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お金がいらない惑星

宇宙の中で
地球はとても
遅れてるらしい

もっと進化した
惑星ほしに棲むと
お金が必要ない

それなのに
豊かな暮らしも
できるらしい

☆☆☆

こんにちは!
フジミドリです♡

この【詩絵しえ物語】は日曜日の午前10時に更新しております。3月24日スタートのシーズン1が6月9日完結予定です。

今回はSF的ファンタジックな詩と物語を思いつきまして、朔川揺さくかわようさんの柴絵イラストに添えてみました。

創作の背景など、別サイトへ揺さんとお喋りしつつ、木曜の朝9時に公開です。

では早速──

☆☆☆

西暦2020年代の太陽系第三惑星は、まだ経済体制が成熟していなかった。

そのため宇宙の常識は通用しない。

全人類が、やりたいことをやりたい時にやりたいだけ取り組めるという、他の惑星ならば当たり前の豊かさに欠けているのだった。

僅かな特権階級だけが、そのような自由社会の恩恵を享受する。富める者と貧しい者に分かれてしまういびつで幼稚な段階だ。

年金制度など社会保障の充実している国もあるけれど、若い世代の負担が大き過ぎた。

だから、必然的に限られた資産とエネルギーを奪い合う経済活動しかできないのだ。

ではなぜ、地球人類はこうした未熟な段階に留まっていたのだろう。

基本所得制度ベイシックインカムを運用するならば、自由社会へ向かう第一歩がすぐにでも可能だった。

当時のAIとロボット技術は、人類が働かず必要な物資を得られる水準に達している。

また、フリーエネルギーも秘かに開発されていたが、公表は控えられていた。

つまり──

技術面に問題はなかった。

では、強固な統率力リーダーシップを持つ為政者の不在か。あるいは特権階級の陰謀だろうか。

否。地球人類の意識が、総和としてまだその段階に到達していなかったのである。

☆☆☆

『そっかぁ。意識が先で現象は後だもんな。こんな世の中、オレらの意識がそのレベルってことか。やれやれ。バレテーラだよ』

『うーん。そうか。情けない政治屋どもは、鏡に映ったオレら国民の意識だね。こりゃあ批判してる場合じゃないぜ』

『あれってオレの姿か。驚いたな。トホホ。でもまぁ、気づけばいいのさ。本来のあり方にな。霊魂たましいは自由自在なんだよ』

『成功者なんて自分だけで得するやつだぜ。もし全人類が得するんだったら、それはもう成功なんて言わないもんな』

☆☆☆

誰かが何かを
欲しがっている

すると
その何かを
提供できる誰かと
出逢うのだ

とても自然に
とても穏やかに

誰かが何かを
知りたいと願う

すると
その何かを知る人は
完璧な時機タイミングを得て
引き寄せられてくる

とても自然に
とても和やかに

誰も不思議に感じない

なぜなら
それが
宇宙ゆたかさ法則しくみだから

誰も疑問をもたない

なぜなら
それが
自由で心地よいから

とてもとても
心地よい

そんな暮らしが
本当の調和ゆたかさだから



イラストは朔川揺さん💖
柴はいつも豊かや

☆☆☆

お読み頂きありがとうございます!

次回は5月12日です。

ではまた💚



ありがとうございます🎊