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ガトーインビジブルには誰も勝てない

美味しいリンゴをたくさんいただいた。

毎年、この季節に贈られてくるリンゴ。

甘い香りが箱を開けた瞬間、鼻に抜けていく。

また、一年たったんだなぁ。

なんて、ぼんやり思う。

さて、リンゴが届くと必ず夫がリクエストするもの。

それが、ガトーインビジブル。

あまり夕飯のリクエストとかしてこない夫が毎年何回も作ってほしいと言ってくる。

普通に食べるリンゴももちろん美味しい。

でも、いつものリンゴケーキ作ってほしい!と少年のようににこにこ言ってくる夫。

10年一緒にいるけど、年々少年みが増してる気がする。

結婚前、簡単だけど見た目が素敵なこのケーキを何回か作ってあげたことがあった。

手間もかからず。お気に召したようで何より。

このケーキの何がそんな気に入ったのかと聞いてみると、リンゴをちゃんと食べてる気持ちになるとのこと。

普通にリンゴを食べるのは?と聞くと、それはそれ、これはこれ、という謎の理論。

リンゴ食べる?と聞くとケーキの分を残さないと……なんて心配してる。

まぁいいだろう。

そんなに言うなら、今年1発目を焼こう。

ちなみに、フランス発のケーキらしい。
ガトーは「ケーキ」の意味。
インビジブルは「目に見えない」という意味。

こまかいことをいうと、フランス語経験者の私から言わせてみれば、インビジブルまでフランス語読みにして欲しかった(笑)

フランス語読みなら「アンビジブル」です。


さ、気を取り直して。

特別な材料はリンゴと無塩バターくらい。

あとは小麦粉、牛乳、砂糖、たまご。

ケーキという名前だけど、小麦粉はかなり少ない。

さらさらの生地。
いつも同じレシピで作るけど、毎回思う。

リンゴ多いな……

↓ ちゃんとレシピ通りです。

リンゴに生地を絡める。
ちょっと天ぷらの衣をつけるのに似てる。

ほぼリンゴの生地を焼くとできあがり。
焼き時間を除いて15分くらいで終わり。

なんて手間がかからず美味しいケーキなのか。

ワクワク焼き上がりを待つ、少年(31歳)。

バターを絡めた焼きリンゴのような香りが漂い始めるのが合図。

溢れんばかりのリンゴ。
いや、溢れている。
夫、大喜び。

ちなみにこのケーキ、型に生地を流し込むときにちょっとひと手間を入れる。

菜箸で平らにリンゴを並べてあげる。
たったそれだけ。

するとできあがるこの断面。

生地が少ないからこそ、リンゴのシャキシャキ感が味わえる。

何だかんだで私も大好きなケーキです。

いただきます。


今年はあと何回焼くのだろうか。

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