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Sweets Stories055 Pancake with best cream


センチメンタリコ。
ニコに会いたい。バデリンコに会いたい。
とか言いつつ、もうきっと、恥ずかしくて会えない。
あの時でギリだ。そして、私の誕生日と重なる16年後の「偉大なシヴァの夜」にヒマーチャル、ウッタラーカンド経由でカイラスに行くと決めた。現世でね。だから、それまで生きるって決めた。かっこいい婆さんになっているだろう。ニコとの統合は、来世に繰り越そうとも思ったが、私は解脱するからさ。

1日のマハーシヴァラトリで、無知と暗黒を克服し、3日の節分を機に、魔や邪に、豆を思いっくそ、力の限りぶっつけて追い払って、ボクちゃんにお裾分けして、福を家に呼びこんでみた。いい感じ。人や運のせいにするのをやめて、執着や未練に気づいたら、心機一転といった感じで、どういう感じで生きてる自分が好きかと心に訊ねたら、ヒマラヤでの生活が恋しくなり、場所は違くても、自分の在り方みたいなものは、今ここでも実行できると悟った。世界の中心は自分だから。

日記を読み直した。

ニコとバデルに会いたくて6000キロも移動して来たってのに、
意を決して挨拶するまでに一週間かかったヘタレちゃん。

会わないほうがいいかも。とか、会えなくても全然平気だし。とか、バデルが会いに来てくれたから満足。とか、過去の言動や行動が恥ずかしくなって隠れたかったりしていた。

私の日記を勝手に読んだデヴは、心配そうに
再会の瞬間を見ていた。ニコが若く美しい彼女を連れて来ていたから。
ニコが口癖の様に言っていた"One Time"が身に染みた。
前とは、当たり前に変わっていて、全てが一回だけだった。

ヤキモチとかじゃなく、ベタに「欧米かっ!」とツッコみたくなるほど、ベタベタ、イチャイチャ、チュッチュチュッチュが、すげぇのもあって、あまりチャンネルを合わせないようにしていた。私は、そういうの無理だわぁ。って、負け惜しみじゃなくて思った。

「おやすみクル!」と言ってくれて嬉しかったが、「Come Kullu!」「See Kullu!」を聞くことはできなかった。

何かに没頭していたくて、みんなのためにパンケーキを焼きまくった。クシャルの手伝いの申し出も断って、一人で焼いて焼いて焼きまくった。脳内でデニスの「イナフ。。。」が聞こえたが無視して焼いていた。

フレッシュクリームとザクロとマンゴーとバナナを添えて。なかなか好評で、お代りをお願いする人までいて、ニコの彼女は「ベストクリームだね!」と褒めてくれた。

ニコと彼女を見送った時、
最後の挨拶で「また会えて良かったよ。」とニコは言った。

数年前、もうニコに夢中すぎて、思い出マニアになってしまい、吹っ切るためにずっと心の支えになってたメッセージをスレッドごと削除した。

「本当に削除しますか?」とコンピューターに念を押され躊躇したが、やったった。俺、やったった。

だけども、余計なところで記憶力の良さを発揮して、全部覚えてらあ。

あの日、ニコが私を見つけて、チャットが始まった。
「ナマステ!Kullu~!!! How are you?」                                      Namaste~Niko !!! So So. だけど、ニコに会いたい。
「What happened? 」
 ( きたー!大好物のニコのWhat happened?)

何も起きてないけど、ニコに会いたいんだ。
 "Where are you?"    日本にいる。ニコは?
 「ドイツにいる。」 そっかあ、イイね。
"Come Europe! Kullu!"
"Everytime you said "Come, Kullu!" , I always went to you soon like a dog."
"Noooooo."
"Anyway, If I will go to Europe, I can see you !!!"
"Sure! If you come sure!!! Keep smiling, Kullu! Many Kisses, Baby!"
"Wow wow wow! Many Kisses from you to me!!!???
and I got your BABY finally. I can live more 3days!!!"

先日、SNSでニコが、あの頃の写真をアップしたと上司が教えてくれた。上司に頼み込んで見せてもらったら、私が撮影したニコと彼女の写真だった。心が温かくなった。

まったくもって、現実って映画みたい。
 

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