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「自己責任」という言葉が嫌い

最近「自己責任」という言葉が流行ってるけど、僕はこの言葉が嫌いだ。

なぜかというと、この言葉で他人を傷つける人がすごく多いから。

もちろん、ある程度自分の意思決定に責任を持つのは重要だ。

でも、明らかに自己責任ではないことに関して自己責任だと言ってしまう人も多く、そのような発言は人を深く傷つける。

例えば、社会的に強くない立場の人々に対して「それはお前の努力不足だ」と言い放ってしまうのは、すごく冷たいことだ。人それぞれ環境も違うし生まれ持った能力も違うのに、そういったことを考慮せずに「努力不足」と切り捨ててしまうのは、思考の放棄以外の何物でもないと思う。

この「自己責任論」が極端になっていくと、例えば
「騙されるほうが悪い」「奪われるほうが悪い」「殺されるほうが悪い」
みたいな、優しさの欠片もない社会になっていく。

そうならないために「法」というものが存在していて、最低限の「安全に生きていく権利」が保証されている。

だけど、あくまで「安全に生きていく権利」が保証されているだけで、その人の心だとか尊厳までは保証されていない。
そして、そこにルールがないからと言って人の心だとか尊厳を破壊する連中は本当に多い。

僕はそういった人々に、全く「知性」を感じない。
「ルール無制限。強者こそが正義」
これは「野生」のルールである。イノシシとかサルと同じだ。

人間ならもう少し知性をもって、みんなが幸せになれる考え方をしてほしいものである。



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