マガジンのカバー画像

RINNE PROJECT

17
RINNE「モッタイナイという言葉を持つ日本が捨てられるものに価値を見出し持続可能な未来を創っていく活動」に関連する素敵な記事をまとめています。
運営しているクリエイター

記事一覧

②米国ポートランドとここ東京の下町と比べて「地域コミュニティとは何か?」考えてみる

②米国ポートランドとここ東京の下町と比べて「地域コミュニティとは何か?」考えてみる

前回からの続き、米国オレゴン州ポートランド(2023年5月)で多くのインプットを得て帰国後、ほっと一息つく間も無く東京は下町のお祭りに突入しました。大きくは2つのイベント「モノマチ」「鳥越祭」がとても印象的でした。そして気づいたことをまとめてみます。

モノマチ2023
私たちのお店 Rinne.barがある街は古くから製造/卸の集積地としての歴史をもつ東京都台東区南部エリア(御徒町~蔵前~浅草橋

もっとみる
①米国ポートランドとここ東京の下町と比べて「地域コミュニティとは何か?」考えてみる

①米国ポートランドとここ東京の下町と比べて「地域コミュニティとは何か?」考えてみる

2018年から、たびたび訪れていた米国オレゴン州ポートランド。
ポートランドでの事業展開はコロナ景気で低迷中と聞き、状況を知るために新しいメンバーを連れて、1週間行ってきました(2023年5月)。
そして、多くのインプットを得て帰国後、ほっと一息つく間も無く東京は下町のお祭りに突入しました。

思いがけず、全米で住みたい街として注目されてきたポートランドと、ここ江戸文化発祥の下町を短期間に比較して

もっとみる
Walk On The Wild Side🚶

Walk On The Wild Side🚶

「ワイルドサイドを歩け!だね」

この4月、新卒を2人採用するんだ。なかなかキツいけどおもしろい方を選んだよ。 と友だちに話した時にこんなコメントをもらいました。

思い起こせば(ココにも書きました)2年前。お客さんとして入ってきた女子大生ふたりをインターンとして入ってもらうことも、まして正社員として採用するなんて思ってもみませんでした。

一緒に過ごしてきたこれまでを彼女たちは一冊の本(自費出版

もっとみる
小さな一歩、ドキドキな裏側

小さな一歩、ドキドキな裏側

先日の土曜日、パークスパークマーケットという東京 隅田公園での野外イベントに、応援している学生チームがデビューしました。

このチームは、3ヶ月前に配財プロジェクトの皆さんとの企画会議から生まれました。サトウ化成さんのウレタン廃材を使って、スミファでワークショップを実施するプロジェクトチームです。

チームビルディング

配財プロジェクトの推薦は芸大の彫刻学科のセキノくん、武蔵美のクリエイティブイ

もっとみる
インターンに泣かされてしまった話

インターンに泣かされてしまった話

いま、わたしをよく知る知人、友人たちは
今までクリエイターに特化した人事や組織コンサルとして順調そうにやってたのに急展開だな!大丈夫?って言います。

お金のことばかりを考えたらそのままの方がずいぶん良かったけれど
確かに、見た目には違う車線に入った事業推進です。

最初は単純な動機で、クリエイティブな界隈で仕事をしてきて
デザインシンキングもアートシンキングもとてもいいけれど理屈じゃなくて手で作

もっとみる
イタリアの小都市「レッジョ・エミリア」の幼児教育の成り立ちがおもしろくなって調べたお話

イタリアの小都市「レッジョ・エミリア」の幼児教育の成り立ちがおもしろくなって調べたお話

コロナの緊急事態宣言が発令された4月、そしてステイホーム。
お店オープン直後に来店いただいたお客様から「家の片付けをしていたら出てきたレッジョ・エミリアの本、ご興味あれば差し上げます」と連絡いただいた。

レッジョ・エミリアとはイタリアのほぼ中央部に存在する小都市の名前。その都市が先進的な幼児教育を行なっていて世界的に注目されている。
そのレッジョ・エミリアが持っている「REMIDA(クリエイティ

もっとみる
発見して土台をつくる

発見して土台をつくる

インターンのあかりさん、ちひろさんが入ってから2ヶ月ほど経ち、「なぜやっているのか」「来た人はどんな体験を喜んでいるのか」というRINNE プロジェクトのあり方、サービスをひととおり吸収してくれました。

次はアウトプット。自身のアイデアを出して、カタチにしてもらう実践を前に武蔵野美術大学のクリエイティブイノベーション学科1期生、あやのさんに経験のシェアをお願いしました。

あやのさんとの出会い彼

もっとみる
ソーシャルプラクティスとインターン

ソーシャルプラクティスとインターン

最近、大学生ふたりをインターンとして受け入れました。
続くコロナ禍。日々、余裕がないので仲間からは心配されたけれど「この子たちはスゴイかもしれない✨」とピンときてしまったので、ジャンプ台になるべく、メンターをすることにしました。

出会い6月のある日曜日、「ここだ!」という声がして、かわいい女子大生3人がニコニコしてお店に入ってきました。
アップサイクル を調べるうちにソトコトのリンネバーの記事を

もっとみる
蝉 semi 石川大輔

蝉 semi 石川大輔

蝉 semi は、“デザインの寿命を長くする” を哲学として掲げるブランド。
屋外広告で使われたフラッグや懸垂幕などの生地をアップサイクルしたバッグを中心に、活動を展開している。

東京都大田区、のどかな住宅街。
蝉 semiの石川さんの自宅兼アトリエへ向かう道中、メッセージが届く。

「飲み物を買いに少しだけ家を空けるので、もし着いていたら先に上がっていてください。」

約束の時間にアトリエに着

もっとみる
つながりから、まなぶ

つながりから、まなぶ

今年(2020年)、2月にスタートしたアップサイクル のモノづくりBAR「Rinne.bar/リンネバー」。コロナの影響で集客を大きくできていないけれどおかげさまで、この試みや取扱商品の問い合わせは徐々に増え、そのモノづくりの経緯などをご説明することも増えてきました。

わたし自身、これまでお取引先と詳しいお話を伺う時間を持てずにいましたが、これを機に共通する想いを持った工房、作業所やクリエイター

もっとみる
【読書ノート】小さな経済圏を考えるために読んだ本

【読書ノート】小さな経済圏を考えるために読んだ本



競い合わない生活や人間関係を問い直す1年前に、新事業/RINNEのありかたを考えるために読んだ4冊。
別の所にまとめていたけれど、最近、東京にこだわらず地方都市での暮らしのあり方や、小さなコミュニティでの循環型社会を考えるときに話題にすることが増えたのでこちらにも書いておきます。

- ゆっくり、いそげ~カフェからはじめる人を手段化しない経済
- 人が集まるつなぎ場の作り方-都市型茶室「6次元

もっとみる
わからないことだらけだけど、すすんでく

わからないことだらけだけど、すすんでく

新しい試みでオープンしたお店、おかげさまで2月より順調に滑り出しました。それは「人にも地球にも優しい、小さなモノづくりBARオープンしました。」に書いたとおり。

3月の初旬は、地元のまちおこしでご活躍する方々の来店、ソーシャル&エコのリーディングマガジン「ソトコト」さんやBSのテレビ番組のみなさんがロケハンに来ていただくなど。新しい出会いとワクワクが続く月になるかと思っていましたが…

新型コロ

もっとみる
蔵前のまちのこと#2

蔵前のまちのこと#2

常田泰由さん 蔵前には、その界隈でも一際異彩を放つ古いビルがある。築80年を超える国の有形登録文化財、タイガービルだ。昭和レトロな雰囲気を残すこのビルが、いま、アーティストやクリエイターの創作の場にもなっている。
 建築当時からあるエレベーターや電話交換室も残っていて、中に入るとまるでタイムスリップしたよう。このビルの入居者の一人、木版画作家の常田泰由さんにお会いして、このビルのことや、蔵前のまち

もっとみる
蔵前のまちのこと#1

蔵前のまちのこと#1

Nui.HOSTEL&BARLOUNGENui.HOSTEL&BARLOUNGEは、1階に宿泊者以外でも利用できる居心地の良いバーラウンジがある。
これは、会社の理念「あらゆる境界線を越えて、人々が集える場所を。」という言葉に通じているのだそう。建築やインテリアなどの店づくりにも、この理念が表現されていて、旅行者とスタッフが自然にコミュニケーションを取れるよう、スタッフに制服がなかったり、旅行者同

もっとみる