです、オゴチソウ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?