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どうか神様 生きる力をください

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生きるってなんだっけ。そう思ってる全あなたへ。 そうだねって言える場所、ここにもありますよ*
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見えない彼女と見える僕

僕は僕で生きる世界があって この世界に流れる風は、どこまでも冷たい 幾千の星々は、そんな僕にも笑いかけ でもやっぱり、朝になれば泡のように消えていく そこら中を見えないモノたちが潜んでいて 願い事を託す、彼らにはこの世が まるで穴が開いた空のように映っているんだろうか 嫉妬と焦りと闇が漂う世界に何を望むだろうか 冷たい空に見える君を、僕はどうすることもできなくて 海が見える踏切で一人考えてしまう 君に近づく方法は何通りあるのだろうか。 君を見つけてから、灰色であるはずの

呼吸法

ちょっとすみませんが 肺呼吸の仕方を教えてくれませんか 気になる人が病んでしまって様子を見に行きたいのです さすれば、私は自由に行き来が出来るのです それならば僕に エラ呼吸の仕方を伝授してもらえませんか 肺呼吸をしててもこの頃息がしづらいのです、せめて 僕は水中で生と死を感じることをしたいのです あとがき しんどくなったら、 エラ呼吸に変えて 静かに水中に漂いたい

探し物と碧い空

探し物が見つからない。どこを探しても見つからない。 もう、探しているものが本当にあったのかもわからないけど。 探し物を探す。 尖った心は誰も近づけさせず、人の話を片っ端から 「そうなんでしょ」って切っていったら 冷たくて、寂しくて、苦しい場所から抜け出せなくなった。 家まで送ってくれた先輩は私に夢を見させてくれたが 結局それは、先輩にとって苦しみしかないんじゃないかなと思う。 ある日、先輩は絵具を持ってやってきた。 首をかしげる私に「君を救い出そうと思ってる」って真剣に言

living hell

地獄から空を見上げると そこはこの世 なんて美しい世界なんだと 鬼はつぶやく この世から地獄を見る少年は こんなものかとつぶやく よっぽどこの世のほうが辛い 生き地獄 あとがき 地獄の辛さを知らないけれど この世よりつらい世界があるのか・・・

海から見る月を眺めたい

いらないものだけで構成された僕は ずっとずっと嫌いだった そんな自分の愛し方がわからず 遠回りをした人生 生まれた環境が僕の基準で僕の世界で それが全てを決めていた それしかしらない僕はそれで十分だった ただ、他と違うということを知ってしまってから それからはもっと生きづらかった 知らなかった時には何とも思わなかった行動が 本当は人を傷つけていたかもしれない事 何気なく言う言葉は実は棘たあったという事 心配しているつもりが他人事なんだと気づいた時 どうしようもなく恥ず

君のこの人生を

君が欲しかったものは何だい 君が望んでいた世界はどこだい 君がそれを目にしたとき その美しさに、涙を流すほどの 感動が手に入らないのは なぜだと思うかい 近道しようと縮めた空間は 悲しいだけで何も生まれないよ ふわふわと浮遊しながら泳いでは 意味がないと嘆くことを もう終わりにしよう 一筋の揺れる光は、心の中にあって まるで君の信念のように揺れてしまっているよ 月を見てはため息をつく君は 自分の世界に閉じこもり 頭の中は理想で埋めつくされ 独りよがりの世界に浸り 侵入者を

休息の花

まだ寝てていいよ、安心できるこの場所で 夢の続きを見よう、まだ起きなくていいから。 振り向いた先には、頑張って頑張って一人ずっと頑張って 認められたくて、もがいて、一度壊れた君がいて 夢を叶えたって、息をしたって、うまく笑えない君は 「神様は、笑ってくれない」って泣いていた 運命は変わらなくて、過去に戻ってもきっと同じことの繰り返しで 最高に自分を好きだったあの頃を、今でもあんなに執着してしまって ぐちゃぐちゃの泣き顔は、優しい君のままなんだけど 君は君の優しさで、押しつ

昨日までの僕が、僕を沈める

沈む、沈む、浮かび上がろうと、また沈む 昨日までの僕が、僕を沈める こんなに静かな朝だというのに、変わろうと決心したのに まだ同じ世界線にいる僕は、昨日までの「僕」にまた静かに沈まされる 口笛を吹いて新しい世界へ生まれ変わりたいと決意したけれど すり減った僕の何かは息苦しいままだった だから、「同じ道を歩こう」と僕の中の僕が言う 地に足をつけたはずだったけど、この浮遊感はなんだろう まるで砂時計のようにこぼれ落ちていく僕の夢は そこにあるのに掴めないような感覚に陥る 「そ

赤いクレヨン

赤いクレヨンが一番になくなる 感情がぐちゃぐちゃになった日は ぐちゃぐちゃの心を絵にする 右から左へただ線を引くだけの作業は 私の心を落ち着かせるスイッチでもある 嫌なことがあったり、キツイこと言われたり 回りの気遣いでさえ、嫌味に捉えてしまう時だって そんな自分にため息をついた後は こんな世界におう吐したい気分になる だから気持ちを紙に殴り書きする 赤いクレヨンは私の血かもしれない それを見れば傷つけなくて済む気がして そんな私を2歳の姪っ子が 「いちご、いちご♪」って

僕の車輪は脱線したんだ

「わー、待って待って!それは僕が思ってたんと違うー」 線路を走っている車輪が外れた音がした 脱線。 車輪が線路から外れると、僕はそのまま動けなくなった 歩き方を知らない僕の物語り。 「あいたたた、ここはどこだろう。」 こんにちは、君はどこからきたの? ここは、しいて言うなら、【天国】かな。 「て、て、天国?それは困るよ」 なんで困るんだい?天国は楽しいよ、きっとね。 「僕はちょっと間違っただけなんだ、人生の選択を。なんだかすべてが嫌になっちゃったんだ。だから、いつ

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異質な光の中で

「普通」なぜそれが必要だったのか。私の頭の中にいつも誰かが語り掛けてくる。弱くてちっぽけな私は、ひそかに生きていくだけで精いっぱいだった。 私が学校へ行けば、まるで蜘蛛の子が散らばるように人は消えていった。話しかけてくれる人もいない。本当は見てほしいんだ私の目の色、髪の色、私自身を。これは「個性」じゃダメですか? ただまっすぐに長く続く渡り廊下は、最強な私を孤独にする道にしかならない。両目から意図せず流れ出る涙はこの場から消えてなくなりたいと願ういたいけな少女だということ。

無色透明の空に色を足せるように

無色透明の空に色を足す 空気は冷たく、私の空白の時間をあざ笑うようだった 時間になれば影が生まれ私の鼓動を壊していく 留まり続ける私の影は難問が解ける快感とは程遠いところにあって また空を見上げ無色透明の空を眺める 昔公園の砂場で作った砂のお城は夢中で楽しめた でもその砂のお城は一瞬で崩れ去る、私の物語りのように 今度は私から音も取って、私は無音のまま窓の外を見る 言葉では計り知れない思いが私に影を作っていく このまま私は影の影となり、もうどっちが私かわからなくなって いっ

彩りの鳥

普通は難しいと彼女は嘆く 人々が期待する通りに生きること 同じ道を同じ速度で歩くこと 彼女は異なる色を持つ鳥のよう 風に舞い、空を翔ける 普通の枝になんてとまらない 彼女のファッションは芸術 色と形が交差するキャンバス 普通の格好ではなく、自分を表現する 絵を描く時だってイメージをそのまま 偏見ではない心の色で塗りたくる 普通の中で輝こうとすれば彼女は その窮屈さに嫌気がさす 彼女は自分を愛し、自由に生きる こぼれる涙が「ふつうは難しい」って嘆いている こちらのス

裏返る感情

飲み込む、苦いコーヒーのような味 味わうこともなく、一気に飲み干す 望まれているように、望んだ形で 言葉と感情が裏返し まるでオセロのように 言葉が光なら、闇が黒で 一面を黒が覆う 飲み込む言葉があるたびに 感情が一つ、また一つ 僕の3手先をいつも読み 四隅を埋める為に僕を追い詰める 逃げ場をなくした僕は中に逃げ込み 自ら四面楚歌となる ゲームは終わってないけど 勝ち誇り四隅から満足げにニヤついている だから僕は弱気な顔のまま 少しずつ白くする そうして打つ手なくな