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2022川崎フロンターレU-18 全選手短評 後編【MF・FW】

■後編の始めとして

昨日監督、コーチ、GK、DF編をアップして、今回はMF、FW編になります。

トップ画像はユース背中スポンサーであられる志水商店様がはっきりと写っていること、そして今季8連勝を導くなど猛威を奮った3番DF松長根くん⇨20番FW岡崎寅太郎くんのホットラインを見事に切り取ってたのでピックアップしました。こちらの写真も前編同様とめさんよりお借りしました。この場を借りて御礼申し上げます。
※アンダーラインある部分はリンク付きです。関連する記事や動画ですのでぜひ参照ください。

【ミッドフィルダー】

■6番吹田 航晟(すいた こうせい)3年

今季は開幕節と13節の2試合の出場。ベンチ入りした試合はあったけど試合展開的に出番は多くなかった模様。レイエスからU-18に加入して大変だったと思うけど、この3年間で培ったことは次のステージで吹田くんを助けてくれることは間違いない。
今後の進路はこれからということだけど、行った先のサッカー部がビビること間違い無し。大学リーグで活躍してるU-18のOB多いし、177㌢あるボランチなので縦ポンじゃない大学にいけば活躍できそう。一般組だろうが大学1年生後半にはAチームに絡んで2年生からはレギュラー張るくらいの活躍をみたいところ。推薦組を喰っちまえ。育成年代を見るようなサポは大学サッカーを見てるからね。まずは大学受験に合格しますように。


■8番川口 達也(かわぐち たつや)3年

2022初昇格のプレミアでチーム初ゴールは川口くんである。1-0で勝ったので初の決勝点も川口くんになる。U15はFC東京だけど川崎っ子の帰巣本能なのかU18からはフロンターレへ。去年、ネクストジェネレーションマッチでもゴール決めてる記事にそこは詳しい。

レフティにしてクラッキ。大切なところで決める印象がとても強い川口くん。そんな彼が悔やんでるシュートはホーム大宮戦ATだろうか。もう一度あのシュチュエーションであのボールが届いたら強気で撃ち抜く川口くんであってほしい。シーズン終盤はコンディションを落としたのか怪我なのか試合には絡めなかったけど、今季U-18のスタートダッシュは間違いなく川口くんがもたらしたもの。大学でも続けるだろうから、あのクラッキぶりを楽しみに待ってます。今や『さぎぬまSC』OBというだけで世間の期待は高い。そんな期待もモチベーションに変えてプレーするのを心待ちにしております。

■10番大関 友翔(おおぜき ゆうと)3年

今季トップの試合を全試合レビューされてた葉月さんに誰か書いて欲しいと依頼したら即『大関くん』という指名がきました。

プレミアファイナルで初めて大関くんのプレーを見て『うわっ憲剛っぽい』と感じたフロサポ多数。トップ昇格後の大関くんへ期待は高まるばかり。あとグランパスU-18の至宝、2年貴田遼河くんとはFC多摩でチームメイトだったりする。数年後、ふたりがピッチで戦ってたら熱い。では、葉月節をどうぞ。


【大関友翔】

2021シーズンに初めて現地で観た時は、随分線が細い選手だなあ、といういう印象でした。途中交代も割と多く、怪我もちょこちょことしていて、フィジカル的な課題が大きそうだなと思った覚えがあります。と、同時に「この選手を昇格させないとしたら、それは本人の意思で大学サッカーを選ぶ時だけだろう」とも思っていました。それくらいに彼のサッカーは川崎フロンターレを体現しているなと。憲剛さん、リョウタ、ヤスくんのいいとこ取りハイブリッド系ですが、特に広い視野と鋭いスルーパスは憲剛さんを彷彿とさせます。いい選手をスカウトしてきたな、と今でも思います。

2022シーズンはキャプテンマークを巻くことになり、身体的な部分はもとより、メンタル的に伸びたシーズンになったのではないかな、と思っています。インタビューの時や試合後に挨拶をする時の振る舞いは、むしろ彰悟さんみすらある。プレー面では元々頼りになる選手でしたが、チームにも人として頼られながら成長しているのだなあとしみじみと思いました。プレー面に目を移すと、ここぞという時のラストパスやアシスト、ゴール等、結果として目の引くシーズンでもありました。ボールを受けてからの次へのアクションの速さがすんごい。周りがよく見れている証拠でもあるし、一見可能性の少ない選択肢(狭いところや相手を背負っている味方に対してのパスとか)も迷わず選べることで確率を上げられているのだと思うのですが、こういうところも川崎フロンターレ感。

今季も現地で何試合か観られたのですが、実際目の当たりにすると巧いなーと思わず声に出てしまう巧さがある。目を引く選手なんですよね。相手にとって面倒な選手なのか、やはりマークがきつかったりはしていたのですが、負けている印象もあんまりないので昨季に比べて身体は強くなってきたのかな、とは思いました。とはいえ、やっぱり線はまだまだ細いかなあ。成長期でもあるのでしっかり身体を作るところまで至らないのかもしれないし、選手それぞれにベストな状態があるはずなので一概には言えないですが、近年のサッカー、こと代表に関しては攻守に渡ってハードワークが求められるところでもあるので、五輪代表やA代表を目指していくなら身体作りか、当たりを躱し続けられる圧倒的な技術かが必要なんだろうなあと漠然と思っています。

来季は本格的にキャンプからプロとして参加する1年になりますし、1日でも早く等々力のピッチに立つのを楽しみに待ちたいなと思います。
最後の涙が、プロの世界での笑顔につながりますように。たくさんの観客の目を奪うようなプレーに期待したいです。


大関くん、チームでは副キャプテンなんだけど、本来のキャプテンである高井くんが戻ってきてるのにシーズン後半はそのままキャプテンマークを巻いてるところに感涙しておりました。僕の好きな大関くんのプレーは、平面では見えない相手選手の裏へ落とす浮き玉パス。空間認知能力が高いのも憲剛みあるポイントかな。憲剛から僚太、泰斗と系譜されるフロンターレ中盤秘伝のタレ次世代後継者の最有力候補である。

追記(2023/01/18) 
ナガネ同様大関くんの土屋さんロングインタビューがとても良かったので埋もれないように載せておきます。由井くんに10番を継いだね。由井くん、大関くんを超える存在感を期待するね。


■11番MF岡野一 恭平(おかのいち きょうへい)2年

2年生なのに11番というところからもチームからの期待の高さがありありと伺える。1年時には世代別代表合宿にも行ってたくらい。

ポジションは442の左SH、もしくは433の左WGである。役割はトップと同じで『ひとりで崩せ!!』なドリブラーである。ただ今季の岡野一くんは災難続き。FC東京戦では腰を痛め、桐生第一戦では相手選手の膝がお腹に入りタンカで途中退場。厄年のような運の悪さであった。お正月は2023シーズン無事で過ごせるよう川崎大師でしっかり厄祓いしてほしい。あの切れ込んでいくスタイルはやっぱりワクワクするのだ。来季こそ万全な岡野一スタイルを見せてくれることでしょう。


■14番大瀧 螢(おおたき ほたる)3年

大瀧くんは川崎そだち中の人でもあるanzaiさんに書いていただきました。どうぞ。


埼玉から東京を越え川崎まで通うという中学3年間の苦労を越え、高校年代では晴れて川崎へ。

憧れ・目標とする選手は中村憲剛・大島僚太・脇坂泰斗。いずれもフロンターレのセンターラインを支える生え抜きのテクニシャンたちだ。167cm(高校3年時点)と、先に挙げた憧れの選手たちに負けず劣らずの小柄であるが、それを補ってあまりある独特の身のこなし、前を向く技術を兼ね備えたMF。

もとより磨いてきたキックの精度からこのシーズン終盤では大関にかわってプレースキックを任されることも多く、チャンスを演出した。そしてこの1年、磨きがかかったのがボール奪取能力。ときにするりと、ときにガツッと自分よりも大柄な選手からボールを奪っていく姿には頼もしさを覚えた。

大学サッカーでは、それらの力をピッチの内外で更にスケールアップさせてほしい。期待しています。


高円宮杯プレミアファイナルでライン際のルーレットで歓声が上がってた螢くん。魅せるプレーだけでなく戦えるプレーで大学でも早くから試合にでてほしい。

■17番尾川 丈(おがわ じょう)2年

Jスポーツの土屋さんをしてフロンターレ可変システムのキープレイヤーと言われる。最終節青森山田戦を除く21試合出場7ゴール、1796分でチーム5番目の出場時間。

フロンターレの攻撃が上手く行っているときは尾川くんことオガジョーがボールに絡んでる。チームの攻撃が停滞してるときは分かりやすくボールに絡めてない。今季フロンターレの調子の目安でもあったオガジョー。

4節マリノス戦から右SHでスタメンになるとオガジョー旋風が(僕の中で)巻き起こる。442の泣き所であるボランチとFWが遠くなるのを偽トップ下的に中に入り中継点に。中に入れるのは右サイドを丸投げできる江原くんとの信頼関係の高さという背景あり。見事なポジション取りから攻撃に絡み続ける。8連勝の立役者のひとりである。

きっと『眼』がいいからであろう、スペースやボールがこぼれてくるところにいることもありSHとしては高い得点力も誇る。ホーム前橋育英戦では1-0の決勝点も決める勝負強さもあり。派手さはない分、玄人には好まれるスタイル。来季は相当マークされるはず。それを逆手に取るオガジョーをみたい。サッカーIQ高そう。チャントは『オガジョー』で作って欲しい。


■18番由井 航太(ゆい こうた)2年

由井くんは由井くんのターンをこよなく愛するちろちゃんさんに書いて頂きました。一緒に観戦しておりますが、由井くんがプレスをターンで交わすと満面の笑みになっております。ではどうぞ。


今年2月のNEXTジェネレーションマッチで大関くんとボランチを組んだ由井くん。2年生で18番は来年の10番候補です。そうフロンターレの10番と言えば今回のW杯で大活躍の薫くんや碧くんはじめトップで14番を背負う泰斗くんやてんてん、ついに帰還、川崎の大砲・宮代大聖、そして来年トップ昇格する大関くんとみんな活躍中ですよね。

由井くんも先日U-17代表としてクロアチア遠征に選抜されて優勝してました。180㌢と高身長でありながら足元の技術はしっかりしています。なんと言っても勝手にユースの反転王子と名付けるほどトップの脇坂選手のようにくるくるとターンしてしまうのです。

後半戦はマークも厳しくなり、らしくないプレーもありましたが間違いなく来年のチームの軸になる選手でしょう‼️青森山田戦ではナガネくんからの浮き玉のパスをピタっと止めたのですが、プレミアリーグファイナルの試合では浮いてしまったトラップをサガン鳥栖の10番福井選手にさらわれ失点の起点となり敗戦、セレモニー後も涙が止まらなかったのが印象的でした。その涙を無駄にせずに来年のチームをまた国立に連れて来てくれるような活躍を期待したい。なのでベティ練でトメルケルをしっかりとしてもらいましょう。


トップ昇格したらメディアからは『田中碧2世』とか言われそうだけど、スタイルは守田が近いかな。3年後にトップのワンボランチを任せられるポテンシャルある。来季、隣のボランチは今季あまり試合に絡めてない名賀くんか現1年の後輩、後ろのCBも現1年の可能性が高い。そんな中10番を背負うであろう由井くんにはピッチをバチッと仕切ってほしい。今季は先輩に囲まれてたけど、来季は最上級生としてガンガンに指示を出しまくり、相手が嫌がるポジションに味方を動かして、自分の立ち位置で相手すらも動かすところを見たい。憲剛から僚太や碧、守田が学んだあの秘伝のタレ。ポジション2列目のタレは大関くんが、3列目のタレは由井くんに継いでほしいのだ。23日昨日の中西哲生さんのラジオで憲剛が良いプレーできるときはトラップと言ってた(12月30日まで聴けます)   オフはいろんなところからインプットしてね。


■23番名賀 海月(なか みつき)2年

今季は6節のレイソル戦に交代出場の1試合のみ。主にJユースカップで試合に出てた。ボランチとして来季は由井くんと組むことになるかな。来季は1分でも多く試合に絡めますように。今の1年もボランチできる選手いるし、競争は大変かな。 大関くんや螢くんとつい比べそうになる自分がいるが、名賀海月はこういうプレーヤーってのを見せつけてほしい。

■24番岡田 泰輝(おかだ たいき)2年

3年の川口くんから気になる後輩に挙げられてた岡田くん。なにやらドリブルが凄いみたい。チームにひとりでも独力で相手を剥がせる選手がいるとチームは助かるからね。今季はなかなか試合には出れなかったけど来季はチームの武器になってそう。Jユースカップでハットトリックもやってるしね。来季はプレミアEastでも見せてくれ。

■25番志村 海里(しむら かいり)2年

岡野一くんと並ぶ2年生ドリブラーな志村くん。横浜FC戦で初スタメンは貴重な2点目、続くFC東京戦では同点弾とスタメン抜擢に応える活躍。小柄ながら簡単には倒れない強さも付けてきた。後半戦は点が止まってしまったのは課題。

左SBとならんで左SHは超激戦区なので来季はもう一つ化けないとレギュラーに簡単になれない予感。抉ったり、クロスあげたり、カットインからシュートだったり、相手DFに常に複数選択肢を与え続けるイヤな選手になって。『切れ』だけでは相手も対応されやすくなるしね。アシスト含めもっともっとゴールに絡むところを見せてほしい。

あと試合に出始めのころは映像が回ってるインタビューがとても苦手だったけど、最後はかなり
話せるようになってた。慣れだね。来季はいっぱいインタビュー受けるくらいの活躍を期待してます。

■37番齊名 優太(さいな ゆうた)1年

フロンターレU-10からのユースっ子である。今季はリーグ戦に絡めてないが、ここまで昇格してきたからには理由がある。Jユースカップで主に出てて目標とする選手が大島僚太ということで見てはないけどプレースタイルは想像できる。ゴールの一つ手前のプレーで輝くタイプ。相手選手の目を集めてマークの目を切った瞬間、味方FWが動き出すタイミングを作って欲しい。

■38番矢越 幹都(やごし みきと)1年

15番FW小林優仁くんから気になる後輩に挙げられてた矢越くんは大関くんぽいプレーをするそう。俄然楽しみになってきました。そんな矢越くんはセイネンさんに書いてもらいました。セイネンさんにこう書かれては期待しない訳にいかない。


矢越くん

現高校1年生。川崎フロンターレユースが用意する高校2年生のエース番号18。そしてその先の10番の最有力候補か。次代の川崎フロンターレユース、いやトップチームの中盤を担うのは誰か。この矢越幹都くんもその1人かもしれない。

等々力第一グラウンドで行われた8月末のTM東海大相模高校戦。9月頭のTMアスルクラロ沼津U-18戦。ダブルボランチの一角で出場した選手に目を奪われた。それが、1年生の矢越くんであった。小柄ながら相手のプレッシャーを受けない(相手がプレッシャーをかけられない)位置にボールを止め、ボランチでコンビを組む名賀くんやSHとパス交換をし自身とチームが前進。そして、「そのタイミングで出すか・・・」という鋭い楔のパスを差し込み、チームの攻撃のスイッチを入れていた。そして、前を向けるスムーズなターンも披露。

10番大関くんと14番大瀧くんのハイブリッドという表現が一番近いか。来季プレミアリーグでの出番もあるだろう。由井くんに厳しいチェックが入ることが予想されるが、それを助けるのはこの矢越くんか。助けられる未来だけではなく、もはやチームを引っ張る未来が見える。来季、要注目の選手。目を離すな。


TMまで見ている真の893 セイネンさんの熱い言葉。矢越くんのプレーに期待しかない。またanzaiさんより情報頂きまして、選手権に出る松本国際10番矢越俊哉選手は矢越くんのお兄さんにしてフロンターレU-10のOB。川崎っ子なので松本国際を観るフロサポは松本国際の矢越選手も応援してあげてください。


■39番知久 陽輝(ちく はるき)1年

今季は主にJユースカップと国体東京都代表で試合経験を積む。国体vs愛知代表ではこぼれ球をゴール決めてるのでポジショニングが良さそうなタイプかな。ドリブルが得意というのなら見せてもらうしかない。それにしてもクラブのチームメイトが対戦相手にいる国体神奈川代表とかとはどんな気持ちで戦ったもんなんだろうか。


■42番児玉 昌太郎(こだま しょうたろう)1年

こってこての川崎っ子である。エリートクラスからU13に加入、好きな選手はマルシーニョなので快速系ドリブラーかな。今季はJユースカップで主に試合に出場。アザールに憧れてた時代もあるので技巧派でもあるかな。MF登録だけど、FW寄りの選手。U-15の頃は9番だしね。三笘や竜也も好きみたい。得点力あるサイドのドリブラーは貴重なので大切。来季は台頭してきてほしい。



【フォワード】

■9番五木田 季晋(ごきた きしん)3年

今季は21試合1761分13ゴールと主軸も主軸で前で身体を張り続けたシーズンでした。本当にお疲れ様でした。五木田くんが右奥へCBを引っ張り、相手CBのポジションがずれたところを20番FW岡崎寅太郎くんが突くという素晴らしき補完関係。プレミア最強の2トップでした。

苦しい展開でもアウェイ前橋育英、ホームFC東京戦と1-0で勝ちきった決勝点は五木田くんがあげたもの。今季のプレミア優勝の間違いなく立役者。途中苦しんだけど、壁を超えてからは一皮剥けた。2022フロンターレU-18のFWといえば五木田くんっていう活躍でした。4年後が楽しみな五木田くんでもある。トップに戻ってきたら誰か『鬼神 季晋』っていうゲーフラを掲げてほしいところ。かっこいいゲーフラになるはず。


■15番小林 優仁(こばやし ゆうじん)3年

今季はリーグ戦になかなか絡めず。スキフロ対談動画みてると、練習ではかなり頑張ってるよう。アクロバティックなゴールを見てみたかった。名前が名前だけに悠さまのチャントを採用されてたので歌い慣れてる分声量大きめでした。大学でサッカー続けるようなので早く試合に絡んでほしい。スターになれ(対談動画より)


■20番岡崎 寅太郎(おかざき とらたろう)2年

僕が推してる岡崎寅太郎くん、ピッチから『トラ 、トラ』って頻繁に聞こえてくる。僕は寅ちゃんと呼んでる。寅ちゃんは今季14試合978分8ゴール。途中腕を怪我したようで13節〜19節、及び夏のクラ選欠場。クラ選はベンチに『11』と『20』のユニを掲げてたので行ったら欠場ってすぐわかった。しかし寅ちゃん不在時期に試行錯誤したことが、後半戦の選手層に厚みをもたらすのだからチームスポーツは面白い。

僕が寅ちゃんを推すようになったのはもうアウェイ青森山田戦の決勝ゴールを、あのスーパーゴールを目の前で見せられたから。凄すぎて声がでちゃった(声出し禁止試合)   あれはエグかった。ムキムキ青森山田の選手がゴリゴリ寄せてきても倒れず、ぶち抜いてゴール。このゴールもトップ画像のように最終ラインのナガネくんから中間に浮く寅ちゃんへミドルパス。収めてドリブルして、カメラマンが五木田くんへのクロスを予測してふカメラを下げるくらい寄せられても、そのままぶち抜くという。今季チームで51得点あるけど、ひとつだけ選べと言われたら迷わずこのゴールを指差す。2種のラスボス青森山田の調子を上げさせない、リーグ戦の流れをフロンターレに傾かせる価値のあるゴラッソだった。

あと勝点に繋がるゴールが多いのも寅ちゃんの特長。ホームマリノス戦で失点直後の同点ゴール、8-0大勝した横浜FC戦も1点目にして決勝点は寅ちゃん。そんな寅ちゃんを最初に面白いFWいるなと気に掛けたのは時之栖でのJFAアカデミー福島戦AT、抜け出して1対1のシュート。相手GKのファインセーブでゴールにならなかったけど悔しがる表情がプロっぽかった。プロ向きのメンタル持ってそうって感じたのが最初。目の前だったからね。よく覚えてる。

Jスポーツ土屋さんに『ハーフスペースの魔術師』と命名されるくらいライン間やハーフスペースで浮くのが上手いのも大きな特長。来季は9番を背負いエースとしてゴールを求めれるはず。シュートが上手い寅ちゃんのゴールを逆算した戦術にしてほしいくらい。PKも上手いしプロでは嘉人や寿人っぽいCFになりそうなんて勝手に想像してる。23シーズンはEast得点王、これに拘って最終学年を終えてほしい。そのためには左足、ミドルシュートやセットプレーのゴールも必要。きっとその先にプロが待ってる。プロの寅ちゃんを観たいのだ。  

昨日憲剛が出るというのでラジオ聴きながらふと思ったんだけど、建英やピピ中井くんのパーソナルコーチしてるテチャーンこと中西哲生さんのキックの本とかは選手は読んだりするんかな。

■28番髙橋 宗杜(たかはし そうど)2年

一般的な『高』橋は27番DF高橋悠斗くんと前編で伝えた通り。梯子の『髙』橋はFWの髙橋くん。三笘三苫で散々警察やってたフロサポの皆さんはちゃんと使い分けてくれるはず。そんな髙橋くんは五木田くんからスキフロ対談で気になる後輩にあげられてました。五木田くんとプレースタイルが似てるということで来季は寅ちゃんとツートップを組むかな。スケールの大きさを感じる選手なのでゴリゴリ点を決めてほしい。

FWは点を決めればヒーロー。守備とかビルドアップとか現代のFWに求められるタスクは多いけど、ゴールに勝るものはない。まずはゴールを狙いに行ってほしい。


■40番八田 秀斗(はった しゅうと)1年

八田くんはトップのベトナム遠征に帯同し、生きの良いプレーをしてたので記憶にあるフロサポも多いことでしょう。リーグ戦は前橋育英戦でベンチ入りするも厳しい試合展開に出番はなし。残念ながらリーグ戦は出てないと思われる。なので自分もプレーをちゃんと見たのはベトナム遠征が初めてで、これは来季へ期待持てるなと。トップの選手と海外での試合であそこまで発揮できるメンタルがプロ向きかもだなんて思いながら観てました。雰囲気に飲まれないのはとても大切。そのままスクスク育ってほしい。


■41番香取 武(かとり たけし)1年

1年生では一番最初にリーグ戦に絡み始めた香取くん。ツートップで五木田くんと並ぶとこれから成長期が来るんだな!!ってくらい差がある。しかし今のフィジカルでこれくらいできたら、身長が伸び切ったらどこまで行けるか。今は相手の出来上がったフィジカルに潰されること多く、幾度かチャンスをもらった中でレギュラーを取るほどの活躍は仕切らず。でも今、フィジカルに負けない身体の使い方や頭を使うことを覚える時期とも言える。憲剛は身体が小さいときに得た思考を今でも大切にしてる。


■43番増田 陽太(ますだ ひなた)1年

FC多摩からフロンターレU-18に加入という大関くんの系譜である。最初は怪我していたようだけど、治ってからはJユースカップで出場。FWか前めのMFみたいなポジションかと思われる。好きな選手が遠野大弥で身長体重を見るとパワフルさがありそう。技巧派に偏りがちなフロンターレに貴重な選手なんではないのかと想像してる。リーグ戦で来季は見れることを期待。


■終わりに

まず後編にご協力頂いたとめさん、anzaiさん、葉月さん、セイネンさん、ちろちゃんさん、ありがとうございました。心より御礼申し上げます。

僕がフロンターレユースを気になり始めたのは2013シーズンくらいからなので今季で10年目くらい。三好、板倉が高2の後半くらいから。最終節で三好が膝をやっちゃう少し前にトップに上がりそうな選手がいるってことで、高体連サッカー部のトレーナーやってた友人からも押されチェックし始めた。

その後は折々で関東プリンスの順位は気にしてたけど、今季は初のプレミアだし追えるだけ追ってみようとスタート。コロナ禍で関係者・保護者のみの試合も多かったけど、一般観戦可能な試合は全て現地参戦できたので得るものは多かった。

1年を線で見てるので選手の成長が伝わるのでこんなに楽しいと露知らず。この楽しかった2022シーズンを文字に残して置きたいというのがこのnoteの発端です。これに巻き込まれて書いて頂けたフロンターレアカデミーを大切に思う皆さんにも深く感謝してます。ありがとうございました。また来季も応援しまくりましょう。

前編同様最後に紹介を2つしておきます。少しでも下部組織や大学に進学したOBが気になるならサイト『川崎そだち』 はブクマを推奨です。アカデミー在籍時だけでなく卒業後も追ってくれてます。すごく助かるし嬉しい。
OB含む把握してるツイッターアカウントは『from frontale』というリストに纏めてありますのでご興味あればリストをフォローしてみてください。

ではまた。2023開幕が待ち遠しいぞ🐬

※12月31日追記
憲剛が今季のアカデミーとの関わりをアップしました。やはり秘伝のタレは注いでいた様子。憲剛だけに長文ですが読む価値は高いです。さすが憲剛だし 、でもいつまでも憲剛が顔を出せる訳ではないので、顔を出してくれるうちにアカデミーの選手は学んでほしい。A代表コーチに憲剛を招聘するとか記事にでてるけど、来季まではS級取得を最優先しそう。生田にも顔を出す気が満々だしね(U-15等々力にも行ってあげてね)   いつか監督はやるんだろうけど、育成年代の世代別代表監督をやるのが一番サッカー界に貢献できる気はする。そうなると逆に代表にフロンターレの選手は呼ばれにくくなるんだけどね。憲剛はそういうのを気にするタイプ。憲剛が身近なのも限られた時間しか残ってないのは自覚しておきたい。   了

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