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タイでタビアンバーン(戸籍謄本?住民票?)を取得した

先日、タビアンバーンとタイ政府発行のIDカード(写真入り身分証明書)を取得してきた。
タビアンバーンとは直訳すれば家屋登録証のこと。全てのタイ人はこの家屋登録証に登録されており、自分で新たに家を購入するまでは親の家のタビアンバーンから離れられないようだ。
外国人がこれを取得して何に使うのか、といった事はタイに長く住んでいる日本人でも知らない人が多いようだ。かく言う私自身、タビアンバーンの手帳を取得したのは在タイ生活10年目にして初めての事で、「コンドミニアムを買ったら権利証と一緒に付いてくる手帳」くらいの認識しかなく、ずっと手帳の中は白紙のままで役所で登録することは考えもしなかった。ビザさえあればタビアンバーンがあろうがなかろうが、日々の生活には別段支障は無いからだ。

まずバンカピ区役所に赴き、日本人である私がタビアンバーンを作りたい旨を告げると必要書類を明示してくれた。

必要書類: 
1. バンコクの日本大使館で取得したパスポートの英訳。これを更にタイ語に翻訳した上、外務省で承認印を取得する。
2. 日本から郵送で取り寄せた戸籍謄本。これを日本大使館に持参して英文証明書を取得。これもタイ語に翻訳。区役所で渡された必要書類のメモには外務省の承認印は必要ないと注記されているが、手間は同じなので一緒に申請して承認印を取得。
3. 写真7枚
4. タビアンバーン原本。コンドミニアムのチャノート(権利証)と一緒に付いてくる紺色の手帳。
5. パスポート
6. タイ人の証人2人。

必要書類は区、県により違うのはタイではお馴染みのルール。面倒だが事前に問い合わせた方が良いだろう。

外務省が入る総合庁舎はイミグレーションの直ぐ近くにある。
今回、イミグレでビザの更新に訪れた際に外務省に立ち寄り、外務省の窓口に常駐している翻訳業者に声をかけて名刺を受け取り、後日、この業者を利用して翻訳を依頼した。この業者は翻訳だけではなく代書屋も兼ねており、申込書の記入、窓口の提出まで面倒を見てくれたお陰で大きな障害もなく事が進んだ。

外務省3階にある申請窓口

申請当日、9時半に外務省で業者と待ち合わせ。書類記入、必要なコピーを済ませて順番待ちの半券を受け取って待つ事1時間。呼び出されて窓口に向かい何事も無く書類が受理された。
書類が発行されるのは2営業日後。直接受け取りに来ても良いが、業者がEMSで送ってくれると言うのでお任せした。ここで初めて今回の依頼費用を支払う。全て込みで700Bほど。

書類は3営業日で自宅に届き、これで区役所に向かう準備が整った。
事前に電話で訪問時間を予約した上で、朝9時、揃えた書類を携えて区役所へ。
ネットの情報では、タイ語でのインタビューがあるとの事で少し緊張して臨んだが
、尋ねられたのは名前と年齢、電話番号、兄弟の有無、、、たったこれだけ。
更に、兄弟の有無を尋ねられた時には聞き取れなかった為、連合いに尋ねたが全く問題なかった。最低限のタイ語能力があれば問題なさそうだ。

窓口で私と連れ合い、それに保証人として来てくれた義父の3人が詰めてあれこれと書類のやり取りをする事1時間半、やっと手続きが全て終了、無事に黄色い表紙のタビアンバーンを入手することが出来た。
そのまま窓口を移動してIDカードも入手。書類をサラサラと書いてサイン、写真撮影も含めて15分ほどでIDが発行された。

外国人のタビアンバーン。タイ人は紺色。

さてこうして入手したタビアンバーンが一体何の役に立つのか?
ネットにも情報がなく、これから色々と試行錯誤を重ねたいが、考えられることは、、、
1 イミグレーションでのビザ手続きで理不尽な扱いが少なくなる。
2 銀行で口座が作りやすくなる。
3 公共保険に加入できるかも。出来るという情報と出来ないという情報が錯綜しているので、これも場所とタイミング次第かも。
位しか今の所思いつかない。色々と使ってみてその効力を確認していきたい。

しかし、自分の名前がバンコクのこの地に刻まれ、連れ合いと同じ住所に登録された事は感慨深い。
また一歩、タイの大地に近づけたような気にはさせられる。




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