榊原尚之(弁護士法人アール総合法律事務所)

愛知県弁護士会登録の弁護士法人アール総合法律事務所所属、弁護士・社会福祉士の榊原尚之で…

榊原尚之(弁護士法人アール総合法律事務所)

愛知県弁護士会登録の弁護士法人アール総合法律事務所所属、弁護士・社会福祉士の榊原尚之です。これまで大学のゲスト講師をしたり、予備校の講師もしていました。これらの経験を活かして、社会福祉士国家試験の受験対策に有益な情報をnoteにしています。

マガジン

  • 保健医療サービス 100点を目指す講義

    社会福祉士国家試験対策本です。これ一冊で、保健医療サービスはバッチリです。 一般的な内容だけでなく、過去問も多数取り入れ、実践的な内容になっています。 ユーチューブの榊原尚之チャンネルでお馴染みの講義動画の内容を文章にしたものです。なお、動画の内容に加筆もされています。 合格を勝ち取りたい方は、是非ご利用ください。

最近の記事

40点を目指す講義NO.26 国土利用計画法の事前届出制・許可制

今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 1.事前届出制 (1)事前届出制の制度趣旨と区域指定等 事前届出制の制度趣旨は、投機的取引による値上がりを防止することです。 投機とは、将来の価格変動を予想して、現在の価格との差額を利得する目的で行われる売買行為のことをいいます。 事前届出制の対象区域は、注視区域と監視区域になります。 注視区域や監視区域では、適正な土地利用の他、土地の値段を抑制しようという目的がプラスされた区域になります。 注視区域と監視区域の相

    • ソーシャルワークを極める講座 健康の捉え方

      今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 健康の捉え方については、近年、本試験でそこそこ出題されています。 1 健康の概念 みなさん、健康は大事ですよね。健康を害すると、日頃の生活がブルーになります。本当に不快です。そこで、健康は大事だと言われているわけですが、ここでは、WHOの健康概念を見ていきます。 まず健康の捉え方として有名なのは、1948年のWHO憲章の健康の概念になります。 20世紀前半ごろまでは、健康とは、疾病や死の反対側に位置する状態をいう。つ

      • 40点を目指す講義NO.25 国土利用計画法の事後届出制

        今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 1.事後届出制の内容 一定の面積以上の土地について、土地売買等の契約を締結した場合、原則として、権利取得者(例えば、買主など)は、契約を締結した日から2週間以内に、一定の事項(土地の利用目的、取引価格など)を窓口である市町村長を経由して都道府県知事(政令指定都市ではその長)宛てに届け出なければなりません(国土利用計画法第23条)。 この届出の目的は、当該届出の内容が、その地域内の土地利用の方針にきちんとマッチしているかを

        • 医学概論NO.15 ソーシャルワークを極める講座 国際生活機能分類(ICF)の基本的考え方と概要

          今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 今回のテーマは、本試験において、大頻出事項です。 1.国際障害分類(ICIDH)から国際生活機能分類(ICF)への変遷 (1)国際障害分類(ICIDH) 国際障害分類(ICIDH)の前の段階から説明します。 国際障害分類が示される前は、定義だけが示されていました。 すなわち、1975年(昭和50年)に国際連合で採択された「障害者の権利に関する宣言」において、障害者の定義が示されました。 定義としては、「先天的か否か

        40点を目指す講義NO.26 国土利用計画法の事前届出制・許可制

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        • 保健医療サービス 100点を目指す講義
          15本
          ¥3,300

        記事

          40点を目指す講義NO.24 国土利用計画法の全体像

          今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 1.国土利用計画法の全体像 国土利用計画法は、1974年に、重要な資源である国土を総合的かつ計画的に利用を図ることを目的に定められました。1974年は、高度経済成長期の終わりころになります。 1974年ころは、日本の人口は、右肩上がりの状態でした。そして、団塊の世代を中心にして、結婚して子育てをする際に、都市に隣接した郊外がよいということで、郊外の住宅需要も旺盛な時期でした。そのため、全国的に土地の乱開発や投機取引があっ

          40点を目指す講義NO.24 国土利用計画法の全体像

          医学概論NO.14 ソーシャルワークを極める講座 免疫系

          今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 心身機能と身体構造の概要の続き (12)免疫系 免疫系とは、体内で外部からの異物(病原体等)を認識し、それらをやっつけることによって私たちの体を病気から守ってくれる強力な防衛機構になります。 例えば、私達の生活の中でよく利用するスマホ、パソコンのキーボードなど。それらには、目には見えない多数の細菌等が付着しています。このように私たちの日常生活のなかでは、常に多量の細菌がうごめいています。もし細菌等が肉眼で見えたとしたら

          医学概論NO.14 ソーシャルワークを極める講座 免疫系

          医学概論NO.13 ソーシャルワークを極める講座 感覚器系

          今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 心身機能と身体構造の概要の続き (9)感覚器系 1)感覚器とは 感覚器系を確認していきます。 感覚器系とは、動物の体を構成する器官のうち、何らかの感覚情報を受け取る受容器として働く器官のことです。 感覚器系は、末梢神経系の一部になります。受け取った情報は、ニューロン(神経細胞)を介して中枢神経系へと伝えられます。 感覚器としては、光に対する視覚器、音に対する聴覚器、化学物質に対する嗅覚器・味覚器、機械刺激(物理的

          医学概論NO.13 ソーシャルワークを極める講座 感覚器系

          40点を目指す講義NO.23 建築協定

          今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 1.建築協定 1)建築協定とは 建築基準法は、最低限クリアしなければならない建物の基準(ルール)を定めるものであり、この法律は、全国一律に適用されます。 建築協定は、建築基準法では許されていることについて、地域の住民が集まって、個々の地域性に見合った内容の、建築基準法よりも厳しい制限を課す住民の合意による協定になります。 当該地域だけの独自の自主ルールをつくりたい場合に、建築協定が有効です。 例えば、建築基準法では

          医学概論NO.12 ソーシャルワークを極める講座 神経系

          今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 心身機能と身体構造の概要の続き (8)神経系 神経系ということで、神経の構造と機能について見ていきます。 1)神経系とは 神経系とは、身体の中で情報をやりとりし、身体の活動を調節するための情報ネットワークになります。 神経系の分類としては、大きくは、中枢神経系と末梢神経系に分けられます。 中枢神経とは、脳と脊髄の部分で、神経細胞の集中したところになります。 末梢神経とは、全身に張り巡らされたものになります。

          医学概論NO.12 ソーシャルワークを極める講座 神経系

          40点を目指す講義NO.22 建築確認の手続の流れ

          今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 1.建築確認の手続 建築確認申請から使用開始までの流れ(建築主事による手続の原則的な流れ) *1 建築等の計画が、「建築基準法令の規定(建築基準法・命令・条例の規定)」、その他建築物の敷地、構造または建築設備に関する法律・命令・条例の規定で、政令で定める「建築基準関係規定(これには都市計画法などの規定も含む)」に適合しているのかを建築主事が確認する。 建築主による建築確認申請があると、建築主事は、受理したときから一定の

          40点を目指す講義NO.22 建築確認の手続の流れ

          医学概論NO.11 ソーシャルワークを極める講座 内分泌系

          今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 心身機能と身体構造の概要の続き (7)内分泌系内分泌系について確認していきます。 内分泌系は、各種ホルモンを産生する器官系を言います。 1)内分泌と外分泌 内分泌を担当する器官は、ホルモン(身体の健康維持のためにいろいろな機能を調節する化学物質で、生体の恒常性の維持に役立っています。)を血管内に分泌していきます。 そして、血液循環を介して、そのホルモンの作用の対象となる器官や組織など、目的のところまで運ばれます。 血

          医学概論NO.11 ソーシャルワークを極める講座 内分泌系

          40点を目指す講義NO.21 建築基準法を守らせるための制度(建築確認)

          今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 1.建築確認の仕組み 建築確認の仕組みを説明します。 一定の建築物を建てる工事をする前に、建築主事という建築専門の役人が建物や地盤が建築基準法や各市町村の条例などに適合しているかを確認して、この確認でパスしたものだけが工事に着手できるということにして、違反建築を未然に防止するための仕組みが、建築確認制度になります。 具体的には、これまで学習してきた、建ぺい率や容積率、北側斜線制限などが守られているかなどが確認されます。

          40点を目指す講義NO.21 建築基準法を守らせるための制度(建築確認)

          医学概論NO.10 ソーシャルワークを極める講座 支持運動器官

          今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 心身機能と身体構造の概要の続き (6)支持運動器官支持運動器官を確認しておきます。 ここのところは、筋量の低下ということもありますし、骨折とも関わってきます。 支持運動器官のうち、とりわけ筋骨格系は、人体を形づくり、安定させ、動作を可能にしています。 筋骨格系ですが、骨格を形成する骨と筋肉、軟骨、関節、靭帯、その他の結合組織からできています。 1)骨格系 まず骨格系から確認しておきます。 骨格は、骨を主とし、そこ

          医学概論NO.10 ソーシャルワークを極める講座 支持運動器官

          40点を目指す講義NO.20 防火地域・準防火地域

          今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 1.前提事項 防火地域や準防火地域は、主として都市計画で指定され、火災を防ぐ目的のため、建築制限が行なわれる地域地区になります。 例えば、駅前などで人口・建物が密集している地域は、いったん火災が発生するとたくさんの人の命、財産などに害を与えます。そこで、建築基準法は、人や建物が集まる地域を特に指定して、建物を建てるときには、燃えにくい建材等を使用しなければならないことなどを内容とした規制を定めています。 防火地域・準防

          40点を目指す講義NO.20 防火地域・準防火地域

          医学概論NO.9 ソーシャルワークを極める講座 循環器系

          今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 心身機能と身体構造の概要の続き (5)循環器系 心臓の構造と循環器系について見ていきます。 循環器系とは、血管系とリンパ管から成っています。 リンパ管は、静脈のバイパスのような働きをしています。 1)血管系 血管系とは、血液を身体全体に送るためのシステムです。 具体的には、心臓と、血管系である動脈、毛細血管、静脈の3つからなるシステムを指します。 動脈とは、心臓から末梢に向かう血液の通る血管を言います。 静脈と

          医学概論NO.9 ソーシャルワークを極める講座 循環器系

          40点を目指す講義NO.19 建築物の高さの規制

          今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 1.斜線制限 この図を見てください。 「自分が所有する土地に、自由に建物を建築したい。」 このようなことを認めると、この図のような状況になります。 この図では、道路の上方をビルが塞いでいる状態になっています。 このような道路を通行したとき、物凄く圧迫感を感じます。また日照が悪く、かなり暗く感じることでしょう。これでは良好な住環境とは言えません。 このようなことにならないために、建築基準法、自治体の条例など、法令において、

          40点を目指す講義NO.19 建築物の高さの規制