見出し画像

WISEを使った送金でFET取得。未竣工(ソフトオープン)のコンドミニアムNiche MONO Ramkhamhaengに入居する。

タイではまだ完成していないのにオープンする百貨店、スーパー、ホテルは珍しくない日常的な光景。
コンドミニアムでそれがあってもなんの不思議はない。

2022年の暮れ、デベロッパーのSENAから突然連絡が来た。
年内に登記手続きを終える事が出来たならば、1年間のコモンフィー(管理費)の支払いを免除する、というもの。
来年の春くらいだろうと構えていたので、突然の報せは意外ではあったが、1月末に現在の賃貸契約が終了するので、渡りに船とばかりに準備を急いだ。

まずWISEのアプリを使って過去数年にわたり日本から送金した記録書類を印刷、これをカシコン銀行に持参して外貨送金証明書(FET)の発行を依頼する。
日本からデベロッパーに直接送金する場合はFETは必要ないが、一旦タイの銀行の自分の口座に日本から入金後、デベロッパーに送金した場合は登記の際に必ずFETが必要となる。

デベロッパーに直接送金した方が手間はないが、そうすると将来買い替えをしたいと思った時に問題が発生する。
所有しているコンドミニアムを売却、その売却代金を使って新たにコンドミニアムを購入する場合、FETが必要になる。
FETがないならば、もう一度購入金額を日本から送金しなければならない。
しかし前回の購入の際、自分の口座に日本から入金している場合、FETを再発行する事が可能なのだ。再発行する際、コンドミニアムの名称や部屋番号が送金時に登録していたものと違っていても問題はない。新たに購入するコンドミニアムの名前でFETを再発行してもらえる。

WISEを使って日本から送金する際、肝要なことはカシコン銀行かバンコク銀行の自分の口座に送金すること。
他行でもFET発行の可能かもしれないが、この2行が一番簡便だと思う。

FET提出、残金の入金を済ませた1週間後の12月23日、無事に登記が終了したとの連絡があり、26日にチャノート(権利証)、タビアンバーン(戸籍簿)、鍵等を受け取った。
内見は23日に5回目を終えて、終了確認のサインをし終えている。

引越しは年が明けての1月14日。
その前の11日には購入したほぼ全ての電化製品、家具、カーテンの搬入を済ませている。
14日当日は日系引越し業者のクラウドムービングを依頼、我々は指示を出すだけで5人のスタッフが全て迅速に動いてくれたので、わずか2時間半ほどで終了。クラウドムービングは前回の引っ越しの時にも利用したのだが、その時よりもスタッフの数が増えて、手際も洗練されていたように思えた。

いよいよNiche MONO Ramkhamhaengでの新しい生活が始まる。
私にとってバンコク都での初めての暮らしとなる。

敷地内ではまだ至る所に職人の群れをなしており、場所によってはかなり雑然としている。これは入居前から分かってはいたが、想像以上に酷かったのは自分たちが暮らすフロアの状況だった。
職人の出す騒音は我慢できる。しかし、我慢できないのはゴミが散乱した廊下と各フアにある居住者用のゴミ捨て場と業務エレベーター前にうず高く積まれた職人が捨てたゴミだ。

大方は作業に伴う廃棄物だがカップ麺の容器も捨てられており、ゴキブリの発生が懸念される。

入居して数週間は一時的なものとみなして何も言わずに放っていたが、黙っているとゴミの山は際限なく増えていき、その山をエレベーターを利用するたびに見なければならない。
何度かジュリスティック事務所に片付けをお願いし、廊下やエレベーター前の踊り場は毎日の作業後にゴミを始末するように依頼したが無駄だった。
ゴミの山が一時的になくなっても、またも日々少しづつ同じようにゴミが堆積していく。それはミャンマー人の職人たちにとっては何の不思議もなく、自然なことだったのだろう。私は諦めの境地に達しつつあった。
ゴミの山と散乱した廊下を苦々しく見る日々の生活がそれからも続き、やっと私の住むフロアの作業が終わり、廊下が綺麗になりゴミの山も再現されなくなったのは、苦情を言うのにも疲れ果てた2ヶ月後だった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?