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そこに、楽しい!はあるか。-仕事との関係-

以前のnoteで、仕事って「何をするか?」と同じくらい「誰とするか?」が大切、という話を書きました。そして、今回は、「どうやるか?」という側面にフォーカスを当てていこうと思います。

●「楽しい」は大事?

「楽しく」働くって、大事だな〜!と実感したご経験はおありでしょうか。
常々、「楽しい!」ってパワフルだな〜!とわたしは感じているのですが、「楽しいが大事」には、何が論拠があるのでしょうか。

ポジティブサイコロジーでも有名なマーティン・ゼリグマンらの「レジリエンス」「well-being」、チクセントミハイらの「フロー」の研究や、テレサ・アマビールらの「創造性・生産性」「インナーワークライフ」の研究に、その手がかりになりそうなことが記されていました。

その中から私なりにエッセンスを抽出して、考察を試みます。

では、まず「楽しさ」の言葉の定義から。

●「楽しい」の定義とは。

大辞林によると・・・

①心が満ち足りて、うきうきするような明るく愉快な気分である。
 「家族そろっての楽しい夕食」「 楽しく遊ぶ」「旅行は楽しい」
②食物などが十分にあって快い。 
「忽に餓の苦び皆止みて楽しき心に成りぬ」
③富んでいる。豊かである。
「堀川相国は美男の楽しき人にて」(主に自分の行動を通して持続的に感じる快さをいう語。その快さが物質的な裏付けを伴った場合③ の意に転ずる) 

②の意味もあるのですね。通常は①の意味で使うことが最も多いと思います。

●インナーワークライフからみた、楽しいとは。

インナーワークライフでは、仕事・タスクなどの「進捗」が最大のポイントだといいます。前向きな認識・達成感・満足感・幸福感(つまり、嬉しい!や楽しい!)は、「進捗」の後に生じるというのです。楽しい!を経験したいならば、「仕事が進捗すること、進捗を支援してもらうこと」が大事だということです。

●well-beingからみた、楽しいとは。

wellbeingでは、人間の「ポジティブな感情」に着目しています。楽しい!も含むポジティブ感情というものは、ネガティブ感情を打ち消し、対処力や回復力を高め、思考・行動の選択肢を広げる効果があり、「人生の幸福度を向上させることのできる感情」として評価しています。楽しい!が人生の幸福度に通じるということですね。


●フロー状態からみた、楽しいとは。

チクセントミハイらは「フロー状態」にあると、仕事・タスクの能率が上がり、「圧倒的なパフォーマンスと楽しい!経験」ができるといいます。そこには以下の9つの要素があると説明しています。

①過程のすべての段階に明確な目標がある
②行動に対する即座のフィードバックがある
③挑戦と能力が釣り合っている
④行為と意識が融合する
⑤気を散らすものが意識から締め出される
⑥失敗の不安がない
⑦自意識が消失する
⑧時間感覚が歪む
⑨活動が自己目的的になる

チクセントミハイの分析から考えると、「自分を知る」ことは「楽しい!」を経験するためには重要なことのようですね。さらに、当たり前ながら、フィードバックや進捗を支援してくれる「チームや他者」の存在も、「楽しい!」に影響しているものと言えます。

「楽しくて、仕事のパフォーマンスが高まって、周囲との関係も充実していて、well-beingだなと思えている状態」って、最高ですよね!

みなさまは、どんなときに、仕事で楽しい!と感じていますか?

楽しい体験をする、楽しさを見出す、楽しいを続ける、そのうちに「楽観性」も育まれると思います。せっかくなら、人生、楽しんだもの勝ち。

今週も、皆さまに笑顔がありますように。

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