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#今日の採用サイト_みなと銀行の新卒採用サイト

みなと銀行の新卒採用サイト。トップページはタークブルーの背景の透かしの下に神戸を始めとした兵庫県各所での動画がダイジェストで流れる。これはコーポレートカラーのブルーと神戸の青空のブルーとともに、(良い意味で)「青い」若手求職者がどのようなイメージをリアルに描き出すかのバックグラウンドストーリーを表す効果をもたらしている。この効果は演出感が若干あるが、読み手の求職者に感情ベースとしてよい印象を与えるだろう。

このサイトの特徴として3つ挙げたい。
まずは図解が多く使われている点。銀行の仕事はどうしてもお堅くなりやすい。これは業界特有のものであるし、金融やコンサルティング、組織から社会の仕組みなどについては新卒などビジネス初心者にはなかなか理解しにくいところである。その部分をできる限りわかりやすく伝えようとしている姿勢が色濃く現れている姿勢だ。求職者にとっては、自分が活躍できる職場はどこか、それがイメージできるかを基準に就職先をさがす傾向もある。こういった姿勢は理解しやすいこともさながら、納得してもらえたらより自分ごととして向き合うようになるのではないだろうか。

2つ目はコンテンツの多さ。コンテンツは豊富であることに限る。求職者のほぼ9割は採用サイト・コーポレートサイトを読み込み企業研究をする。リアリティにかなっているか、見せかけのものではないかを求職者は冷静に判断する。そういった状況を踏まえ、できる限りみなと銀行の今を見せていくようにしている。
個人的には文章が長すぎる点が気になるが、銀行の仕事に就けばこういった文章量の文書を作成するケースも多いことからも、これぐらいの文章量は読めることが前提であるだろう。

3つ目は若手からベテランまで分け隔てなく体現している点。キャリアパスのページはいずれもベテラン格が出演している。地元志向で長く働くといっても20年先もずっと平社員で働き続けるなんて考えられないのが世の常だ。(まして転職が当たり前となった昨今!)読み手の中にも数年で転職を視野に入れる人も一定数いるだろう。しかし、企業としては長く勤務してもらいたい思惑もある。このギャップをどう埋めるかが課題になる。
その時に見せられることは「未来像」であること。今のベテランの方にも新人時代が有り、記載があった数多の困難を経て今の地位がある。その過程をストーリー化することによって、働ける未来やこの上司のもとで働きたいと思ってもらえるような戦略としている。

職場は人が織りなすところ。特に銀行はお金が絡む以上特に色濃く出るところだろう。そういったストーリー展開で共感を呼ぶ全体戦略はお見事だ。


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