48歳初老、コスメカウンター初体験の話

30年近くずっとプチプラコスメで最低限のお化粧しかしてこなかった私ですが。

48歳にして!
生まれて初めて!
コスメカウンターに行ってきました!

ドキドキしたけど大満足のお買い物ができたよー。

お邪魔したブランド:HIKARIMIRAI/綾花

行ってきたのは千葉県船橋の東武百貨店に入っているヒカリミライ/綾花。
https://www.tobu-dept.jp/funabashi/shop/202426301

綾花、HIKARIMIRAIはちふれ系列の中高価格帯化粧品ブランドです。
綾花はそれでもプチプラになるのかな?
HIKARIMIRAIは一般的なデパコスブランドと同価格帯になるんじゃないかと思います。

◆なぜヒカリミライ/綾花?

ずばり、ちふれ系列だから。

最初に「30年間ずっとプチプラ(プチプライス、つまり廉価製品)コスメだった」と書きましたが、とはいえ私は値段でのみ化粧品を選んでいたわけではなく。

30年間ずっと「ちふれユーザー」だったんですよね。

ちふれは製品が廉価である事が売りの1つでもあるコスメブランドなので結果としてプチプラユーザーとして生きてきた訳ですが、値段で目移りした事は無いのです。
ちふれと出会ってからは、ちふれひと筋のメイク人生でした。ほぼメイク人生の全部なんですけど。

思い返せば去ること30年前、まだ18歳だった頃の私。
大学に入って、お化粧しなきゃと考えました。
んで、本を買って勉強し(したんですよ)。

最初は無難に資生堂に行ってファンデーションとかアイシャドウとか買って、その製品価格におののき(でも資生堂は好き。ブラインドメイクやってるの確か国内では資生堂だけだし)、どうしたもんかと色々調べたのです。
当時はインターネットなんて普及してなかったから、本を読んだりしてね。

そこで出会ったのがちふれでした。

でも、惚れたのは価格の安さじゃない。
企業理念に惚れたんです。

◆ちふれってどんな会社?

2017年5月、「女磨き、おろそかにしていませんか?」というTwitter広告が大炎上して一躍有名になったちふれですが、それまでは知る人ぞ知るプチプラブランドでした。

何故かって、広告打ってなかったから。

ちふれという会社は、元々は「地域婦人連合」でしてね。
世の中の忙しい主婦に、安全で、安い化粧品を届けよう!というコンセプトの元に、広告費やパッケージ代を削って廉価を実現した安全な化粧品を販売する会社だったんです。

そんなちふれが伝統を打ち破って出してきた広告が「女磨き、おろそかにしていませんか?」

そりゃ炎上するわ。

あの時猛烈に抗議したのはフェミ団体ではありません。
当時はまだ、そういう女脅しの広告にNo!を言う人は少なかった。っていうか、未だに脅し広告山ほどありますけど。

とにかく、あの時怒って、悲しんだのはね。
ちふれユーザーです。
既存のユーザーが、ショックを受けたんです。

「ちふれまでもがそんな事を言うのか!」って。

ちふれ「までもが」。
ちふれは違うと思っていたのに。
ちふれは、味方だと思っていたのに。

それがユーザーにはショックだったんです。

それに対してのちふれの謝罪文は、炎上謝罪文としてはパーフェクトだったと私は思っています。

「また今回の件を通じて、皆様が弊社に対して、大きな信頼やご期待をお寄せいただいていることも再確認致しました」
「弊社は今回の事を教訓として「お客様視点」の原点に立ち戻り、多くの方が信じて下さっている「ちふれ化粧品」の姿を全うすべく」

そうなんだよそれをわかって欲しかったんだよちふれユーザーは……

……という訳で、ちふれというのは、プチプラコスメではあるんですけど、安さ「のみ」を売りにしている訳ではなくて。
キラキラお洒落をするのは金銭的あるいは精神的に難しいというターゲット層に向けて、廉価で安全な商品を提供する、というコンセプトを持った、骨太化粧品会社さんなんですよ。

◆ヒカリミライ/綾花の客層は年配層

そんなちふれの系列ですから、ヒカリミライや綾花の客層も、きらきらお洒落大好きコスメクラスタ、ではありません。
基本は年配層。
若い子で買うのはちょっと拗らせ系。

まあ、だからこそ私は好きなんですけどねちふれ……


■一念発起した経緯

◆化粧なんてしたくなかった来し方

若い子で買うのは拗らせ系と自分で言ってしまいましたが、その通り、若い頃の私は拗らせ系でした。

お化粧なんてしたくなかった。

面倒くさい、というのもありましたが、それよりもっと、何て言うかね……
私の若い頃は、今よりももっと、「女の身繕いは対男目線」と思われていた時代だったんですよ。

今でもお洒落系・コスメ系は「モテ目的」とするかのような煽り文句が多いですが、昔は本当にナチュラルに、男も女も、女がお洒落するのは男にモテる為だという認識でした。今でもかなり多くの男がそう信じている節があるけど、昔は女でもそういう発想の人が多かった。

お洒落やお化粧が「セルフケア」だという発想は無かったんです。

私は、そういうのが嫌だったんですよね……

とはいえ社会人となったなら最低限の身だしなみは整えなくちゃならない。
仮にも東京のオフィスに通勤するのに、すっぴんって訳にはいかないのです。

そんな時に、無骨でそっけないパッケージで成分がすべて公開されている安くて安全なちふれの化粧品は、まさに私の為の化粧品でした。
礼儀としての身だしなみ。それ以上でもそれ以下でも無い。
モテの為では絶対に無い。

そういう自意識を保持するのに、ちふれの化粧品は最適なアイテムだったんです。

◆お化粧=セルフケアという発想転換

そうこうしている内に年を取り、アラフィフになり。
オタクな趣味を通じて、若い方と相互フォロワーになり。

そうしたら、中に、とても楽しそうにメイクをする方がいたんです。
本当にとても楽しそうに。

その方のお化粧は本当に自分の為のメイクで、もちろん特別な推しと会う時にできるだけ自分を整えていたいとかそういう気持ちもあったりするんですけど、でも少なくても彼女のメイクに男への媚びは欠片も見当たらなかった。
そして、本当に楽しそうだったんです。

その少し前から私は視覚障害関係のコミュニティに参加していて、その縁で資生堂さんがブラインドメイクの講座を開かれたりしている事を知ったりもして、少し認識が変わったところでもありました。

メイクって、気持ちを華やかにしてくれるものなんじゃないかな、心を幸せにしてくれるものなんじゃないかな、って。

そんな感じで少しずつ、私ももっとちゃんとメイクしてみようかな……という気持ちが育ってきたのです。
自分を良い状態に保つ努力をする事の一環としてメイクをする。という選択肢が生まれてきたんですね。

◆オフ会があるんですよ……

そういうわけでメイクへの抵抗感が薄れてきた昨今。
がっつりしっかりメイクしなきゃいけないイベントが発生しました。というか、発生させました。私が。
オフ会を企画しました。

まあ、いつもだったらそういう時はアトリエはるかっていうメイクサロンでメイク&ヘアセットして貰っちゃうんですけど。

今回は、自分でお化粧して参加しようかな、と。
ちらりと思ってしまった訳です。

でもそうしたら流石にプチプラで最低限アイテムで、という訳にはいきません。
さてどうしようか……と思ってたら。

くだんのメイククラスタな相互さんと、ヒカリミライ/綾花が入っている船橋東武の近くで、ご一緒できる機会がありまして。

一人でコスメカウンターに行くのは緊張するけど彼女が一緒なら心強いから行ける~~~!
という事で、同行をお願いしたのでした。
付き合ってくれたお友達本当にありがとおおおおお!!!

■コスメカウンター意外と大丈夫だった

行ってみたらけっこう大丈夫でした。
だってほら、ヒカリミライ/綾花だから……ちふれ系列だから……

これもしかしたら資生堂とかディオールとかだと全然ちがうのかもしれないけど、ちふれ系列のコスメカウンターに行く人なんて私みたいな奴ばかりなのかもでした……だってねえ? ちふれだもん。

◆声かけ

馬鹿みたいかもしれないけど、店員さんにどう声かけるかって結構重要な問題だと思うんですよ。わかんないですから。
私の場合は

メイクって最低限しかしていなくてこの年で初心者なんですけど、お化粧実際に試しながら合う製品をアドバイスして欲しくて来ました。

と、初っぱなから素直に言いました。

一応言葉で説明しなくてもいいように、手持ちのアイテムに何を持っているのかと、予算を書いた紙も持参です。
ちなみにこの時点で私が持っていたのは

(スキンケア)
・オールインワン
(メイク)
・リキッドファンデ
・アイシャドウ
・アイライナー
・アイブロウペンシル
・口紅
だけ。です。

一応これだけあれば最低限のお化粧はできます。
ちなみにちふれで揃えれば全部合わせても4千円いかなかったと思います。ちふれ、プチプラだからね。

で、予算はと言うと、当初1万円だったんですが、ちょっと事情が変わったので2万円まではOKにしました。自分で。

◆まずはお話しから丁寧に接客して貰いました

とにかく私が、「ちゃんとしたお化粧には何が必要なのか」もわかってないので、BAさんが探り探り質問してくれます。

で、まずは目元をという事で、アイシャドウの提案をして貰います。
何色か提案されてその中からタッチアップして貰う色を選ぶんですけど、私はついつい無難な色を選んでしまいそうになるので、一緒に来てくれたおともだちにSOS。

彼女が的確にアドバイスしてくれるのを見て、「すごい、美容部員みたいですね」と感心するBAさん。うふふ。そうなんですよ。頼りになるんですよ。

そんな感じでしょっちゅうしょっちゅう彼女に頼りながら、アイメイクと眉メイクをして貰い、チークをつけ、口紅を塗りました。

BAさんは、メイクをしながら、どんな風にメイクをするのかもレクチャーしてくれました。そ、そうなのか……私、使い方ちょっと間違ってたわ……。

それと、「当店にはメイクをまったくしないというお客様もいらっしゃいますので、これだけちゃんとしていれば充分だと思いますよ」とも言って貰えました。ありがとうBAさん……

タッチアップでは、1~2回、メイクした後オフして別の色を……みたいな事もしました。
で、一通りメイクが終わった後、鏡を見てみたら。

顔が、すっごく違ってた……!
めっちゃ素敵になってました。びっくりしたよ。

アイメイクとかチークとかは、単体ではそれほどガラッと印象が変わる感じでは無かったんですよ。
割と自然めにやってくれていたんです。
でも、それが全部揃ったら、顔が、違ってた……

◆予算の範囲内で購入

今回予算が1万前後という事だったので、取り敢えず優先して買いたいアイテムを伝えて金額を計算して貰います。

ファンデーションは買い足さなくても大丈夫みたいですねという事で、何とか1万3千円強に抑えられました。

今回私が買ったのは

・アイシャドウ(これはヒカリミライだからちふれの10倍した)
・アイライナー
・マスカラ
・口紅
・チーク
・チークブラシ
・チークケース

タッチアップでは眉も弄って貰ったんですけど、それはちふれのアイテムが使えるという事なのでこちらでは購入しませんでした。後でドラッグストアで買います。

◆試供品を貰いました

日焼け止めとファンデーションの試供品を貰いました。
ヒカリミライのファンデーション、ちふれのリキッドファンデとどれくらい違うのか試してみたかったから、ちょっと嬉しかった。

同行してくれたおともだちにもくれたので良かったです。
彼女は色々持っているとは思うけど、今回すっごく力になってくれたし、そもそも彼女がいなければ私は、例えちふれ系列であろうともコスメカウンターになんて行こうとは思わなかったので……

◆ポイントカードを作りました

せっかくなのでポイントカードを作りました。
そしたら、なんとキャンペーン中でした。

ポイントは千円に付き1ポイントなんですけど、期間中5000円以上お買い上げの方には倍ポイントが付くんだそうで。
更に奇数月はプラス1ポイント付くという事で、初回ボーナス1ポイントも加えて、合計28ポイントがいきなり入りましたw

30ポイント付くとスキンケアアイテムが貰えるらしいんですよね……ちょっと楽しみになっちゃった♪

■タッチアップ楽しかったです

この年でお化粧まともにした事が無くて、30年間ずっとプチプラで……というのは、BAさんから見てどうなのかな、とドキドキでしたけど、全然平気でした!

まあ、もっと華やかな、いわゆるデパコスのコスメカウンターだとどうなのかはちょっとわからないですけど。

少なくても、ちふれ/綾花/HIKARIMIRAIのコスメカウンターは、年配でも、にも関わらずお化粧初心者でも全然大丈夫でした。

私みたいに、中高年になってからちゃんとお化粧しようかな……みたいに考えた人は、ちふれ系列のコスメカウンターお勧めだと思います。ちなみに今回私はHIKARIMIRAI/綾花のコスメカウンターに行きましたけど、ちふれはちふれのコスメカウンターもあります。

ちふれは最悪ちふれで揃えてしまえば樋口一葉で一式揃うし、綾花でも渋沢栄一がいれば揃うので、金銭的にもそれほど怖くないと思います。

ちなみにこの後、そう言えばパウダー買ってなかったねという事で、マツキヨ行ってお友達に選んで貰ってプチプラのパウダー買い足しました。あと、リキッドファンデーション用のメイクブラシも買いました。
本当に頼りになる……!
オタクやってると、こういう素敵な人と(年齢がかなり離れているのに)出会えて、普通におともだちとして話ができるから、本当にすごく有り難いです。オタクで良かった。

というわけで、オフ会に向けてお化粧の練習頑張ります!

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