#今日の採用サイト_福田組の新卒採用サイト
新潟に本社を置く福田組の新卒採用サイト。コーポレートカラーのサマーグリーン色や写真・文字と背景の白との鮮やかなコントラストが目に入りやすく、読み手を引きつける。
土建業は不人気と言われる業種の一つに挙げられやすい。業種の特性上、質実剛健や泥くさいイメージがあるのは否めない。なおかつ福田組は上場会社である。もちろん、工学部などの学生からの一定の需要があるとはいえど、同業だけでなく業界を超えた獲得競争の中で、学生を採用しなければならない。
新卒向けということもあり、ビジネスの世界をあまり知らない彼らに対して「会社・業界イメージを伝えること」と「柔らかさ・読みやすさ」から「入社したくなるような親近感」までを両立させるのかが課題になる。その点、今回紹介する福田組のサイトはこれらがきれいに成立している。
ポイントは
・「押させる角丸」の演出
・30名に及ぶ社員インタビュー
・懇切丁寧なコンテンツ
・「新潟から全国へ。今から未来へ。」のメッセージ
の４つ。
・「押させる角丸」の演出
気づいた方もいらっしゃるかもしれないが、ボタン・バナーとなるところの図形の右下を角丸にしている。「たかがこれだけ？！」の声があるかもしれないが、意外にも学生はこういったところを遊び心として見ている。
すべてが角ばったものだけでは堅いイメージが拭えない。だからといって、４つの角がすべて角丸では柔らかすぎる。右下だけのあしらいが絶妙なバランスになるのだ。これは、全体を俯瞰してみないと気が付かない。
強いて言えば、グローバルメニューのボタンも角丸のあしらいがあれば完璧だったのだが。
・30名に及ぶ社員インタビュー
このインタビュー量は圧巻！なまじ大手企業の採用サイトでもこれほどの数を展開しているケースはほとんどない。直近１年〜１０年以上の社員までに30名も話を聞いたことからも、それぞれによる会社の今がわかりやすく伝わる。
・懇切丁寧なコンテンツ
30名も話を聞いたことの続きになるが、これだけの社員の数の声を聞いたことから、おそらく「自分が入社する時にこういった情報が欲しかった」といった声が反映されているのではないかと考える。それくらいの内容が展開されている。共感を呼ぶところ、エントリー後はどうなるのか？よくある質問で転勤のことなどを開示してほしいなど、学生がじっくり検討してエントリーするまでどのような情報がほしいのか。また、情報を見た学生がどのような心理状況になることを期待しているか。それぞれ細部までサイト構成の緻密さが現れたのではないかと考える。
・「新潟から全国へ。今から未来へ。」のメッセージ
これが最後のひと押しになるメッセージになると個人的には確信する。新卒の学生は、初めて社会人としての挑戦の舞台に立つ。そのときから小さくまとまろうなんて消極的にはならないのが大半であろう。できれば社会人になってもっと人間的にも稼ぎとしてももっと大きくなりたいという自尊心があるはず。であれば、その自尊心に対して背中を押すメッセージは非常に重要になる。それは自尊心の裏側には必ず不安があるからだ。
人がアクションを起こすときには大なり小なり不安がつきまとう。その不安を拭うのは案外第3者の声だったり、誘導している本人であったりするものだ。諸々を含めたそのメッセージを、ここで明確に打つことでエントリーへと進めるのだろう。これは非常にうまい展開だ。
以上4点がポイントとなる。これは良い採用サイトだと思う。
https://www.fkd.co.jp/recruit/newgrads/
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