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【Starlight Destiny#46】人生初めての長距離のドライブ

私の母の姉は、栄養士の仕事をしています。彼女は母よりも2つ年上です。私には同級生の娘と妹にも同じくらいの年の娘がいるので、
私たちは一緒に公園に行ったり、夏休みや冬休みにはお互いの家で
お泊り会をしたりして遊んでいました。

私は彼女を「みーちゃんのおばちゃん」と呼んでいました。彼女の旦那さんは、長野県出身で、高校教師をしていました。
彼はかなり厳格な人で、声をかけるのも緊張する存在でした。

ある日、彼が長野へ帰省するということで、私と妹も一緒に行ってみないかと提案がありました。もちろん、私たちは喜んで応じました。
ただし、とても寒い場所だと聞いていました。
彼が車で迎えに来ました。彼の車は黄色のボックスカーで、毛布や枕なども積んでいました。私たちはこれまで彼の家と自宅を往復するだけでしか車に乗ったことがなかったので、緊張していましたが、一緒にいるみんながいて楽しかったです。

車が山奥に入っていくにつれて、ますます寒くなりました。
そのため私たちはみんなでくっついていました。半日ほど経った頃、到着しました。

彼のお母さんがお出迎えに出てきたとき、
私はなんとなく不快な感じを抱きました。
ついつい手を上げてまじないを唱えそうになりましたが、我慢しました。
彼女は腰が異常に曲がっている人で、畑仕事のせいで身長の半分が曲がってしまったそうです。彼女は温かい目をしていましたが、

私はもうこの人と会うのは最後かもしれないと思っていたので、親切にしました。みーちゃんのおばちゃんは、この人とはあまり仲良くなれなかったようです。
「でも、もう会わないよ」と私は小さな声で言ってしまいました。

その後、彼女は1年も経たずに他界されてしまいました。

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