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挑戦は若者の特権にあらず。50歳を超えたからこそ出来る挑戦がある。

先日、「だよねー」と改めて思った言葉に出会いました。
純米大吟醸「獺祭」で有名な旭酒造がニューヨークで仕込んだ「DASSAI BLUE」の件、ご存知の方も多いと思います。
こちらの陣頭指揮を取ったのは会長の桜井博志氏、73歳。
先日新聞に載っていた桜井氏へのインタビューで言っていたのが「挑戦は若者だけの特権ではない。私のような老人ももっと出来るはずだ」という言葉。
全くその通り。
しかも、「もっと出来る」ではなく「だからこそ出来る」なのだと思うのです。

チャンスは「与える」べきだが「譲るべき」ものではない

日本の会社の場合、ある程度年齢がいくと、暗黙の了解的に「自分は身を引いて若者に任せるべき」というモードになる風潮があります。
若者や後輩にチャンスを与えるのは大切なことですし、それは上司や先輩の大切な役目であることは確かです。
ただ、それは自分にとってのチャンスを譲ったり、もっと強い言い方をすれば、自分が挑戦をしなくなることとは違います。
私はフリーになって10年以上経ちます。
年齢も55歳ですから、自分より若い人たちに出来る限りチャンスを与えたいと思っていますが「譲り」はしません。
ただし、「奪う」ことは絶対にしません。
与えるチャンスは作りますし、また、自分のためのチャンスも自ら作り出します。
チャンスとは、例えて言えば、石油みたいな奪い合う限定資源ではなく、太陽光のような再生可能エネルギーみたいなものだと思うのです。

経験によって成長する「自分IP」

会社員であろうとなかろうと、経験が自分を成長させ、創っていきます。
と考えると、経験を積む・年月を積み重ねる、ということは自分という「IP」を育てる(ある意味勝手に育つ?)ことだと思います。
そして、以前から書いているように「IPとは運用してナンボ」なもの。
30年以上の社会人・会社員生活という年月は「自分IP」をかなり育ててくれたはずです。
人生100年時代の今、50歳を超えたら「自分IP」はかなり運用しがいのあるものになっているのではないでしょうか。

新規事業は50代に創らせるべき⁉︎

こちらは以前も書いたことですが、「企業の新規事業」は、その会社もその会社が置かれている業界のこともよく分かっている50代に創らせるのが一番良いと思うのです。
事業のターゲットが20代前半の女子というのであれば難しいかもしれませんが、別に新規事業の対象消費者は若者に限りませんし、50代にとって親和性のある同世代などは若者よりも大きなマーケットです。
会社の事業ドメインとは全く違うものを作るのでなければ、若者よりも50代の方が圧倒的に自社の事業についての理解が深いはずです。
勿論、経験が固定観念を生み出し足枷となることはありますから、そこには要注意ですが。
固定観念と言えば、この「新規事業=若手社員が考えるもの」という固定観念こそが一番要らない固定観念かな、とも思います。
そういう固定観念を持った経営陣がいる企業は、そうやって若者に創らせた事業案をそれに対する理解が追いつかない経営陣が潰してしまう、ということが起こりがちなので。。。。

この「50代からの事業創造」、企業にとってとても重要なテーマかつ企業と社員双方にとっての大きなチャンスになると思っています。
そのスキームアイデアは思いついたので、今年はここにおいても活動を進めて行きます。
ご興味ある方はぜひご一緒に!

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