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朝ラー、たった500円。しかもおいしい

朝から営業するラーメン屋さんが増えてきてる。
体があったまり栄養もあり、スルスルお腹の中に入ってきてくれるラーメンは朝食に適した料理って「朝ラー」の習慣のある地域は多い。
喜多方ラーメンの本場に行くと多くのお店が朝からやってる。体を冷やす魚河岸の人たちも朝からラーメンをよく食べる。
だから珍しいわけではないのだろうけど、東京の町中ではまだ少数派。
新宿に「百日紅」っていう朝からやってるラーメン屋さんがあるんだよ…、ってラーメン好きの友人から教えてもらってやってきてみた。

新宿三丁目の交差点の角にたってる商業ビル。
一階がルイヴィトン。その地下2階に朝からやってるラーメン屋があるっていうのが愉快。
ビルの中に一軒家を建てみたいな造りがなかなかによい感じ。

朝ラーメンが500円。券売機があるのだけれど朝ははお店の人に直接払うスタイル。ワンコインだからそれでよしってことなんでしょう。醤油と塩が選べて塩を選んでたのむ。

路面店でもないのに朝から次々お客さまがやってくるのにちょっとびっくり。
料理はテキパキ出来上がり、お待たせしましたと差し出された丼の中の景色のうつくしいこと!
煮干し系ということなのだけど、煮干し臭さはあまりなくいわゆる魚介の芳醇な香りが漂う。

細い麺。
蒸した鶏の胸肉に叉焼、茹でた小松菜、貝割れ菜。
ネギに玉ねぎがパラッと散らかる。ポツンポツンと油が浮いてはいるけれど黄金色したスープはすっきり透き通っている。
そしてスープのおいしいコト。お腹の中から体全体が目覚めてしかも滋養が体に行き渡る…、そんなおいしさ。
麺はスルンと口の中にすべりこんでくる。なめらか、そして歯切れよくバッサリ切れて散らかり消える。朝のお腹に負担にならないやさしい触感がありがたい。

蒸し鶏はふっくらやわらか、スープを吸い込みとろける味わい。ざっくり歯切れる叉焼にシャキシャキと口をみずみずしくする小松菜も、どれもがスープをおいしく味わうためのもの。

胡椒をふると胡椒の香りが際立ちスープを甘くさせ、お酢を注げばうま味が膨らむ。

叉焼に一味をパラリ。脂の風味がくっきりしてくる。
おいしいなぁ…、素直でやさしく過ぎぬおいしさ。
しかもそれがワンコイン。ありがたくってしょうがなくなる。

塩分過多の4文字が頭の片隅をかすめるも、飲み干さずにはいられぬおいしいスープ。結局ゴクゴク飲んで器はキレイに空っぽ。オゴチソウです、オキニイリ。


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