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#今日の採用サイト_幸南食糧株式会社の採用サイト

大阪府にある幸南食糧株式会社の採用サイトをレビューする。
https://kohnan.co.jp/saiyou/

ファーストビューから社員と商品がまさしくてんこ盛りなところからも明るい会社であると一目瞭然でわかる。それもそのはず、あいさつや元気が一流であれ!が社是としているからだ。

一見キラキラサイトのように見えるかもしれないが、中身のボリューム・読み応えは名実ともに十分。基本としてひとつひとつのシーンに人がいて、ドラマが有ることをを余すこと無く表現している。またコーポレートサイトともシームレスになっており、プロフェッショナルの特集などのページへいつの間にか吸い込まれるようだ。
個人的に、お米のプロフェッショナルのページは「プロフェッショナル 仕事の流儀」「プロジェクトX」を思い起こす構成で写真から感じられる表情と合わせてまるでドラマのように引き込まれてしまった。

圧巻だったのが、お仕事紹介ページの「チームで提供する新しい価値提供のカタチ」の箇所。部署での仕事とお客様へのかかわり、そしてつながっているコンセプトをひと目で表した表現に思わず舌を巻いた。この図を見るとたとえ、経理や店舗、発送部門であっても最終的にはひとつにつながっていると明確にわかる。

会社あるあるだが「経理だからサービスとは関係ない」「発送部門だから顧客と接することはないから」といった、縦割りの弊害というものとは一切無縁となるものだ。読み手(特に新卒)にわかりやすく伝わると同時に、さらにそれぞれがマウスでクリック(ポインターの仕掛けもまたクスッとさせられる)できてモーダルでフォーカスされる。
どこかの省庁の言葉を借りるなら「誰一人取り残されない、人が動き、輝く職場を」といったコンセプトのように感じた。本来、会社というのはこういうものであるはず。その本来を今更思い起こさせてしまったことに思わず自分(私)の未熟さを悔いてしまったくらいだ。すばらしい。

さらにはNo Music, No Life.ならぬ、「New Rice,New Life.」のキャッチコピーといい、お米の会社だけに「新米研修」(←意味は間違っていないのもまた妙なり!)といい、教育研修を知るページの最下部でカップの蓋をモチーフにしたデザインといい、遊び心が満載。制作視点としてみても面白い。

もちろんこの遊び心は名実伴っていることが前提になるはず。私は「内面のいちばん外側にあるものが外見だ」という言葉を聞いたことがある。その言葉を借りるなら、会社として小さな一流からひとりひとりがお客様に愛される会社になろうという強い決意があってこそのこの表面=サイトとしての表現であることがわかる。ポップながらも強いメッセージと十分に魅力が伝わるサイトだ。


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