花篝

風聞のる、青き床しきのうたげ
盃にうつすは誰が月 まだいくつや
ならぬ鼓をうたされて、さかぬ卯花を見上げれば
影だに踊らず 篝もゆらず 桜咎めた背のみ寒し

つめたきえだに告ぐおとずれや眩かずとも弥生の久しからん

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