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大好きなプロ野球選手にオンライン作成の寄せ書き本をプレゼントした話

2023年11月某日。別に何か直接的なきっかけがあったというわけでもなく、まるで天啓が降りたかの如く唐突に思い浮かんだ。

大好きなプロ野球選手に向けて、ファンのメッセージを集めた寄せ書きを贈ろう!!!」と。

当記事は、実際にプロ野球選手へオンライン寄せ書き本を作るべく色々と動いたらどうなったかについてのご報告、及びオンライン寄せ書き本を作るにあたってのノウハウブログである。

0:なんでオンライン寄せ書き作ろうと思ったの?

0.1:プレゼントを贈る相手のプロ野球選手が退団するかもしれなかった

私が寄せ書き本を贈ろうとした相手は現タンパベイ・レイズ所属で元北海道日本ハムファイターズ所属の上沢直之選手(以下「上沢選手」で表記)である。

2023年11月某日は、上沢選手がポスティング申請をすることになったよ〜というニュースが出てきた頃であり、それは近い時期に海外移籍に向けての交渉が始まることを意味していた。
(野球知らないよ!という読者にこの状況を超簡単に説明すると、上沢選手はもしかしたら別の球団(それも海外)に移籍するかもしれない、という可能性が生まれていました)

「そっか〜、そしたら移籍が叶うかどうかは別として、上沢選手に何らかのプレゼントを贈りたいな」と考え、そして突然「じゃあオンライン寄せ書き作るか!!!」と思い至ったのである。

ちなみに、もし上沢が元いた球団に残留、あるいは国内他球団へ移籍した場合は、このオンライン寄せ書き製作企画は毎年オフシーズン恒例にしようかとも考えていた。

0.2:札幌在住ではない人にも上沢選手へメッセージを贈る機会を提供したかった

さて、寄せ書き本であるが、この企画ではオンライン上でメッセージを集める形式にした。

何故かというと、札幌市外在住者にも上沢選手へメッセージを贈る機会を提供したかったからである。
あと、単純に私自身が普段あまり出歩く方ではないが故、「エスコンフィールドでファンのみんなに声をかけてメッセージを書いてもらう」ということができなかったので、手書きメッセージを集めるという選択肢はもはやなかったのである。

ただ、今思えば、札幌市外在住者がもし本気で上沢選手へメッセージを贈りたければ、個々人で勝手にファンレターを出してもらうとかでも良かったのかな……。

0.3:元々「オンライン形式で作った寄せ書き本」というプレゼントがあるのをしっていた

少しだけ関係ない話にはなるが、私はプロ野球の他には「アイドルマスターシンデレラガールズ(以下「デレマス」と表記)」というコンテンツも好きだ。故に、デレマス関連で繋がった趣味仲間もいる。

そして、デレマスでは「担当声優がキャラクターの体でライブを行う」という実際に行われるイベントがある。この時、ファンは複数人で出資して(たまに一人で全部出費する人もいるけど)好きなキャラクターやその担当声優に対して何かをプレゼントする文化があるのだ。大抵のファンはフラワースタンドを出している。

さて、そのキャラクター及び担当声優へのプレゼントであるが、中には「ネット上(オンライン)でライブの感想メッセージを集めて、それらを収録した寄せ書きボード」をプレゼントしているファンもいた。

そんなプレゼントの存在を知っていたので、「このオンライン寄せ書きとかいうやつ、プロ野球選手へのプレゼント作りにも応用しようかな」などと思ってしまったのである。

ちなみに、キャラクター及び担当声優にフラスタなどプレゼントを贈る企画は趣味仲間が主催していたことはあったが、私はこの手の企画を主催したことはこれまで一切なかった。

1:利用サービスを決めよう

結論から言おう!オンライン寄せ書き作成サービスだが、贈る相手がプロ野球選手(または視力の良さが求められる職業の従事者)なら「ヨセッティ」は絶対に止めておこう!「メモリール」一択!!!

1.1:贈る相手がプロ野球選手なら「ヨセッティ」は絶対にやめよう

「ヨセッティ」。このサービスはオンライン寄せ書き作成企画の主催経験者なら恐らく誰もがその存在を見たことがあるだろう、というくらいよく使われているサービスである。私は後に他のオンライン寄せ書き作成サービスと比較したが、ヨセッティは用意されているデザインが豊富、そしてかなり安価で寄せ書きを作れるのだ。なるほど、オンライン寄せ書き作成企画においてよくヨセッティが選ばれているわけである。

しかし、私はヨセッティを利用しなかった。何故か?

収録するメッセージの文字がめちゃめちゃ小さくなるのである

「ヨセッティ」の公式サイトに入ると、このサービスで作った寄せ書きの画像が出てくる。それを見れば一目瞭然なのだが、マジでメッセージの文字がものすごく小さい。
寄せ書きを渡す相手が「視力の良さが活躍の必須条件ではない職業の従事者」ならヨセッティを利用してもいいのかもしれないが、プロ野球選手へのプレゼント要素としては「マジで有り得ない」と感じたのである。

ただ、用意されているデザインが豊富な上に安価な方ではあるので、「推しにとって見づらそうかどうか」を気にしないのであれば、ヨセッティの利用を強く推奨する。


1.2:オススメは断然「メモリール」

さて、実は元々ヨセッティを利用する気満々だったので、0からオンライン寄せ書き作成サービス探しをするはめになったのである。今だから言うと、もしこの時理想のサービスを見つけられなければ、オンライン寄せ書き製作企画はやらないことにしようかとすら考えていた。

調べに調べた末、ようやく理想のサービスを見つけた。「メモリール」である。


このサービスでは、「1メッセージにつき500文字まで書ける(500文字以上書きたい場合は別メッセージとして続きを書く必要あり)」「画像も掲載できる」「集めた寄せ書きはとして実物化できる」といった特徴がある。そして、何よりヨセッティと比べたらまだ文字が見やすい方でもある。

「もう、これはメモリールを利用するしかないじゃん!!!」
こうして、利用するオンライン寄せ書き作成サービスはメモリールに決定したのである。

ただし、メモリールにも利用するにあたってデメリットはある。中でも最大のデメリットが「メッセージ数、画像数、それら合わせて最低でも20枚は用意できないと製本できない」である。
私は、このデメリットに企画途中まで大いに苦しめられることになるのである。

2:企画のルールを制定しよう

さて、その後は企画参加者からメッセージや画像を募集することになったのだが、これに関するルールを制定した。
もし今後、私と同じくオンライン寄せ書き作成企画を主催するのであれば、プレゼントする相手の都合など色々なことを考慮した上でルールを定めよう。
かなり色々とルールを作ったのだが、その一部を紹介する。

  • DMでメッセージ・画像提出用のページを送るので、企画主催者(私)とはDMを送り合える状態にすること

  • 寄せ書き本が球団事務所に届く頃には上沢選手の移籍が決まっているか否かまでは現時点で不明なので、メッセージは「できる限り、ご本人様が移籍と残留どちらになったとしても読んでいて違和感のない」内容にすること

  • 宣伝ツイートを投稿するので、可能であればツイートを拡散して企画周知に貢献してくれたら嬉しい

3:企画を宣伝しよう

さて、次は企画参加者を集うため、まずは企画を周知させるべく、Twitter(現X)上で動きに動きまくった。
なんたってメッセージと画像が合計20枚以上は集まらないと本にできないからね!!!

3.1:ツイプラで企画要綱を作る

オンライン寄せ書き本製作企画を遂行するにあたって、まずは企画のルールなどをまとめたページが必要だと考え、「ツイプラ」で企画要綱的なものを作った。

実際に作った企画要綱です

このツイプラ、企画へ参加して欲しい方へ「こういう企画やってます!!!」という説明をするためにものすごく利用した。ツイプラは神サービス。

3.2:フォロワーがたくさんいる人に企画周知を手伝ってもらう

とはいえ、この企画を立ち上げた当時の私のTwitterアカウントは、フォロワーが2桁しかいなかった。これではツイプラを掲載した宣伝ツイートの内容を、どれだけTwitter検索で引っかかりまくるよう工夫して書いても宣伝効果はたかが知れる。
そこで私は、最強の切り札を切った。

フォロワーがたくさんいる人に宣伝ツイートを拡散・宣伝してもらうのだ

私は宣伝ツイート投稿直後、11月24日当時Twitter上で最も投稿がよく拡散されていたであろう上沢選手ファン(以下「Fさん」と表記)にこう依頼したのである。

「今こういう企画(オンライン寄せ書き本製作企画)をやっているのですが、どうかご参加いただけませんか!?そして、もしご参加いただけた場合は、本の表紙にFさんが撮影したお写真を使わせていただきたいです!また、可能であれば宣伝ツイートのRTもお願いします!!!」

結論から言うと、このFさんは企画に参加してくれ、写真の表紙使用も許可してくれ、宣伝ツイートもRTしてくれた。今でもこの件についてはFさんにずっと感謝している。

たぶんFさんはこのブログを読んでいないのでここで明かしてしまうが、Fさんに上記のリプライを送った当時、「もしこの企画きっかけでFさんと相互フォローになれたら嬉しすぎるな〜〜〜」などという下心もあった。

Fさんが宣伝ツイートを拡散してくださったことが功を奏し、この後一気にFさんを含めた新規の企画参加者を4~5人ほど獲得した。Fさんパワー超すげえ。

……察しの良い方なら気がついただろう。企画参加者が4~5人だけでは製本ノルマであるメッセージ・画像の合計数20枚には到底届かないのだ

3.3:自分で企画未参加者にひたすら企画へのお誘いリプライを送る

結局、このやり方が一番企画参加者を集められた。

何をやったかというと、

  1. おすすめTLやTwitter検索で企画未参加者の上沢選手ファンやファイターズファンを見つけ次第、アカウントを非公開リスト「あとで声かける」に入れる

  2. 「あとで声かける」リストに入れたアカウントへ「今こういう企画(オンライン寄せ書き本製作企画)やってるんですけど参加しませんか!?」と、リプライを送る

  3. リプライを送った後、アカウントを非公開リスト「もう声かけた」に入れる

もし今後オンライン寄せ書き作成企画の主催を検討している方で同様の方法で企画参加者を集めようとしている方がいれば、忠告しなければいけない点が2点ある。

1つは、文章がほとんど同様のお誘いリプをあまりにも連続して投稿すると、スパム判定されてアカウントロックを喰らう点である。私はこのことを事前に知っていたので、リプの文章を時折微妙に変えた上でリプライの連続送信約6~7投稿まで、数時間おきに行っていたが、それでも1度アカウントロックを喰らってしまった。

もう1つは、この企画参加者の集め方は体力的にも精神的にも非常に消耗するので、やらなくて良さそうであればできる限りやらない方がよい点である。とにかく本当に疲れる。そしてリターン(新規の企画参加者)は、ぶっちゃけかなり少なかった。
先述の「もう声かけた」リストは、最終的には100人近くのアカウントを追加した記憶がある(現在該当リストは削除済)。これだけ多くのアカウントに声を掛けて、最終的には自分を含めて企画参加者は17人であった。

この17人でメッセージを作ったり画像を提供したりして、無事に製本ノルマである「メッセージ・画像の合計数20枚以上」を達成したのだ。

4:製本化して実物を球団事務所へ届けよう

12月17日、メッセージ・画像募集の締切を迎えた、この後いよいよ集めたメッセージ・画像をメモリールに依頼して製本化する。

数日後、本が届いた。

これがもう本当に最高の出来で!!!正に、「もし私がプロ野球選手だったら貰って嬉しい」寄せ書きそのものの完成である。

この寄せ書き本を、自分のファンレター・返信用封筒と同封して、年末頃に球団事務所へ送ったのである。
返信用封筒は、サインが欲しいというよりは寄せ書き本が上沢選手本人の手元に届いたのか確認したくて同封した。しかし、仮に上沢選手ご本人様の手元に寄せ書き本が届いたとしても、自分の去就のことなどで多忙だろうから、返信どころかそもそも寄せ書き本すら読む暇もないだろうなぁ……ということで、実際に返信用封筒が戻ってくることはあまり期待していなかった。

これにて、オンライン寄せ書き本製作企画は完結した。

完結したと思っていた。

5:その後

その日は寄せ書き本製作企画を行っていたことなどほんのり忘れていた頃に来た。

2月13日。

返信用封筒が家に届いたのである

「えっ!?返信、今来るの!?」
かなり動揺しながら封筒を開封し、そして中身を見て悶絶した。

レイズでの背番号入りサイン!なお、2月13日当時はレイズ球団公式サイトにもネットニュースにも新背番号の情報がなかったため、上沢選手からの返信の存在を公表できなかった
上沢選手は2月10日に渡米したので、返信は恐らく本当に渡米直前に書いたと思われる

こんなの感激しますって!!!!!!

個人的には、サイン(しかもレイズ仕様)を貰えたことより、「たくさんのメッセージありがとう!」と一言添えられていたことの方が遥かに嬉しかった。寄せ書き本に目を通したことが分かる一言だった。実際、あの寄せ書き本には本当にたくさんのメッセージを収録したからね。

寄せ書き本製作、頑張ってよかったなぁ……。

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