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中央日本土地建物グループの採用サイト。大企業法人向け・富裕層向け不動産グループの企業ということもあり、かっちりした印象であるし、見方を変えると不動産専門メディアのような印象も受ける。これはこれで社風がわかりやすい。

会社案内の機能をもたせるとは言えまるで顧客に訴求しているようなページの作りも印象的。ある意味、BtoBメインの企業だからこそ一般に(特に新卒)は馴染みがないので、ゼロベースから理解してもらうには良い構成であると考える。

印象に残った点は2つ。まず、京橋のプロジェクトでは、関わった段階別で表した相関図において関わった担当者が顔出しで表示されており、さらにクリックすると詳細に語るページが現れること。これは非常にわかりやすく、おもしろい。フェーズによって抱える仕事や思いが違うので、その違いを楽しめるのではないか。

2つめは「就活時と現在から見た中央日土地」のコーナー。就活時から現在までのそれぞれの経験を語るコーナーになっているが、これは非常に良い視点だ。
サイトのターゲットは新卒。このサイトを見ている新卒はまさに「現在地」にいるが、その現在地には先輩も同じ現在地を通っていたものだ。その先輩が当時を振り返りながら今の思いとの違いや成長を語る企画は、実は他の採用サイトでもありそうで無かった意外な視点。
ピーター・ドラッカーの「顧客(ターゲット)は誰か」を忠実に考えたらその顧客の目線で語ることが大事であることを改めて気付かされた企画であった。

全般的にボリュームもあって良いものだが、惜しむらくが2点ある。
1つはプロジェクト紹介の3つの紹介合計で11名ほど登場しているにもかかわらず、ひとりも女性が登場しなかったことだ。働く人コーナーなどでバランスを取ろうとしている姿勢は理解できるが、それでもプロジェクトを引っ張るのは男性なのか、という印象も与えかねない可能性もある。昨今非常にセンシティブなっていることもあるのでこのあたりのバランスはとったほうが良いのでは。
もう1点はエントリーまでが遠いこと。各ページを読ませるのは良いが読み終わり、エントリーするのに(PCでは)実質右上部分しかコンバージョンがないことだ。もちろん新卒やインターンシップ対象であることは理解できるが、回遊ばかりが目的だとそこで終わってしまうのでは?と思う。個人的にはその部分が非常に惜しいと思う。


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