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「すべてのバレーボーラーに学びを。」をミッションとして、様々な視点からバレーボールに関する記事を投稿します。 ライター:雑賀雄太 / 布村 忠弘 / 縄田 亮太

マガジン

  • 「バレーボーラーの一貫育成メソッド」制作

    LTAD(Long Term Athlete Development /長期的視点でのアスリート育成)をコンセプトとして据えおき、未来のバレーボーラーを5年、10年、15年といった長期的スパンで育成していくための一貫育成メソッドを策定します。 このマガジンでは当メソッドの制作プロセスを随時公開していく予定です。

  • 育成

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  • ディグ/レセプション

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最近の記事

  • 固定された記事

バレーボーラーのための学習プラットフォーム構築にむけて: その1「バレーボールとはどんなスポーツか?」

みなさま、こんにちは。 日本バレーボール協会から出版された教科書「コーチングバレーボール基礎編」の基本技術の章に「動作原理」を書いた布村です。この度、仲間と一緒に、バレーボーラーのための学習プラットフォームの構築を始めようということになりました。 「コーチングバレーボール」が出てから5年になりますが、「この続きをどうするか、実際に現場の指導に役立つにはこれだけでは足りない」という話を、基本技術の編集に一緒に携わった愛知教育大学の縄田亮太先生としてきました。なかなか行動に移

    • 育成理念(ミッション・ビジョン・バリュー)#16

      前章までは、LTADモデルの各発達段階におけるトレーニングの在り方について第一ステージから第七ステージまで詳しく解説してきました。 本記事では、本メソッドにおける育成理念(ミッション・ビジョン・バリュー)について解説を進めていきたいと思います。 育成のあるべき姿を言語化するまず育成理念という言葉を一言で表わせば「育成のあるべき姿」ということになりますが、それだけでは抽象度が高すぎて、机上の空論と化してしまうでしょう。 そこで、私たちが掲げる育成理念が育成に携わる人々にと

      • ゲームで学び、ゲームを学ぶ(8)-「2対2」の「2本目以内返球」ゲームで何を、どうやって学ぶか-

         前回の記事では「2対2」の特徴を「1対1」のゲームとの比較から説明しました。また「2対2」の1本目返球のゲームを通じて「ゲーム様相」の変遷(攻撃の工夫と守備の工夫が相互に解決しながらゲーム性が高まり、それに伴って必要な手段(技術)が身につく過程)を、攻防の処理のプロセスの視点から紹介しました。今回は、前回の記事で推奨していた「2本目以内返球」のゲームを「味方へパスできる」条件という特徴に焦点を当て、具体的な実践方法を紹介していきたいと思います。 「2本目以内返球」の特徴 

        • 各発達段階におけるトレーニングの在り方(STAGE7:Training to Win)#15

          前章ではLTADモデルの発達段階におけるトレーニングの在り方『Learning to Win(勝利することを学ぶ)』について8項目に沿って解説をしてきました。本章では『STAGE7:Training to Win(勝利することを訓練する)』について解説をしていきたいと思います。 STAGE7:Training to Win(勝利することを訓練する)まずは、LTADモデルにおける第七ステージである『Training to Win』について考えていきましょう。"Training

        • 固定された記事

        バレーボーラーのための学習プラットフォーム構築にむけて: その1「バレーボールとはどんなスポーツか?」

        • 育成理念(ミッション・ビジョン・バリュー)#16

        • ゲームで学び、ゲームを学ぶ(8)-「2対2」の「2本目以内返球」ゲームで何を、どうやって学ぶか-

        • 各発達段階におけるトレーニングの在り方(STAGE7:Training to Win)#15

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          19本
        • アタック
          2本

        記事

          「正解」を見つけるためには「指標」が大事 -いいパスとは?-

          いいパスとはどんなパスか?「正しいパス」を教えられて、その通りにしようと頑張るというのが普通かもしれませんが、それは「正しいパス」があらかじめ決められているということになります。しかし、実際に必要なのは「ゲームに勝利するためのスキル」であり、そのやり方がそのチームにとって本当に正解なのか?勝利に結びつくのか?ということが重要です。「理想のパス」については従来の日本のやり方に疑問が投げかけられているところですが、「勝利に結びつくのか?」というところから始めてそのチームにとっての

          「正解」を見つけるためには「指標」が大事 -いいパスとは?-

          各発達段階におけるトレーニングの在り方(STAGE6:Learning to Win)#14

          前章ではLTADモデルの発達段階におけるトレーニングの在り方『Training to Compete(闘争することを訓練する)』について8項目に沿って解説をしてきました。本章では『STAGE6:Learning to Win(勝利することを学ぶ)』について解説をしていきたいと思います。 STAGE6:Learning to Win(勝利することを学ぶ)まずは、LTADモデルにおける第六ステージである『Learning to Win』について考えていきましょう。"Learni

          各発達段階におけるトレーニングの在り方(STAGE6:Learning to Win)#14

          ゲームで学び、ゲームを学ぶ(7)-「2対2」の「1本目返球」ゲームで何を、どうやって学ぶか-

          前回は「2対2」のゲームの特徴について説明しましたが、今回は「2対2」ゲームの学習内容について、「1本目返球」ゲームから説明していきたいと思います。 返球条件を変える  複数人のチーム同士でゲームをする場合、「返球条件」によって、学習できる内容が変わってきます。「返球条件」は1本目返球、2本目以内返球、3本目以内返球の3条件に加え、2本目限定返球、3本目限定返球を加えて5通りです。難易度は相手の返球次第なので一律には言えませんが、本数が増えるほど「判断負荷」が高くなる(判

          ゲームで学び、ゲームを学ぶ(7)-「2対2」の「1本目返球」ゲームで何を、どうやって学ぶか-

          各発達段階におけるトレーニングの在り方(STAGE5:Training to Compete)#13

          前章ではLTADモデルの発達段階におけるトレーニングの在り方『Learning to Compete(闘争することを学ぶ)』について8項目に沿って解説をしてきました。本章では『STAGE5:Training to Compete(闘争することを訓練する)』について解説をしていきたいと思います。 STAGE5:Training to Compete(闘争することを訓練する)まずは、LTADモデルにおける第五ステージである『Training to Compete』について考えて

          各発達段階におけるトレーニングの在り方(STAGE5:Training to Compete)#13

          ゲームで学び、ゲームを学ぶ(6)-「2対2」のゲームの特徴-

          前回は「ゲームの参加人数とそこに出てくる課題」において、「1対1」のゲームでは「どのように学習が進むのか?」について具体的な例を挙げて説明しましたが、今回は「2対2」のゲームの特徴について説明したいと思います。 「2対2」のゲーム 「2対2」のゲームは、まさにオリンピック競技の「ビーチバレー」で採用されているルール(人数)です。競技環境・ルールにおいて「2対2」の「ビーチバレー」と「6対6」の「インドアバレー」は異なりますが、必要とされる「戦術」「技術」においては「人数」に

          ゲームで学び、ゲームを学ぶ(6)-「2対2」のゲームの特徴-

          ゲームで学び、ゲームを学ぶ(5)-「1対1」ではどのように学習が進むのか?-

           前回は「ゲームの参加人数とそこに出てくる課題」について、まず「1対1」のゲームの特徴と、そこでどんなことが学習できるのか?を説明しました。今回は「どのように学習が進むのか?」について具体的な例を挙げて説明したいと思います。 「1対1」ではどのように学習が進むのか? 前回のように「ラリーの中断」を意図した「ゲーム」が成立すれば、どのようなレベルにおいても、前述のように自然と「戦術」の「攻防」が発生します。まさに「戦術学習」と呼ばれ「戦術」の「攻防」を意識した「プレー」によっ

          ゲームで学び、ゲームを学ぶ(5)-「1対1」ではどのように学習が進むのか?-

          各発達段階におけるトレーニングの在り方(STAGE4:Learning to Compete)#12

          前章ではLTADモデルの発達段階におけるトレーニングの在り方『STAGE3:Training to Train(トレーニングすることを訓練する)』について8項目に沿って解説をしてきました。本章では『STAGE4:Learning to Compete(闘争することを学ぶ)』について解説をしていきたいと思います。 STAGE4:Learning to Compete(闘争することを学ぶ)まずは、LTADモデルにおける第四ステージである『Learning to Compete』

          各発達段階におけるトレーニングの在り方(STAGE4:Learning to Compete)#12

          ブロック練習が楽しくなるには? @JSVR29回大会オンコートレクチャー

          ~初心者からトップカテゴリーまで、ブロック動作習得とトータルディフェンスの鍵~ 大会プログラム http://jsvr.org/archives/001/202403/65f443d3656f9.pdf バレーボール学会第29回大会@明治学院大学 2024.3.18~19 オンコートレクチャー講習内容について、少し詳しくお知らせいたします。 現代バレーで求められている【リードブロック】のために必要な動作【スイングブロック】と【スプリットステップ】について、その必要性と習

          ブロック練習が楽しくなるには? @JSVR29回大会オンコートレクチャー

          ブロックの構えで「ハンズアップ」すべきか?

          まず、サイドに移動するときに「ハンズアップ」していると、動きにくくなるというのは言うまでもないと思います。「移動するときに手を挙げておけば、『ジャンプするときに』早く手を出せる」と考える人がいるかもしれませんが、『移動するときに』は手を挙げておかない方が速く動けるでしょう。 では、その場でクイックに跳ぶときはどうでしょうか? 手を挙げておいた方が早く高さを出せるのかもしれませんね? ブロックタッチする位置に少しでも近づけておいた方が、その位置に早く手が届くということでしょう

          ブロックの構えで「ハンズアップ」すべきか?

          「スイングブロック」と「クロスオーバーステップ」の違い

          ブロックの動きについては、「より早く、より高い目標位置にブロック面を用意できる」ように、「スイングブロック」を基本と考えています。コーチングバレーボール基礎編(日本バレーボール協会編)でも次のように述べられています。 今回は「スイングブロックのステップ」と、ブロックのステップ練習としてよく行われている「クロスオーバーステップ」の違いについて解説したいと思います。 クロスオーバーステップについては、「コーチングバレーボール基礎編」では以下のように書かれています。 「スイン

          「スイングブロック」と「クロスオーバーステップ」の違い

          小学生カテゴリにおける育成に必要な考え方(2)

          前記事では、日々の練習の中でチームとして大切にしてきた考え方や実践について書いてきました。本記事では、大会に出場するにあたって実践したことについてできる限り具体的に書いていきたいと思います。 大会に出場するにあたって実践したことローテーションする 前記事の「チームとして大切にしてきたこと」の中でも触れましたが、小学生のほとんどの大会で特別ルールであるフリーポジション制が採用されています。当チームでは、通常ルールのローテーション制を採用しました。ローテーション制は小学生には

          小学生カテゴリにおける育成に必要な考え方(2)

          ゲームで学び、ゲームを学ぶ(4)-「1対1」のゲームの特徴-

          ゲームの参加人数とそこに出てくる課題 今回からは具体的なゲームの紹介をしていきたいと思います。ゲームは構成する人数が増えることによって、状況判断の複雑さが増していきます。その点を踏まえて、ゲームの参加人数とそこに出てくる課題に焦点をあてながら紹介していきたいと思います。 「1対1」のゲーム バレーボールの「戦術アプローチ」を実践する上で「ラリーの中断」が目的のゲームをデザインすることができれば、どんな人数のゲームであっても、バレーボール・ゲームに必要な「思考・判断・技能」を

          ゲームで学び、ゲームを学ぶ(4)-「1対1」のゲームの特徴-