「無駄」と思っていた事の中に「宝物」があった
効率化、マルチタスク、論理的、時短、昇進
そんな言葉に憧れていた私。
でも、40歳を超えてその考えが変わってきたんです。
会社員として成功したいと思っていた私には「無駄」は敵だった
いくつか会社で働いてきましたが、会社員として少しでも上に行こうと思っているときの自分には、
・ドラマ
・意味の無い(と思われる)飲み会
・時間のかかる買い物
といったものは、すべて「無駄」としか考えていませんでした。
というのも。
周りの同僚は、私よりみんな優秀(に見えた)。
私は、一瞬でも気を緩めて立ち止まったら、みんなに置いて行かれて、どんどん下に行ってしまうような気がして。
毎日本を読んだり、セミナーで勉強したり、オンラインで勉強したり。仕事が終わってからダラダラ映画を見たり、ドラマを見るなんて、意味がないことだと思っていました。
でも・・・
心の調子を崩したときに「無駄」と思っていたものは無駄じゃなかったことに気付きました
ちょっと前に、体調不良から転じてパニック障害(不安障害の一種)になってしまい、家から出るのが難しい状況になりました。
電車に乗れない。
会議に出れない。
人に会えない。
無理して飲み会に行っても、食事の味さえ楽しめない。
キャリアっていうものを、いったん休んであきらめざるを得ない。
そんな状況に陥りました。
私が当たり前につかめると思っていた物が、当たり前じゃなくなった。
無駄だと思っていた時間の中の小さな宝物たち
そんな状態になって。
日々の忙しさから逃れて、ちょっとした息抜きを見つけることは、思った以上に大切なんだって、ほんとに感じています。
特に「無駄な時間」と決めつけていたことが、実は自分にとってかけがえのない価値を持っていたりするから不思議です。
たとえば、NETFLIX。
以前は、[休みの日や仕事が終わって、ずっとNETFLIXを見ているなんて、時間がもったいない!」って思っていました。
でも、体調を崩してから、試しに見始めた韓国ドラマや、何シーズンも続くアメリカのドラマにハマって、気づいたらすっかりファンに(笑)
ドラマの中には、ただの娯楽だけじゃなくて、人生の悩みや喜びが描かれていて、それがすごく心に響くなぁって。
架空の場合がほとんどだけど、色々な立場や環境の人の気持ちが理解できる、私にはとっても大切な時間に思えた。
何より、面白い。心が喜ぶ。
だからこそ、NETFLIXが世界的に有名で、ビジネスとして成り立っているんだよね。やっとわかった。
私は、忙しく生き過ぎて、効率ばかり求め、心を喜ばせることをしていなかった。
ずいぶん自分に厳しかったし、他の人に向ける目も厳しかったと思う。
それじゃあ、メンタルおかしくなるよ・・・
そして、今、植物が愛おしくてたまらない(笑)
家で植物を育て始めたのも大きな変化。
以前はなんとなく面倒くさいと思ってたけど、毎日の水やりが意外と癒しの時間になっている。
植物が成長する様子を見るのは、なんとも言えず嬉しい。
新しい芽が出るのを見ると、なんだか自分も元気をもらえる感じがする。
今は、水耕栽培にもチャレンジ。
毎日、芽が出るのがいつになるのか、楽しみに観察するのが日課です。
年配の方たちが、植物を育てるのが好きだったりしますけど、やっと同じような気持ちになれたんだなぁ。
あれ、これは年を取った?ってこと???
でしょうか(笑)
でも、いいです。
年々心が豊かになる年の取り方、最高によいと思う。
家族との新たな絆も
これまで「無駄」だと思ってたことによって、家族との会話が増えるきっかけにもなっている。
一緒に映画を見たり、どんな植物の苗をかうか、どんな栄養剤をを買うか相談したり。新芽が出ているのを報告したり。
そういう時間が、思いがけず家族の絆を深めてくれているみたい。
忙しい毎日の中で、自分を見失いがちだけど、意外と自分の心が求めているものは、そんな、今までは「無駄だ」と思っていた時間の中にあるのかもしれない。
自分が何を楽しいと感じるのか、何に癒されるのか、もっと探ってみるのもいいかもね。
人間だもの。
効率ばっかりやってられない(笑)
そのうちどこかでひずみが起こる。
無駄って思っていたものって、全然無駄じゃなかった。
私の考え、とってもいびつに偏っていた。
まんまるな心で、生きていきたいな。
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