さかえる|ひじき漁師

脱サラ地方移住して瀬戸内で自営業&漁師。 http://sakaeru.online

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脱サラ地方移住して瀬戸内で自営業&漁師。 http://sakaeru.online 煮付けではなくサラダで食べて欲しい最高級ひじき https://www.hijiki.online/ 地方で頑張る人のオンライン村 https://note.com/icl_info2020

最近の記事

二拠点や多拠点居住は、あまり推進しすぎない方が良いと思っている話

人が減るのだったら関係人口を増やせばいい!そうだ、入り口を広くするべく二拠点居住や多拠点を推進すれば良いのでは? 人口減少の対応策を考えるときに誰もが一度は考える「二拠点居住を推進しよう」という話。むしろ国としても特設サイトまで設けてこの5月からバリバリに推進し始めていますね。 でも、人が減りまくっていて「担い手が足りない現場」から言わせていただくと、ちょっと慎重に進めた方がいいと思っています。 と、いうよりも「コミュニティに合う人を少しずつ受け入れて、定着してもらう」

    • 自治会活動のアレコレ。梅雨前には点検する場所がいっぱい!

      昨日の夜、集落で行われた、自治会の役員会。そこで要チェックと言われた場所を改めて…. 今朝は明るくなってからすぐ、集落内の道路に亀裂が走っている場所を点検しました。確かにだいぶ亀裂が大きくなってきていて、危ないなぁ...と。 そしてその後、いつも掃除するものの道の脇から土砂が次々に道に崩れてくるところ。これも確かに対策が必要...と。 こういった箇所は町道でもあるので、維持管理は町にご協力を仰ぐべく、自治会として要望書(お願い)を書面でしたため、提出します。 ....

      • 自治会は、見えないところで安全や安心を守っている、という話。

        今日は自治会の役員会でした。「自治会費を払いたくない」「なぜ留守宅なのに払う必要があるのか」という声がいろんな場所で出ることも多いという自治会のアレコレ。 中に入って色々やってみると、思った以上に安全で安心な暮らしが維持できるように、きめ細やかな対応をしているのだと実感します。 「自治会費なんていまどき払う必要あるの?」と少しでも思ったことがある人は、ぜひどういうことを自治会が対応しているか、確認したり、実際に参加してみて確認してみてはいかがでしょうか。 40名ほどの集

        • 人それぞれ豊かさや贅沢の基準は違うと思いますが、私にとってはこの生活が豊かで贅沢です

          妻が最近めきめきパワーアップしていてとんでもなく助けてもらっています。真夜中のひじき漁にしても、畑にしても、沖家室ひじきの商品作りから発送も…。 配偶者でありながら、最も信頼のおけるビジネスパートナーでもあります。 田舎暮らしをしたいと言い始めたのも実は妻から。 「文句ひとつ言わず」というわけにはいかず、家のなかでしっかりポンコツなさかえるはいつも叱られていますが、体力も仕事のきめ細やかさも、彼女なしではもう成り立ちません。 本当にそれはもう、よう支えてくれています。

        二拠点や多拠点居住は、あまり推進しすぎない方が良いと思っている話

          乾物として管理することの難しさ

          水分が多い収穫したてのニンニクは、とにかく管理が難しい。収穫するまでに雨がどのくらい降ったか、畑に水分がどのくらいあるかで傷み具合も左右される。 また、夜露も大敵。日中晴れていても、夜間早朝にはしっかり湿度が上がり、水滴がびっしり付着して濡れてしまうのです。 それに加えて、天日干しもただ干せば良いというわけでもない。ガンガン直射日光を当て、コンクリートなどからの照り返しがあると実はすぐ痛んでしまうものも...。 コンクリートの上に直置きすれば熱と風でいい具合になると思っ

          乾物として管理することの難しさ

          にんにくが発送されるまで

          収穫したにんにくも、発送するまでに相当の手間ひまがかかります。 前日に収穫したにんにくを乾かして、余計な水分を飛ばしてから、葉をカットし、皮を剥きます。 すると、美しいにんにくが姿をあらわす...のですが、文字にするとあっという間なのですがこの工程がとにかく手間がかかります。 手の皮がニンニクの刺激でヒリヒリするほどひたすら剥き続けます。 朝から日暮れまでやっても1,000玉ほど。かなり時間がかかります。美しくて美味しい旬の生ニンニクを発送するまであと少し、頑張ります

          にんにくが発送されるまで

          にんにくの収穫スタート!

          本日はひたすら 潮風山王にんにくの収穫...! 本格的に収穫をスタートさせました。今年は去年のように収穫期に長雨が降らず晴天が多いため、状態の良いモノをお送りすることができそうです。 明日が雨なので、集落の選果場でひたすら発送の準備を進める予定。 まだこれでも半分.... 数時間だけでも...と思って乾かしたり 乾燥にんにくも、試行錯誤 陰干ししているニンニク。 湿度が下がったら選果場の窓を開けて空気を入れ替える。乾かすときはひじきと同じで結構気を遣います。夜露や

          にんにくの収穫スタート!

          【日記】集落の福祉と、消防と

          引き続き、ニンニクを収穫して干す日々。 そんな中、今日は午後から集落の自治会の福祉部会で、島の福祉、包括ケアについて社会福祉協議会のご担当者から色々教えていただきました。 とても分かりやすく制度や島の状況を教えて頂けて大変勉強になりました。 高齢化社会の先駆けたる島でこれからの社会福祉がどうなっていくのか、引き続き自治会の当事者として役所や民生委員、福祉関係の方々と連携して日々を過ごしていこうと思います...! 増大する社会保険料のことも、これはやっぱり難しい、極めて

          【日記】集落の福祉と、消防と

          2024年のニンニク生産を振り返る

          3年前から準備を進めてようやく活用できたニンニク畑 今回のフィールドを借りたのは3年前。まだ雑木が生い茂っている状態でした。最初は鶏小屋を建てようと思っていましたが、色々あって計画変更。結局鶏小屋は道を挟んで反対側に建設しました。 植え付けるまでにも準備が大変の巻 夏〜秋にまさかの大干ばつ。カラカラの畑で準備ができないかも… 耕していざ植えようと思った時に来客が… ハイパー植え付け祭り。結局12,000ほど植えました。 引き続き干ばつ。今考えるとアホだったジョウロ

          2024年のニンニク生産を振り返る

          美味いメシを食べて幸せを感じるために必要なこと

          最近の行動指針が、「今夜のメシと酒が美味いかどうか」になりつつある。ちょっと大変なことや面倒なことを引き受けて達成した後ほど、メシがうまいことはない。 生きている実感と小さな幸せが手に入る。人から頼っていただいたときも、自分に課した約束事を守るべく動いたときも。 反対に、人からの期待に応えられなかったり、自分で決めたことをサボってしまった時などは、メシも酒も美味しくない。どこか喉につかえるものがあるからだ。 また、お礼や嬉しかったことを伝えるだけのために人とやりとりする

          美味いメシを食べて幸せを感じるために必要なこと

          ニンニクの収穫まであと少し...

          秋に植え、大干ばつの中必死に水やりをしてスクスク成長してきたニンニクも収穫まであと少し。今年も生ニンニクの販売を行うべく準備を進めています...! 現場作業に一生懸命で販売のことまで手に回っていなかったので、雨の日(ちょうどこの記事を書いている翌日が雨...!チャンス!)に販売ページを作る予定です。 これからニンニクに関するSNS投稿が増えると思いますので、ぜひ沢山買ってお楽しみ頂けたら嬉しいです。 (できました。結局雨の日はグウタラしてしまったので、翌日泣きながら作り

          ニンニクの収穫まであと少し...

          島の未来に大きな希望を持っている話。

          山口県の周防大島に移住してはや6年になりました。季節を肌で感じ、周囲の人たちの関わりがとても幸せで、今年はついに思い切って集落に家を建てることになりました。借金してでも住みたい、家を建てた方がいいと思ったのにはワケがあります。 「周防大島は毎年、人口が400人ずつ減る。あと10年で1万人を下回る。ヤバいよね」こんな話をよく耳にするけれど.... 人口の推移を「自然増減(死亡と出生)」と「社会増減(転入と転出)」に分けて考えると 自然減は所与のものとして規模が縮小した未来

          島の未来に大きな希望を持っている話。

          文化と助け合いの断絶を防げ

          世代が変わると文化と助け合いの断絶が起きることがある。 集落で、たまに草刈りや空家の管理に来てくれるおっちゃんと話したところ「空き家を譲った人が全く管理もしなければ草も刈らないので周囲に迷惑にならないように私が引き続きやっている」とのこと。 いわゆる2拠点生活者で、たまーに来てはのんびり田舎のスローライフを楽しんでいるようだ。 自治会費も払ってくれているので、てっきりそのおっちゃんの所有物なのかと思っていたのだが、どうも違うらしい。 どうも所有者である2拠点居住者は、

          文化と助け合いの断絶を防げ

          瀬戸内海は、どこでも同じ海ではない

          「同じ瀬戸内海ならひじきも同じように美味しいんでしょ?」 「瀬戸内海どころか、同じ島の周囲でも違うし、なんなら同じ磯でもモノが全く違います。2〜3m離れただけで不純物が沢山付着していたり質が全然別モノなことも。」 この記事のアイキャッチ画像にしている海中のひじきも、沖の方と手前でだいぶモノが違いました。沖の岩から生えているひじきは不純物が少なく、手前はゴワゴワしていて茎が汚かったです。位置にしてものの数m。 これは撮影した時期も違うのでやや極端な例ですが、 日当

          瀬戸内海は、どこでも同じ海ではない

          「不作為」も、ときに大切だなと思った件

          世の中のありとあらゆることに対して「何かをしなかったこと」で賞賛されることは少ない。けれど「不作為(あえて何かしないこと)」も、大切なことだなと思った話。 大型連休中、とあるイベントに客として出かけてみた。事業者となってからというもの、イベントには出展することはあれど客の立場で参加するのはなかなか久しぶりだったので、多くの気づきがあった。陳列や接客、空間作りなど… その中でも「声がけ」については特に注意しなければならないと思ったのだ。雨天で集客状況があまり良くない、スタッ

          「不作為」も、ときに大切だなと思った件

          集落の盆行事は麦わら作りから

          お盆の精霊船を「麦わらで編む」のですが、その麦わらを脱穀しました。集落の長老から麦の種を受け継いではや3年目。今年分の麦は植えてから9ヶ月。こういう文化を維持していきたいなと思っています。 「荒地を拓いて畑とニワトリ」プロジェクトでは、麦わらづくりの過程で出た籾殻やクズ麦をニワトリのエサにしたり、畑の余ったスペースを集落活動、文化歴史の維持に必要な麦わら作りにも充てています。

          集落の盆行事は麦わら作りから