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福祉の恩恵;子を産んで初めてわかったこと

子どもを産んで初めて経験したことはたくさんあるけれど、その大きな一つは、「自治体の福祉をフル活用すること」だと思う。

大変恥ずかしい話だが、独身の時、薄給から少なくない額が徴収される住民税について「私はこの税額に見合った恩恵を自治体から受けているのだろうか?」と疑問に思うことがあった。
当たり前だけど、税とはそういうものではない。

子どもを産んだ現在は毎日のように児童館に出かけたり、自治体の健診を受けたり、散歩がてら図書館に行って本を借りたり、公民館の親子講座に参加したり…と、これほどまでに自治体の恩恵を受けたことは大人になってからなかったのでは、というくらい、自治体の制度や設備のお世話になっている。
子どもを持つまでは、自治体の財政でこのようにお金が使われていることはわからなかった。

健康で、自分一人で暮らしている当時の私には縁のないことと思っていたが、「弱者」(と言ってよければ)には福祉が必要だ。
そして、生きているなかでは誰でも「弱者」になる時がある。
私の今の生活は、税を(瞬間的には)"払いすぎている"人によって支えられているし、私が「高いなあ」と思いつつ払っていた税もまた、そのように使われていたのだと思う。

こんな、中学校の社会科で習うようなことさえ、自分で体験するまではわからなかった。

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