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1986年生まれ、出版系フリーランス。2018年に第一子を出産しました。 Twitte…

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1986年生まれ、出版系フリーランス。2018年に第一子を出産しました。 Twitter @dic2135d

最近の記事

福祉の恩恵;子を産んで初めてわかったこと

子どもを産んで初めて経験したことはたくさんあるけれど、その大きな一つは、「自治体の福祉をフル活用すること」だと思う。 大変恥ずかしい話だが、独身の時、薄給から少なくない額が徴収される住民税について「私はこの税額に見合った恩恵を自治体から受けているのだろうか?」と疑問に思うことがあった。 当たり前だけど、税とはそういうものではない。 子どもを産んだ現在は毎日のように児童館に出かけたり、自治体の健診を受けたり、散歩がてら図書館に行って本を借りたり、公民館の親子講座に参加したり

    • スマホ育児はだめだがメリー育児はいいのか

      巷では「スマホ育児がだめだ」とか言われているらしいが、私もとうとうその実物に出会ってしまったというか、先日母親向けの自治体の講座に参加してみたところ「スマホ育児はだめです」みたいなパンフレットをもらった(しかも講座の内容とは全然関係ない)。 なぜスマホ育児がだめかというと、スマホに夢中で子どもに目を向けるのがおろそかになり危険に気づかない、とか、子どもにスマホを見せていると親と子のコミュニケーションが十分にとれず愛着が形成されず情緒面で問題が、とか、そういう感じのようだ。

      • 差別に声を上げることは意外と難しい

        東京医科大学が女子受験生の点数を一律減点していたというニュース、多くの人と同じようにショックと憤りと…を感じている。 当然これは性差別であって、差別される側の属性であるところの女性(私を含め)は声をあげるべきなのだろうけれど、私としてはそれよりも無力感のほうが先行してしまった。 そして、女性からの「よくあること」とか「したたかでしなやかでないと」とかいう声を見るにつけ、現に自分がされている差別に対して声を上げるのは意外と簡単ではないのだなあ、と思う。 「差別をただせ」と声

        • 「今が一番かわいい」が母親を追い詰める

          生まれたばかりの子どもの成長は速く、月齢が1ヶ月違うだけでも、「えっ、そんなこともできるの」みたいなことはよくあるし、ほんの少し前の写真でも顔が全然違ったりする。 そういう状況で親にとってプレッシャーになるのは、育児における「今しかない」系のワードだと思う。 「今しかない」系のワードというのは例えば、「こんなに抱っこできるのも今だけよ~」「すぐに大きくなっちゃうんだから」「今が一番かわいい時だね」という軽い言葉にはじまり、「ねんねしかできない今のうちが楽よ」とか「産後の骨盤

        福祉の恩恵;子を産んで初めてわかったこと

          産後の夫への怒りの正体

          鳥飼茜さんの漫画『地獄のガールフレンド』を読み返していたら、1巻にこんな台詞があった。 「私いっつも怒ってばっかりで上手くいかないもん 男の人とは 好きになる時はその人をみて好きになるのに 怒って嫌いになる時って「男って!」って怒ってるの」 「女の人はね…大昔から虐げられた歴史の記憶を持って生まれてくるんだって だからいっつも怒ってるんだって」 この感覚、すごくわかる気がする。 こういう人はどうやら多いようなのだけど、私は妊娠、出産を経て、夫に対するイライラが顕著になった。

          産後の夫への怒りの正体