見出し画像

すばらしきシュークリーム

午後から銀座で打ち合わせ。それまでの時間を甘いものですごしましょう…、と、銀座ウエストにやってくる。

ちょっと心配しながらきました。
おやつどきには行列ができることが最近多くて、空いてるかしら思ってきたのね。
お店の外に行列はなし。6割程度の埋まり具合で、うれしいことにオキニイリの場所があいてた。
厨房の中がチラリと見える場所。ベートーヴェンの顰めっ面を見ながらお茶を飲むのも乙といういうものです。

シュークリームのハーフハーフが今日のお目当て。

ブレンドコーヒーをお供にもらう。
周りを見るとアイスティーやアイスコーヒーを楽しむ人が多くて春を感じる。おしぼり、お冷、シュガーポットにミルクピッチャーとテーブルの上がキラキラしてくる。
ブレンドコーヒーとシュークリーム。
シュークリームはほどよき大きさ。どっしりしていて雪のような粉糖たっぷり。

蓋をしている生地を剥がすととカスタードクリームとホイップクリームが2段重ねになっているのがわかります。
つまりそれでハーフアンドハーフ。

蓋をもどして紙ナプキンと紙のカップを外すためにシュークリームを持ち上げる。
ずっしり重たく生地はしっとり。
ナイフをてっぺんにグサっとさしてゆっくり上下に動かしながらひと口分を切り分ける。潰さぬように崩さぬように慎重に、けれどときおり大胆にナイフを使って上手にできた。

舌にのせるとひんやりとして焼けた小麦の香りが鼻から抜けて、それをおいかけバニラやミルクの香りがしてくる。
そしてクシュっと潰れます。
ホイップクリームがふわっととろけて、ぽってりとしたカスタードクリームと混じって口がなめらかになる。ホイップクリームだけだと儚い…、カスタードクリームだけだと重い。
その両方が混じり合うことではじめてこの食感や味になっていくんだなぁってウットリしながらひと口、そしてひと口ゆっくり食べすすむ。
ためしにクリームだけをフォークにのっけて食べてみる。
それはそれはなめらかでおいしいけれど、それはあくまでクリームであってやっぱりどこか物足りないのネ。

存在感は最小限…、なのにそれが無いと寂しいシュー生地ってなんだかステキってニッコリしました。

今日はコーヒーを2回おかわり。ミルクをたっぷり加えてお腹を甘やかす。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?