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春の旅行『民族植物と食の実験室 | 里山文庫@奈良』へ -後編-

みなさん、こんばんは。
今日もお疲れ様です。

私は現在40代、独身、天涯孤独で
関東のとある団地に、一人で暮らしています。

さて週末
『民族植物と食の実験室 | 里山文庫@奈良』で一泊し
朝ご飯は野草の料理を作り、その後はヨモギをメインにしたお茶作りを体験しました。

朝ご飯:野草の料理


■野草のチジミ:米粉、小麦粉に片栗粉を合わせた生地にニラとキャベツの千切りを混ぜて、薄く焼き
トッピングとしてカラスノエンドウやドクダミなどの野草をトッピングしました。


野草チジミ

■鹹豆漿(シェントウジャン):干しエビ、酢、醤油、ザーサイ、ごま油を混ぜておいて、豆乳をあたためて調味料と合わせる。豆腐のように固まりました!

■ヨモギ茶
摘んできたヨモギを洗って乾かしておく
ザルにヨモギを入れて、手で揉む
ヨモギの半量はフライパンで煎る
残り半量のヨモギは天日干し

茶作りの要領で、ヨモギを手で揉むことで香りがたち
ヨモギをフライパンで煎るとより香ばしく、ヨモギを天日干しすると新鮮な生のような香りがしました。

『民族植物と食の実験室 | 里山文庫@奈良』を午前中にチェックアウトし

春の奈良の旅行の後半は、森野旧薬園と薬の館の訪問しました。


午前11時過ぎに長柄駅から電車で桜井駅に向かい、そこからバスで大宇陀まで向かいました。

大宇陀にある森野旧薬園は、様々な薬草が生息する自然豊かな場所でした。
特に案内はなく、各自自由に観るスタイルのようで、山登りのように急な斜面を登る道すがらも、多種多様な薬草を観察しました。

森野旧薬園は、江戸時代から続く薬草園であり、日本の伝統医学である漢方薬の材料となる薬草が栽培されています。

葛粉の製造を行っていた。享保14年(1729年)、森野家の11代目である森野藤助は本草学者で幕府採薬使の植村政勝に随行し、幕府薬園の薬草木を与えられて栽培や精製を許されました。

これに伴って、享保年間(1716年~1736年)に森野家の裏山に開かれたのがこの薬園であるとのことです。

江戸の小石川御薬園(現・小石川植物園)と並んで古い薬園であり、現存する日本最古の私設植物園であるとされています。森野藤助は図譜『松山本草』などを著している。

また1926年(大正15年)2月24日に国指定史跡に指定され、1931年(昭和6年)10月23日に追加指定が行われた。約250種類の薬草木が植えられています。


入り口


坂を登った先には、薬草の畑が広がっており、その中には、シャクヤク、トウキなど、身近な野草や薬草もありました。
薬草を観察することで、身近にある野草の魅力に触れることができました。


坂道

その後、薬の館に向かいました。

薬の館は、森野旧薬園の近くにあり、「薬の館」は、江戸時代の終わりに薬問屋を営んでいた「細川家」の住宅を利用した薬の資料館です。

建物の前には、江戸末期に細川家が発売していたという「天寿丸」の立派な看板たてられています。

薬の館の看板



大広間や蔵のスペースには、薬関係資料、藤沢薬品関連、細川家関連など
各コーナーが判りやすく展示されていて、現在も愛用されている薬のブランド
「浅田飴」「太田胃散」「ノーシン」など興味深いレトロな看板やパッケージなど貴重な資料を閲覧できます。

訪問中には、薬の館のスタッフの方々が、私たちに質問に答えたり、
建物についての詳細を説明したりする時間を割いてくれました。


薬の館

この春の旅行では、『民族植物と食の実験室 | 里山文庫@奈良』だけでなく
森野旧薬園と薬の館を訪ね、薬草の魅力に触れることができました。

野草に関する知識がなくても、森野旧薬園や薬の館を訪れることで、
野草の魅力や効能を学ぶことができます。

また、薬草の香りを嗅いだり、自分で漢方薬を作ったりする体験は、
薬草を身近に感じることができ、とても貴重な経験でした。

この生地をみて、森野旧薬園や薬の館を訪ねたいと思ってくださった人に1点注意していただきたい事があります。
私が訪れた時は、桜井駅から大宇陀までのバスは11時台は1時間1本、1日3本しか運行していないようでした。
向かう前に、交通ルートや時刻表を確認しておくことをおススメします。

■森野旧薬園

■薬の館

また今回は弾丸ツアーでしたので、ゆっくりお昼ご飯を食べる余裕がなかったのですが、森野旧薬園や薬の館のある大宇陀には精進料理を食べられるお寺などもあるようですので、次回は訪れてみたいと思います。

■大願寺

とにもかくにも奈良には興味深い場所が多いですね。
移動時間を考えると、一泊二日では物足りなく感じました。
次回は、もっとゆっくりと野草の観察などしたいものです。

ここまで長々と、書き連ねてしてしまいましたが
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(おそらく、つづく)

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