吊り忍

しだにしだれぬる 苔むす宙をふく風に
我れゆれまちわびて 時にこそ種あれ
運ばれしし 野に 傍に 知られず花
空に色ならじとも 香るが故あり

鬱するが風なき風の潮に流さるる落ちる地なしきょうの夢

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