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輝く?「2023年僕のレコード大賞」(中編)

 2023年の「僕のレコード大賞」選考します。
僕の偏った嗜好のなかで、僕だけに分かる盛り上がりで、新譜、旧譜は関係なく、僕が今年聴いてどう思ったかが選考基準の、世の中の皆さんには本当にどうでもいい賞です。でも、僕には大切な事なので、一生懸命やります(笑)。

では、今年の選考に入ります。候補に選ばれたのは、この作品達です。

どれもみんな僕を楽しませてくれて、感謝でいっぱいです。それに順位をつけるなんておこがましいんですが、個人的な楽しみなので勘弁していただいて。

まずはこれ

ザ・ローリングストーンズ/アングリー EP
ハックニー・ダイヤモンズ LP

ローリングストーンズの18年ぶりの新譜です。僕はほんとうに馬鹿な男で、ローリングストーンズを好きになったのはつい最近なんです。そして、このタイミングで新譜販売なんて、シビレました。
 そして聴いて、またシビレました。とにかく発売から1ヶ月の間は聴きまくっていたと思います。当然のエントリーです。

次はこれです。

ザ・クラッシュ/ロンドン・コーリング

とにかくジャケットが格好良くて、ずっと欲しかったレコードです。けど、聴いたコトはなくて、とりあえず友人にCDを貸してもらって。で、聴いたんですけど、正直最初は全くピンとこなくて。えー?パンクじゃないなあと。
でも、良さがわからないのは悔しいので、ライブに行く時の車内では絶対コレを聴くというミッションを自分に課しました。
何回聴いたかなあ、そのうち、あ、なんかいいなあと思うようになって、パンクという枠を取っ払って聴けるようになると、いいアルバムだなあと思えるようになりました。それからレコードも手に入れる事ができて、大満足。まだまだ聴き込みは足りませんが、これからも長く聴ききたいという思いでエントリーです。

RCサクセション/ベイビーアゴーゴー

これはですね、RCのラストアルバムが初アナログ化したんです。CDと写真集もついた豪華版。
でもですね、僕はCDはオンタイムで買って持ってたし、お値段も豪華版だったので迷ったんです。何時しか、寝る前に購入サイトを眺めるのが日課になってました。
こうなると、もう買いますよね(笑)
そして届いて、レコードで「あふれる熱い涙」を聴いて、目を瞑りました。
買ってよかったの想いでエントリーです。

ザ・クロマニヨンズ/ツアーマウンテンバナナ2023

あの、これのジャケット素晴らしいんです。デザインはもちろんですけど、持った時の感触がすごくいいのです。そして、開いて、うわっ!ってくる感じ。ハイセンスで高品質で、なによりファン想い。
ああ、やっぱり日本はモノづくりの国なんだ、よかったなあと思える瞬間でした。
あ、音源はステレオですけどね。
ジャケットを手にする度に幸せになれるのでエントリーです。

ザ・ストロークス/イズ・ディス・イット

今年フジロックに来てくれたんですよね。それで話題になってて、ちょうどその時に日本盤LPの販売があって、買いました。これも聴いたコトなかったんですけど、今まで僕が知らないようなカッコよさで。夏はずっとコレを聴いていたような気がします。
ジャケットも好きなんです。ちょっとアレですけど、美しいと思いました。アメリカではこの絵柄では発売できなくてジャケが違うみたいです。でも僕はこれがいいなと思ってたら、バンドメンバーも「気に入ってない」みたいな記事を見つけて、アララ(T_T)となりましたが(笑)。今年の夏代表でエントリー。

ガンズアンドローゼズ/ザ・スパゲティインシデント

1993年に発売されたガンズのパンクカバー集です。僕にパンクを教えてくれたのはこのアルバムかもしれません。僕の車のUSBに洋楽のオールタイムベストを作っているのですが、このアルバムの4曲目「ヒューマン・ビーイング」は二十数年前から現在までずっと居続けています。
今年レコードで手にする事ができました。嬉しいのでエントリー。

ザ50回転ズ/ギャー!!

お家時間中の配信ライブで出会ったバンド。悪条件に負けないサービス精神満点の楽しいライブに感動し、是非いつか体感したいと思ってたんです。
そして今年、ライブに行くことができました。そこで買ったドイツ盤です。ドイツで3rdまでアナログで出てるんですよ。ドイツで大人気なのかな?
ライブに行くって、お互いの人生の時間と距離をくっつけないとできないことで、どうしてもコントロールできない部分がありますよね。それが「縁」かなあと思ってて。
ライブに行けたことで、僕と50回転ズは「縁」があるんだ!と確認できました。それが嬉しくてエントリー。

エレファントカシマシ/
yes. I. do  
No more cry

さあ、エレファントカシマシです。
yes.I.do 今年の春、これを聴きに行きましたよ、横浜アリーナへ。
生まれも育ちも行動範囲も山口県、頑張っても広島、福岡までしか移動しないこの男を横浜まで行かせちゃうのは、やっぱこのバンドの力ですかね。しかも、僕の奥様も一緒に行きましたからね、すごいもんです。
気になる歌詞があって
「許せかつての俺よ おお 俺は今を生きてゆくぜ」
なんて正直な歌詞でしょう。こんな事わざわざ言う必要ないんですよ。みんな長く生きていれば色んな事があって、仕方ないって自分を正当化して生きてるんです。
でもそこを誤魔化さないのがエレファントカシマシであり、宮本浩次なんでしょうね。なんつっても対話する相手は「かつての俺」ですからね、昔の自分に正面から対峙して。
35周年でも、お祝いだー!なんてテンションではなく、真剣に勝負する。やっぱりエレファントカシマシはこうなんだと改めて思い知されるようなシングルでした。

そして、今年の秋にもう一枚のシングルが出ます。
No more cry 
初めて聴いたのは野音の配信だったと思います。「歌詞が好きで」と宮本が言っていたのが印象的でした。
正直さっぱりピンときませんでしたが、CDが届いて何回も聴いてると、実にいいんですね、これが。
そしてこの歌詞
「かっこつけてた昨日の俺 タフに自由に飛べよって 俺に呼びかけている」
やりましたね、過去の自分との対話、いい方向に向かったんですね。そうですよ、人生の時間は有限です。エレファントカシマシも宮本浩次も自由にやって欲しいと思います。そして、自分もそうありたいです。
そんな事で、この2枚のシングルは対になってるように感じてますので、まとめてエントリー。

ジョン・レノン/レノン・レジェンド

ジョン・レノンのベスト盤です。前にレコ屋さんで出会って連れて帰って、それで満足してあんまり聴いてなかったのですが。
この前テレビでジョン・レノンの事をやってて、それで久しぶりに聴いてみたら、もう号泣しちゃって。僕、あんまりビートルズの事もジョン・レノンの事も知らない男なんですけどね。
ハッとしたのは、パワートゥーザピーポーで、みんなをガーっと激励した後で、家での奥さんに対する接し方にも触れるところ。社会の悪いところは変えていこう、でも、まず自分の家庭内で自由と平和ができているかい?って、この視点、この人すごいよ。
もっとジョン・レノンの事を知りたくなったのでエントリー。

ザ・ビートルズ/ナウ・アンド・ゼン

ビートルズの新譜です。これ、ジャケットがこのままなのかとか話題になってて、よし、それじゃあ自分の目で見てみようと、ちょっと悪ノリな感じで買ったのです。
 曲調も暗めで、ビートルズの事をあんま知らない僕にとっては、最初あんまり響きませんでした。
 でも、さっきのジョン・レノンのベスト盤を聴いた後に聴いてみると・・・
 これが素晴らしかったんです。
僕の心が汚れていたんですね。ほんと、ダメな男です。ビートルズファンの皆さん、本当にすみませんでした。
レコードに同封されていたジョージ・ハリスンの奥さんのお話をGoogle翻訳で読みました。ほんと、不思議な事ってあるんですね。
今ではお気に入りの7インチ盤です。エントリーさせてください。

ザ・クロマニヨンズ/あいのロックンロール

最後はクロマニヨンズの最新シングルです。
新しくて、相変わらずで、聴いた人はわかるよね(笑)、この前届いたばっかりなので、思わずエントリー。

さあ、この中から2023年の大賞を決定します。

大賞は・・・



 (後編)へ続きます m(_ _)m




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