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【Starlight Destiny#48】キャバレーで昼食を

洋服を買うために、国鉄が停まる駅の近くの商店街に行くことが楽しみでした。数か月に一度ですが、バスに乗って行っていました。

母はいつも「お昼にしましょう。いつものキャバレーに行ってみましょう」と言ってきます。
そして、私たち姉弟もそのお店の名前がキャバレーだと思っていたので、ワクワクしながら行くことになります。

地下に向かって階段を降りて行くと、暗い部屋に入り込んでしまいました。そこは一気に真っ暗で、大きなホールになっていました。
もちろん舞台もありました。

私たちはふかふかのソファに座って、メニューを見ながら注文しました。
その時には、わずかに光が差し込んでいたので、なんとか見えました。
私たちはお子様ランチとクリームソーダーを頼みました。そして、
待っているテーブルの横にあるガチャガチャを一回ずつやることも、楽しみの一つでした。

店内には子供連れの家族や、イチャイチャしている大人たちもいました。
料理が運ばれてくると、チャイナドレスを着た綺麗なお姉さんが持ってきてくれました。
私たちは洋服の話をしながら、チキンライスを楽しみました。
最後には、楊枝にさしてある国旗を持ち帰ることに決めていました。

今考えると、本当のキャバレーだったのかなと思います。
夜の営業の前に、新人の方が昼間に営業して踊りの練習や接待の練習をしていたようです。子供がレストラン感覚で来ていたことを思うと、母もちょっと大胆なことをしていたのだなと思います。

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