見出し画像

「苦手な人」への対処法

【人間関係=相手の欲求を満たすゲーム】

自分から相手が離れていくと感じるなら、それは自分が相手の欲求を満たせていないからだし、逆に好きでもない相手に執着されているなら、それは自分がその人の欲求を何らかの形で満たしてしまっているからだ。

【苦手な人への対処法】

生きている中で、「苦手な人」に出会うことがある。
そういった人間に出会ってしまったときの対処法は色々あると思うのだが僕はそういう人に出会ったときにまず考えることがある。

それは
この人は何を欲しているのだろうか?
ということ。

食欲、性欲、睡眠欲などの分かりやすいもの。
もう少し踏み込んで、相手が欲している言葉や、逆に言われたくない言葉。相手をよく観察することで、相手が欲しているもの、相手が自分に求めている役割が、少しずつ見えてくる。

相手の欲求を理解することで
相手よりも精神的に優位に立つ
ことが出来る。

【僕がバイト先でパワハラされていた時の話】

僕は働いていたスーパーの店長にパワハラをされていた。

・仕事のやり方を聞いたら「自分で考えろバカ」。
・聞かなければ「なんで聞かないの? 頭悪すぎ。本当に大学行ってる?」
・商品の位置が数センチずれているだけで店長室から飛んできて怒鳴りつけられて反省文を書かされる。
・挨拶は当然のように無視。
・そのくせ僕が挨拶しないと「社会人と通用しないよそれ」とキレ始める。

とまぁ、こんな感じの、絵に描いたようなパワハラを受けていた。

そんな環境で、僕は徐々に身動きが取れなくなった。
次いつ怒られるのかと、常にビクビクしながら仕事をしていた。
どうすれば怒られずに済むのかばかり考えていた。

僕は完全に、店長に心を支配されていた。

でもある日突然疑問に思った。
「どうしてこの人はこんなに怒ってばかりいるのか?」と。

これが僕にとって大きな転換点になる。

僕はその日以降、店長のことを観察するようになった。

店長のことは嫌いなので、あえて言葉は選ばずに書く。

店長は太っていて不愛想で、そんなんだから他のバイトからも嫌われていた。多分友達とかもいないのだろうし、異性から好かれた経験もなさそうだ。僕に対しては威張り散らしてるけど、店長室で誰かと電話をするときはいつも謝っている。店長よりも役職の高いエリアマネージャーとかに詰められているのだろう。みんながシフトに協力してくれないので、深夜のシフトにも早朝のシフトにも店長の名前がある。絶対ちゃんと眠れていない。だからいつも顔色が悪いのか。

店長の人生は、見れば見るほど上手くいっていない。
だから、寝不足も相まって、いつもイライラしている。
だとすれば、店長が僕に怒っているのは、僕が仕事が出来ていないからではない。ビクビクしながら働く僕を見て、ストレス発散しているだけだ。

このことに気が付いてからは、僕は自分のやりたいように仕事をするようになった。
僕自身、挨拶はした方が良いと思っている人間なので、店長には大きな声で挨拶をするようになった。数センチ単位で商品の位置を調整するのもやめた。そんなことをしても意味ないと思ったから。

その後も何回か店長室に呼び出されて怒られたけど、もう怖くはなかった。おかしいと思ったことはちゃんと言うようにした。そうすると店長は余計に怒るけど、別に構わない。もうビビッてなんかやらない。

それ以降、店長はあまり僕に執着しなくなった。
自分の支配下に置けなくなったのがつまらなかったのだろう。
代わりに別の若い女の子を標的にした(その子に対してはパワハラ&セクハラをした)のだが、それを聞いたパートの主婦の人がマネージャーに報告して、店長は別の場所に飛ばされてしまった。(今思うと、僕も最初からこうすればよかった。)

今回の場合、僕が店長にビクビクしながら働くことが、店長のストレス発散になってしまっていた。僕はある意味、店長に好かれてしまっていたのだ。

【まとめ】

最初にも書いた通り、人間関係は相手の欲求を満たすゲームだ。

相手が離れていく→相手の欲求を満たせていない
相手が近づいてくる→相手の欲求を満たしている

これは苦手な人に対処するときだけではなく、誰かと仲良くなりたいとき、誰かに好かれたいときにも使える。

例えば恋愛で
「こんなに尽くしてるのに相手が好きになってくれない……!」
みたいな時は、多分相手の欲求を満たせていない。
尽くし方を間違えている。

やりすぎるとまともな人間関係が築けなくなるのでオススメはしないけど、適度に意識してみることで、人間関係が多少上手くいくかもしれない。

大事なのは、相手の表面的な反応に囚われずに、
相手が真に求めているものを冷静に見極めることだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?