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距離感

洋食屋さんにもう少しスポットがあたってもいいと思ってまして。僕が大好きな「洋食おがた」さん。未訪の方はぜひ行ってください。おがたさんでハンバーグは何度も食べてきましたが、今夜の阿蘇のあか牛×走る豚のハンバーグ、僕のなかでは過去一です。ちょっと驚きました。

僕のことを「つなぐ人」として雑誌などメディアで紹介されることがあります。つい30年前、僕の存在なんて取引先から見れば出入り業者の1人にすぎなかった。突然いなくなってもまったく困らない存在。いくらでも変わりがいる。それを打破したくて、もがいて今があります。

まずは、牛を育てるところに片足を突っ込み、その後料理人も加わり、ワンチームとして様々な取り組みにチャレンジしてきました。

生産者と料理人との距離感は深入りしすぎてもダメで、かと言って浅いと意思疎通ができなく、悩ましい経験もたくさんしてきました。結局は信頼関係を築けるかどうかですが年月がかかります。

豊洲に藤田水産という鮪の仲卸の会社があります。代表は藤田浩毅さん。鮨の名店、すきやばし次郎に鮪を卸していることでも有名。

そして、静岡の焼津にサスエ前田魚店という魚屋さんがあります。店舗を構えて卸売もやっているので、僕に近い立ち位置で共感することも多く、代表は前田尚毅さんです。

藤田さんも前田さんも、職種違えど商売相手は料理人。この2人を見ていると料理人との距離のとり方がうまい。特に前田さんは、漁師との距離のとり方も絶妙で、僕は学生の頃から友達になるのに時間がかかるタイプだが、2人は一気に距離を縮められるタイプだったと思う。

生産者にも料理人にも絶対的な信頼があってこそできることではあるが、常に意識しながら誠心誠意、心ある仕事をしていきたい。

ありがとうございます!