カワスケのひとりごと~オードリー・タンさんの話 その1~
こんにちは😊
ゴールデンウィークに入りましたが、いかがお過ごしですか❓👀
今日のカワスケのひとりごとは、
『オードリー・タンさんの話 その1』
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先日、「気になったことを放置しない」をテーマに、調べることの習慣化、その積み重ねによる知識の量の差について触れました。
ところが、知識として読んだり見聞きしたりした内容を、きちんと自分のものとして蓄積できるかどうか、また記憶できるかどうかは、インプットの質や量ではなく、いかにしてアウトプットをしていくかにかかっているのではないかと考えています。
ドラえもんの登場人物の出木杉くんが博識なのは、「知っていたかどうか」ではなく、尋ねられるたびに相手に分かりやすいように何度も何度も自分の言葉で説明をしてきたからこそ、その知識が自分のものになっているということですね。
なので、ここでは私自身のアウトプットとなり、ひいては私自身に言い聞かせるために、最近講演を受けたオードリー・タンさんの話を、理解できた範囲で綴っていきたいと思います。
「2019年のグローバル思想家100人」のうちの1人に選出されているオードリー・タンさんですが、長年バーチャルな世界に軸足を置いて生きてこられ、また性別移行もされ、様々な意味合いにおいて公的な立場のイメージとはかけ離れた人物像にもかかわらず、こうした人材を史上最年少の閣僚として取り立てている台湾政府の懐の深さというか、先見性にも素晴らしいものがあるなと感じています。
話を聞いていてまず感じたのが、話しぶりから本当に頭の良さが溢れ出しているということ。流暢な英語ということもありますが、佇まいや言葉の選び方や穏やかな口調からは、とにかく嫌味のない聡明さがビンビンと伝わってきます。
今回の講演のテーマはDX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進によって享受する「well-being」についてでした。
日本人の企業が企画した日本人向けのイベントなのに、どうして横文字ばかり使うかなとか思ってしまいますが、つまるところ「心身と社会的な健康を享受するため」にデジタル技術をいかに活用していくか、ということですね。
現在のIT環境というのは、ハードウェアよりもソフトウェアが重視されています。
なぜかというとソフトウェアは今やネットワーク上で全世界の人たちとつながっているから。
そして、「人々は日々使用するソフトウェアの影響を受けている」ということは、裏を返せば「それらのソフトウェアをより良くするために貢献できる立場でもある」ということ。
それならば、全てのユーザーは、提供するサービスを扱う企業体にとっても「共創相手」であり、それらを「つなぐこと」それらと「つながること」が新たな価値を創造していくための大切な過程となります。
民主主義とは、あくまでも全体最適型の答えを創り出していくために「課題をよりよく理解するための技術」でしかなく、則ちデジタル民主主義とは、ソフトウェアの使用者自らが「作り手として日々実践できる行動」であると。
こうしたものを創り出していくためには、当然ながらデータが重要ですが、「そのデータがどこから来ているのか」というデータの信用性がもっと重要であり、目指す価値もそうですが、その価値を求めるための共通のルールを見出していくまでの過程が大事だと話されていました。
人々が「おかしい」と感じていることをどんどん訊いて、透明性を持って多くの市民の声に耳を傾けることで、バイアス(思い込み)は薄れていき、全員参加型のビジネスモデルが習慣化され構築されていく。
講演を聴いて思ったのは、ITに強いかどうかよりもやはり大切なのは思想や価値観。
その正しいベースがあってオードリーさんのお人柄があってこそ、正しいシステムの活用方法が創造され構築されるのだろうと感じた次第です。
様々な講演や取材の最後を締めくくる際には必ず、人差し指と中指、薬指と小指をくっつけるポーズと共に「バルカン式挨拶」を発信されることからもこの大臣の人柄が感じ取れますよね。
ちなみに、バルカン式挨拶とはスタートレックのキャラクターであるミスター・スポックの出自、バルカン星人の挨拶の作法であり、iPhoneなどでも「バルカン」と入力するとちゃんと手のポーズの絵が出てきますよ。
別れの際に、手のポーズを取りながら「Live long and prosper」と挨拶します。
日本語に訳すと「長寿と繁栄を」。
良い言葉です。良い大臣です。
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今日のカワスケのひとりごとはいかがでしたか?
様々な思考・価値観・世界観に触れるのは、お互いを尊重したり理解を深め、よりよいコミュニケーションを図る可能性があると思います!!
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