#選手に届けるファンアート は結局いつ開催しても綺麗に企画を成立させるのは激ムズではないか?という説の提唱

そもそも #選手に届けるファンアート に何があったのか


ここ数日、北海道日本ハムファイターズの一部ファンの間で、 #選手に届けるファンアート という企画が、「手渡しの段階での球団側の対応がなんだかすごく杜撰だったね」と、悪い意味で話題となっている。

企画の詳細及び企画の悪い点についてはこちらのnote記事が詳しいので、是非ご一読頂きたい。


「読みに行くのがめんどくさいよ!」という方のために、超掻い摘んで当該企画の概要と悪い点を表すと、

一部選手のファンアートを球団で募集したよ!応募された作品の中から選手本人が1作品選んだよ!そしてその作品はオークションにも出したよ!そして落札者と作者は試合に招待されて、選手本人からサイン付き作品を渡されるよ!
でも対面当日になってから"ごめん!いま二軍球場の選手と後日先発登板予定の投手はエスコンにいないよ!"ってなっちゃったんだ!


という顛末になったそうな。酷いな。

(※追記 流石に掻い摘みすぎたので少し補足。作品募集の際に「・チーム事情により、当該選手が交流会欠席となる可能性もございます」と明記されていました。しかしそれにしても、当事者の感想を見る限り、欠席選手組の作者・落札者に対する球団からの対応はだいぶ雑だなぁ……と感じはしました)


#選手に届けるファンアート に対する私自身の見解


もちろん、企画を通して選手と交流する機会を得られるのはとても良いことであると私は思う。願わくば、もし当該企画が今回限りで終了となったとしても、その良い点を未来に行われる企画で活かされて欲しいものである。

……その他、当該企画の良いと思った点については先述のnote記事著者と概ね同じ考えなので、割愛とする。

それ以外の点についての見解だが、結論から言うと

この企画、いつ開催しても綺麗に企画を成立させるのは激ムズなのでは?

である。

実を言うと、企画の杜撰さが露呈されたのを最初に知った頃(9月18日)は上記とは少し違った見解であった。と言っても、ファンアートの応募もしていなければ落札もしていない、この企画における完全なる外野な立場であったが故にとても軽いテンションな見解ではあるが。
「球団側の対応、雑だなぁ!この企画、対面はオフシーズンにやれば良かったのに」
外野の立場ながら、当事者の感想を見かけてこんなことを思っていたものだ。

しかし、この考えが揺るがされ、上記の見解に変わるきっかけの出来事が起こった。起こってしまった。

9月19日。谷内亮太選手の現役引退が正式に決定した。

これは当該企画にとっても相当ショッキングで大変な出来事であったことは想像に難くない。何故かって?ファンアートの題材として指定された選手の中に谷内選手がいたからだ
どんな選手でも"プロ野球選手、それも今の球団と同じ所属の選手として来年を迎えられる"とは限らない。それは私も十分に分かっているつもりではあった。贔屓球団だけでも、糸井トレードとか巨人移籍RTAとかノンテンダーとか色々あったしね。しかし、まさかファンアートの題材に選ばれた選手の中に今季限りで引退する選手がいるとは……。

これまで「この企画、対面はオフシーズンにやればいいじゃん!」と思っていたが、谷内選手現役引退の報により、「オフシーズンでの対面は尚更難しいのでは……」という考えに変わった。オフシーズンに入ったら、谷内選手はファイターズ所属の現役選手ではなくなってるのは確定しているし、もしかしたらファイターズとも一切関係の無いただの一般人になっているかもしれないのだ。
余談だが、個人的には、谷内選手が当時一軍不在により直接対面が叶わずとも、本人がまだファイターズの現役選手でいるうちに杜撰ながらも企画を成立することができた点については不本意ながらもまだ良かったのかな、と感じている。


じゃあ結局、 #選手に届けるファンアート っていつ開催したら企画として綺麗に成立できるんだろう?頑張って考えてみた


結論から言うと、今回と同じやり方を踏襲するならいつ開催しても企画として綺麗に成立できません
特に「一軍にいない選手&後日先発登板予定の選手が交流当日エスコンにいない問題」は、今回のやり方だといつ開催しても解決できないので、もし解決したいならば「エスコンに来れない選手に関しては、対面での交流でなく、ビデオ通話などオンラインでの交流も取り入れること」が必須であろう。

とにかくどう妄想しても当該企画が綺麗に成立できるビジョンが全く見えないのである。しかし、完璧に綺麗ではないものの一番マシな形で企画を成立させられる開催時期はどうにか思いついた(※なお、選手・企画担当・作品応募者・落札者の負担は一切考えないものとする)。

─────8月〜9月中旬に企画概要発表から選手との直接対面(あるいはオンライン交流)を全て終わらせるスケジュールなら、形としては一番マシに企画成立をさせられるのではないか?

読者から「8月〜9月中旬は流石にタイトスケジュールすぎるだろ!」と怒られそうだし、自分でもスケジュールがキツキツすぎると思った。なので先程「選手・企画担当・作品応募者・落札者の負担は一切考えない」と前置きした。それでも、当該企画をまた開催するならばこの時期が最も理想的だろう、という結論に至った。

他の時期だと何故ダメなのかについて、以下解説を行う。

  1. 9月下旬まで長引くとダメな理由
    ファンアートの題材に選ばれた選手が交流日の時点で既に現役引退をしている可能性があるため。引退して間もない選手を当該企画のためにエスコンへ呼べる(orオンライン交流の承諾を得られる)のであれば9月下旬まで企画を遂行しても良いのかもしれないが……。

  2. オフシーズン(10月1日)〜7月31日がダメな理由
    ファンアートの題材に選ばれた選手が交流日の時点で既に自由契約・トレード・FA権行使による移籍など何らかの形で退団をしている可能性があるため。実はこっちの方が「引退した選手を企画のために呼べるか問題」よりもかなり深刻で厄介である。引退した選手なら「最終所属球団がファイターズだから」という理由でオファーはできるかもしれないが、既に他球団へ移籍した選手だと「流石に名実共に他球団の選手となった人は呼べないだろう」という話になってしまう。

ということで、当該企画を一番マシな形で成立させるならば8月〜9月中旬までに全てを終わらせるスケジュールで進めるのが理想であろう、という結論に至った。


結局、 #選手に届けるファンアート って実はめっちゃ難しい企画だったよね、という話


ただし、これが私の思い付く限り最も「綺麗」に近い企画成立を叶えられるスケジュールだが、やはりどうしても「綺麗に企画を成立」できない。

確かに8月〜9月中旬は、選手の"来年"について最も考慮しなくても良い時期である。
しかし、ファンアートの題材に選ばれた選手の中で、もしも、その時期の間に現役引退、あるいは自由契約となった選手がいたら?もしも、今季の某ライオン球団の某どすこい選手みたいに、その時期に選手としての活動を謹慎された選手がいたら?

……来年どころか実は今年ですらどうなるか分からないのがプロ野球選手である。やはり #選手に届けるファンアート は遂行がとてつもなく難しい企画なのかもしれない。
そして、ここまで記事を書く間、ふと「ファンクラブ会員限定の当日になるまでどの選手が来るか分からない不定期サイン会って、実はよくできた企画なんだなぁ」と痛感するに至ったのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?